シンポジウム「風水からみた中国社会のダイナミズム」


シンポジウム開催の趣旨

 このたび聶莉莉・西沢治彦・韓敏・曽士才(編著)『大地は生きている―中国風水の思想と実践』なる一書が刊行の運びとなりましたが、仙人の会の会員が多数執筆しています。本書は、風水という中国文化の根底を流れる基本的な思想に焦点を当て、文化人類学の視点から、風水と結びついた中国社会のさまざまな現象を分析しようとしたものですが、全国各地の多様な風水実践の姿をあぶり出すなど、一定の成果をあげたと著者一 同自負しているところです。
 本書の出版は日本における風水研究の新たな段階を予兆させるものですが、本シンポジウムがこのような「予兆」の先駆けとなればというもくろみがあります。シンポジウムでは『大地は生きている』の内容を踏まえ、全体をサーベイするような議論やさらに踏み込んだ比較分析の試みがなされることを期待するものです。

主催:仙人の会

日時:2000年 6月18日(日)13:00〜17:30

場所:法政大学ボアソナード・タワー25階会議室B

JR市ヶ谷駅または飯田橋駅下車、徒歩7〜8分。高層ビルが目印(市ヶ谷キャンパスの正門を入り、真正面にある新設された高層ビルをエレベーターで25階まで上がる:地図はこちら

プログラム

問題提起:西沢治彦(武蔵大学教授)
発表者:
  水口拓寿(東京大学大学院生) 「風水思想の流れ」
  何彬(東京都立大学助教授) 「江浙・福建の風水実践」
  謝茘(法政大学専任講師) 「四川の風水実践」
  志賀市子(東京成徳大学専任講師) 「香港における風水実践」
  曽士才(法政大学教授) 「ミャオ族における風水信仰」
フロアーとのディスカッション(90分)
コメンテーター:末成道男(東洋大学教授)、吉野晃(東京学芸大学助教授)
総括コメンテーター:渡辺欣雄(東京都立大学教授)


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