スター・ウォーズ銀河旅行 スナップ・アルバム

ランドスピーダー


撮影場所: タトゥイーン モス・アイズリー
コメント: 路肩に駐車してあったランドスピーダーです。駐車というより放棄されてるんじゃないかと思えるほどに、見事なポンコツぶりです。廃車なのにリパルサーリフトは機能していて、ちゃんと宙に浮いていたのが面白くて写真を撮りました。てっきり捨てられていて持ち主はいないと思っていたら、なんと撮影後に持ち主が戻ってきて乗って帰りました。しっかり現役で頑張っていたとは、なんともご苦労様です。持ち主は私の知らない種族の人で、巨大な頭には2本の触角が垂れていて、いくつもの目玉がギョロついていました。走り去る前に私に声をかけて、自分の愛車が欲しかったら安く譲ると言ってきましたが、もちろん丁寧に断わりました。そばで座って見ていたジャワに聞いた話では、その持ち主は中古スピーダー・ディーラーだとのことでした。まったく愛車だなんて調子のいいことを言います。

辺境で物資の乏しいタトゥイーンでは、物をとても大切に使います。大事に大事に使い回して、何十年か何百年も前の物でも今だに現役で活躍していることが多いのに驚かされます。(大事に使い続けるというよりは、とことんまでこき使うと言った方が正しいかもしれませんけど。) 逆に新品を手に入れるのは至難の業で、余程の金持ちで、権力やコネがないと無理です。ですから、このような恐ろしく年季の入ったスピーダーでも、タトゥイーンでは商品価値があるのです。タトゥイーンで物が大事にされるのは地理的条件から止むを得ないことで、なにも好き好んでのことではありませんが、それでも私たちも見習うべきところがありますね。

後になって何かで読んだのですが、かの英雄ルーク・スカイウォーカーは故郷のタトゥイーンを旅立つ前に、自分のランドスピーダーを売り払って元手をつくったそうです。私がこの写真を撮ったのは、まさにヤヴィンの戦いのあった年でした。もしかしてスカイウォーカーのランドスピーダーだったかもしれないと今になって思うと、買っておけば良かったかなとちょっとだけ後悔もしています。


本当は: 近所の商店街に置きっぱなしになっている、お金を入れて子供が乗って遊ぶ自動車の遊戯装置(正式名称不明)です。今どきなんとも珍しい貴重な代物です。ハンドルと風防ガラスはすでになくなっていますが、その他は健在です。動くかどうかは分かりません。お店の人に聞きたいところですが、今のところその機会はありません。スポーツカーの赤い車体の塗装のはげ具合が、物の見事にルークのランドスピーダーを思い起こさせます。
参考写真:


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Ver.1 2000.6.20
フォースのともにあらんことを
ベン・アンティリーズ