2004年 仙人の会10月例会発表


発表者:川野明正 氏

日時:10月24日(日) 14:00−18:00頃まで

場所:法政大学 市ヶ谷キャンパス 大学院棟 (お堀の外側の校舎になります) 201号教室

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発表題目 
「地羊と僕食──雲南漢人の辺疆旅行〈走夷方〉にみる他民族表象」

要旨
雲南地方の漢人は、主に明代以降、生活の手段として〈走夷方〉と呼ばれる辺疆旅行のなかで、   交易、運搬、出稼ぎ労働などの活動に従事していた。本発表は、〈走夷方〉を漢人の辺疆非漢民族との出会いの契機として捉え、漢人にとっての非漢民族のイメージを探る。なかでも、地羊と僕食は、現在のタイ族系民族が、呪術によって漢人を襲い、帰還不能にさせるという伝承で、漢人の著作(地方志や随筆類)に現代に至るまで繰り返し語られてきた。漢人側が非漢民族をどのように認識していたかという点を、民族間呪術に関する伝承を事例として報告する。