おいしいコーヒーのいれかた (1997.10.3)
1. ペーパーフィルタのシール目は底とサイドの部分が逆の方向になるように折り曲げ、ドリッパーにセットする。
2. コーヒーの粉は専用のメジャースプーンでカップ1杯につき1杯(10〜13グラム)とする。なお後述する理由により1回にいれるコーヒーは3〜5杯分が望ましい。
※余談だが、200グラムの生豆を普通に焙煎するとおよそ170グラムになり、1袋で13〜17杯のコーヒーができる。1袋800円程度の豆なら1杯につき5、60円になる。高いか安いか、価値観の問題。でも缶コーヒーに比べれば半額だし断然おいしい。手間を惜しんだらおいしいものにはありつけない。
3. 沸騰したお湯を一呼吸おいて(やや冷め気味ぐらいの方がお茶同様まろやかな味になる)から、ゆっくりと円を描くように注ぐ。粉の量の1〜1.5倍のお湯を注ぎ、いったん止める。
4. 粉はお湯を吸い込み、お湯を注ぐのを止めてもなおふくらんでくる。これが”蒸らし”の過程で、最も重要なポイント。10〜20秒後、粉の中央部が陥没を始めるかどうかという頃、再びお湯を注ぐ。
5. その後は同じ要領でお湯を粉全体にいきわたるように注ぐ。連続していれても数回に分けてもいい。ただこの時お湯が粉の上までダブダブになるようではいけない。
※粉が少なすぎるとこの辺がうまくいかない。最低でも3杯分の粉がないとプロでも蒸らしが十分に出来ない。
6. 粉の上の泡は”アク”のようなもの。これが落ちきらないうちにドリッパーをはずす。またこの泡に色がついているうちは抽出が行われているが、白くなってしまうともう出ていないことになる。未練がましくすると雑味が多くなる。
以上のような感じですが、お湯の温度や注ぎ方など微妙なところでなかなか一定の味を出すのは難しい。普段からいれ慣れること、飲み慣れることです。
最近お茶やコーヒーの様々な薬効が注目をあびている。コーヒーの香りにまでも癌や老化の原因となる活性酸素を抑制する効果があり、1杯のコーヒーの香り成分はオレンジ3個分のビタミンCに相当するとか。イワシの頭もなんとやらですが。
おいしく飲むにはいれてから20分以内に飲むこと。せっかくの香りも失われるしコーヒー自体も酸化していくから。また空腹時はやはり胃への負担が大きいので避ける方がいい。
保存には低温ということで冷蔵庫が望ましいが、必ず密閉した状態にする事。さもないと活性炭と同じ作用で回りの臭いを吸着してしまう。冷凍庫に限らなくてもよいようです。いずれにせよ1カ月以内に飲みきるようにしましょう。