近代以降の中国においてキリスト教は、近代国家としての西洋をなす重要な要素、および近代的宗教モデルとして注目されると同時に、自文化を侵害する異文化としての西洋、更には帝国主義の西洋の一部として問題視されるという矛盾を抱える存在であった。近代以降中国が主体的な近代化を目指す中で、キリスト教は自らの矛盾を解消するためにその中国化を推進してきた。本発表ではこの中国化を焦点に、近代化およびナショナル・アイデンティティの形成と中国キリスト教の関係について議論する。
発表者:村上志保氏(一橋大学大学院)
日時:5月26日(日)
場所:於法政大学 92年館601号室
(JR、都営新宿線、南北線市ヶ谷駅から飯田橋方面に向かって徒歩10分)
時間:14:00−17:00頃まで
発表題目
近現代中国におけるキリスト教−プロテスタントの「中国化」をめぐって−