仙人の会 2000年 3月例会


日時:2000年3月26日(日)14:00ころ〜


場所:法政大学92年館(大学院棟)7階701号室

JR・地下鉄の市ヶ谷または飯田橋下車。外堀通り沿い (地図はこちら)

発表者:荒屋豊(杏林大学)


題目:プリミティヴィズムの再編という問題機制―ナシ族・モソ族の民間信仰を事例として

 90年代の欧米のナシオロジーの新たな動向は、1)カルチュラスタディーの台頭、2)モソ族母系社会研究の深化、3)プリミティヴィズムの台頭に概括できる。こうした問題機制は、1)麗江、2)永寧・ルグ湖湖畔地帯、3)四川・雲南山岳境界地帯というよう に、フィールドワーカーが対象としたエリアにある程度対応している。本発表では、 主に3)の動向を敷衍していく。具体的には、トンパのブビュ(「反呪詛」)儀礼、ソ マの治病儀礼、ドゥ(「蠱毒」)信仰を対象とし、ビデオによる儀礼の紹介を交えな がら、プリミティヴィズムの再編という問題機制の有効性について、議論したい。

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