文中に使われている単語が、どれだけ正確に事実を言い当てているかをはっきりと表明します。この単語の正確さの度合を示すためには、接尾辞が使われます。名詞に3種類、動詞に3種類(+1種類)あります。
正確さと言っても必ずしも現実に則しているわけではなく、あくまでも話し手自身がどう思っているかという主観的なものです。つまり、この正確さは言い換えれば、使用した単語に対する態度とも言えます。
-na':明らかな、真の。
話者には全く疑いがなく、紛れもなくその名詞で示されるものに違いないと確信している。-Hey:〜らしきもの。
本当のところは確かではないが、状況からしてその名詞で示されるものであると判断出来る。もしかしたら違うかもしれないが、多分そうであろう。-qoq:いわゆる、世間で言うところの。
それを示すのにこの名詞を使うのは不適当であるが、仕方なくその名詞を使う。世間ではそう言っている様だが、自分は賛成出来ない。
Sa':将軍Sa'na':紛れもない将軍、真の将軍
話者には全く疑いがない。例えば、階級章から明らかにその人物が将軍であることに間違いはない場合。あるいは、その人物の能力や功績からして、正に将軍たるに十分値する者であるという話者の主観的な意見の表明。Sa'Hey:将軍らしき人物
例えば、向こうの方から誰かがやって来るが、遠くてまだ誰であるのかよく見えない。しかし、あの衣装、背格好からすると将軍であろうと推測出来る。話者はほとんど確信はしているが、万が一違うかもしれないとは思っている。Sa'qoq:いわゆる将軍
例えば、世間では将軍で通っているが、話者自身はそれを認めていない場合。あるいは、将軍でない相手に皮肉を込めて、わざと将軍と呼ぶ時等。
-bej:疑いなく〜する、〜するに違いない、絶対に〜する。
その動作をすることについて絶対的な確信を持っている。過去のことならば正に実際に起きた紛れもない事実であり、未来のことならば絶対に起こり得る自明の理である、と信じている。-ba':絶対ではないが〜するに違いない。
その動作をすることについて確信を持ってはいるが、絶対ではない。もしかしたら違うかもしれないが、少なくともそうする様に見える。自信はあるがまだ疑いも少し残っていて、多少相手に同意を求めるニュアンスもある。-law':〜するかもしれない、〜するだろう、〜すると思う。
その動作をすることについては、あまり自身がない。あくまでも推測の域を出ない。
ja':言う。ja'bej:間違いなく言うに違いない。
ja'ba':明らかに言うだろう。(な、そうだろう?)
ja'law':言うかもしれない。言うと思う。(言わないかもしれない)
-chu':明らかに、完全に、十分に
一見すると、-bejと区別しにくいですが、こちらにはその動作を最後まで完全に、あるいは十分にやり通すというニュアンスがあります。HoH:殺す。
HoHbej:間違いなく殺すに違いない。絶対に殺す(という動作を行なう)。彼の行なう動作は「殺す」ことに他ならない。
HoHchu':きちんと殺す。完全に殺す。十分に殺す。確実に殺す。
rurna' 'oH HoS'e'
:力こそ真の正義である。
(rur:正義、'oH:〜です、HoS-'e':力-は)nughoStaH DujHey
:船らしきものが近づいて来る。
(nu-ghoS-taH:〜は私たちに-向かって-いる、Duj:船)lI'be' De'qoqDaj
:彼の情報は役に立たない。(彼は情報と言っているが、役に立たないので情報とは言えない)
(lI'-be':役に立た-ない、De'-Daj:彼の-情報)toDDujDaj ngeHbej DIvI'
:連邦は彼らの救助船を送るに違いない。[STV: TFF]
(toDDuj-Daj:彼らの-救助船、 ngeH:送る、 DIvI':連邦、組織、団体、ここでは惑星連邦のこと)DatIvba'
:あなたはそれを楽しんでいる。[PKL]
(Da-tIv:あなたは〜を楽しむ)bIpIvHa'law'
:あなたは不健康そうに見える。[TKD]
(bI-pIv-Ha':あなたは-不-健康です)batlhqoq ghaj HoD 'e' Hembej
:船長は名誉を持っていることを自慢する。
:船長は彼言うところの名誉とやらを持っていることを間違いなく自慢している。
:船長自身は明らかに自慢しているが、彼に名誉があるとは思えない。
(batlh:名誉、 ghaj:持つ、持っている、 HoD:船長、 'e':〜ということを、 Hem:自慢する)