仙人の会 2001年 7月例会


日時:2000年 7月 8日(日)14:00〜17:00


場所:東洋大学白山キャンパス2号館15F社会学研究所

都営三田線白山駅、営団南北線本駒込駅下車、各徒歩5分。 (地図はこちら)

発表者:寺田喜朗(東洋大学大学院博士課程)


題目:台湾における日系新宗教の受容の一形態について
     ―中華民国生長之家の事例:特にライフヒストリーに注目して―

 戦前の台湾には多くの日本宗教が進出していたが、その多くは在台邦人を布教の対象としたものだった。日本の敗戦によって多くの教団は活動の拠点を失い、在台邦人の引き上げに伴いその活動を終息させてしまう。戦後への教線の連続性を見せた教団は、天理教と生長の家という2つの新宗教教団であった。
 本発表では、生長の家教団を事例に、その受容の過程を描きだすと共に受容の要因を探ることを目的としたい。生長の家教団は、ブラジルを始めとする異邦の地で布教に成功している代表的な日系新宗教だとされている。しかし台湾の事例においては、教勢において戦後進出した他の日系新宗教教団に遅れをとっている。
 発表者は、これはその活動形態と初期布教者の属性に大きな要因があると考えている。布教者のライフヒストリーを紹介しながら考察を加えていく。


前のページにもどる