2004年 仙人の会11月例会発表


発表者:橋本雄一 氏

日時:11月28日(日) 14:00−18:00頃まで

場所:法政大学 市ヶ谷キャンパス 大学院棟 (お堀の外側の校舎になります) 601号教室

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発表題目 
「異民族はどう見られ、どう見たか――日本植民地期の中国東北に交錯した視線の一例」

要旨
遼東半島の中国民話を集めた『星・海・花――遼東伝説篇』が、1939年、「関東州」の大連で発行されている。著者の喜田瀧治郎(1930年から大連を中心に小学校教員。「南満州教育会」で教科書編纂)は、「序」で次のように言う「この土地に住む漁師や百姓達は(中略)歴史にはのらない人達です。ですが、ほんとうにこの土地につながって来た人達なのです。(中略)こんな話を持っている人達を親しく思い、この土地が好きになっていただきたいのです」。本報告では、このような言葉がもつ視線について考察する。あわせて東北の風俗を切りとった満鉄記録映画「娘娘廟会」(1940年、芥川光蔵編)や、当時の中国人作家らが自分たちの起源を記す小説などを参照する。