夜はひとりぼっち/前野曜子 (ワーナー・パイオニア L-1155)

ペドロ&カプリシャスの初代ヴォーカリストが 前野曜子であり、2代目が高橋真梨子である。「夜明けの朝」「さよならの紅いバラ」などの曲は 前野であり、線が細くあのちょっと屈折した感じが独特であり良かった。高橋真梨子は 優等生的は歌唱で「ジョニーへの伝言」などをヒットさせた。
この曲は 前野曜子が カプリシャスを脱退した後に出したシングルで、ジャケットを見るともうイッチャッテル感じでなかなか哀愁をそそる。

(1973年)



ピーマン/恋のライバル3対1 (ワーナー・パイオニア L-1182)

志は持続すべきものだと つくづく思う。中学生で デビューしたピーマンという3人組のグループで、ジャケットを見るともうプリプリという感じだ。
このグループのリーダー(まん中)の叶 正子さんは サーカスのメンバーとして活躍している。余談だが、唄って踊れるグループという触れ込みでデビューした男性4人組の「リフ・ラフ」というグループがあった。よく、みかん箱の上みたいなステージで、キャンペーンをやったことがあった。そのメンバーの一人が 今をときめくTRFの安室のダンナのSAMである。当時売れなかったのでこのシングルを持っている人は貴重品なので大事にしたほうがいいかもしれない。岸部四郎自己破産問題で関連のあった森本太郎さんの事務所が一時「リフ・ラフ」をかかえていた。
皆、結構、初志を貫いて頑張っている。

(1974年)

岡田奈々/求愛専科 (NAVレコード N−21)

いまは女優として活躍している岡田奈々のアイドル時代のシングルだ。
けっこうたくさんシングルを出していたがこの曲が ベスト・シングルだと思う。
彼女は アイドルとしての条件をすべて兼ね備えているようで この世と思えぬ可愛いらしさであった。でも、今の時代のアイドルは もっとしたたかで 彼女みたいなタイプはいなくなった。


(1977年)



讃岐裕子/ハロー・グッバイ (ワーナー・パイオニア L-71)

「ハロー・グッバイ」この曲は 最初、アグネス・チャンがシングルのB面に入れた曲でその後、讃岐裕子が唄って、そして柏原芳恵でヒットした。
「紅茶のおいしい喫茶店....」ではじまる 喜多条 忠作詞、小泉まさみ作曲の軽快なナンバーである。
昔、六本木の「ジョルジュ」という喫茶店で バイトで彼女が働いているのに出会って何かこの曲との因縁みたいのを感じた。

(1977年)


平山美紀/真夏の出来事 (ビクター音産 SV-7229)

平山美紀ほど、声の個性を持った歌手は少ない。また独特のフィーリングを持っている。
そして、ヒットの陰に筒美京平ありきという感じで、この曲も彼のペンによるものである。平山美紀のアクの強さとうまくマッチした曲に仕上げている。
たまに、平山美紀もテレビに出たりするが、昔と変わらぬ姿で心強いものを感じる。

(1982年)