送信者: Shin'ichirou Koubuchi 宛先: Cc: Shin'ichirou Koubuchi 件名 : [klingon 579] Kronos Chronicle 日時 : 1999年12月26日 14:26   ■Qo’noS QonoS■   クロノス・クロニクル 番外編 (何号だかわからなくなったので番外) ■■■ ボイジャーのクリンゴン ■■■ 以前、当ML華やかなりし頃、新シリーズ・ボイジャーではクリンゴン、クリ ンゴン語、クリンゴン文化の登場はあまり望めないのではないかというような ことを書きました。ボイジャー開始当時のファン界はクリンゴンに対して食傷 気味(漢字あってる?)だったので、制作側もクリンゴン関連は抑えるという 方針だったようです。しかし、まったくなくしてしまうのは惜しいので、ベラ ナ・トーレスというキャラクターを残したわけです。クリンゴン文化と人類文 化の板ばさみに悩んだウォーフはSFに限らずあらゆるドラマ史上でも、最も 成功したキャラクターではないかと思います。そして、混血のベラナは心や信 念だけでなく、身体的・本能的にもウォーフ以上に激しい葛藤を背負っており、 より一層深い自己探究のドラマを繰り広げる可能性に満ちています。ある意味 では、ドラマ的に非常に魅力がありながら、すぐに死んでしまって十分に描き 切れなかったケーラーへの再挑戦でもあるでしょう。 前置きが長くなりましたが、ボイジャーでもクリンゴン的要素は健在です。 やっぱり何だかんだ言ってもファンはクリンゴンを望んでいるのです。以下に クリンゴンの登場するボイジャーの話を紹介します。 ◆"The Killing Game"(直訳:殺しのゲーム) トカゲのような顔の種族 Hirogen(ヒロゲン?ハイロジェン?)の計略により、 ボイジャーの乗組員たちがホログラフの世界に放り込まれてしまいます。ここ で、ニーリックスはクリンゴン戦士になってしまいます。おでこに凸凹をつけ て、あの顔を無理やりクリンゴン顔に仕立て上げているところが、なんとも凄 まじいです。 ◆"Barge of the Dead"(直訳:死の船) これはクリンゴン・ファン大注目の話で、TNG「バースライト」Birthright などと並んでいつまでも語り継がれるクリンゴン・エピソードとなりそうです。 ベラナは隣死体験を通じて母親の Miral (ミラル?)がグレトール (英:Gre'thor、ク:ghe'tor/ghe''or)に陥っていることを知ります。これは ベラナが真のクリンゴンとしての生き方に失敗したためとのことでした。ベラナ は母を助け出すために、グレトールへと向かい、そこで自己の探究をすることに なります。この話は神話的要素が非常に強く、興味をそそられます。 ■■■ 俳優情報 ■■■ 最近テレビで見かけたスタートレック俳優の情報です。東京での状況ですが、 どちらもNHKですので地方でも確認できると思います。 ◆「15の不思議な物語」William Shatner's A TWIST IN THE TALE  12/9(木)NHK教育 18:45〜19:10 最近始まった番組で、いきなり題名(原題)にウィリアム・シャトナーの名前 が出てきます。内容は有名な伝説・神話などに因んだ物語を語り部のおじさん が近所の子供たちに話して聴かせるというもののようです。このおじさん役を 演ずるのが、我らがカーク船長ウィリアム・シャトナーです。板東英二みたい に膨らんだ顔を思いっきり表情豊かに動かしながら、というか動かそうとしな がら、役にのめり込んでいる様子が観る者を引き付けます。イギリスの番組の ためか、ちょっと上品で格調が高い感じで、アメリカの番組とは雰囲気が違い ます。吹き替えが、Qでお馴染みの羽佐間道夫というのも面白いです。 目を閉じて、想像してごらん...(Close your eyes, and imagine...) ◆「アリーmyラブ2」Ally McBeal  12/19(日)NHK 深夜 一部ではかなり人気が高まっている番組なので、ご存じの方も多いでしょう。 20代後半の女性弁護士アリー・マクビールが、仕事に恋にと忙しい毎日を送 りながら、繰り広げられるテンポの早い傑作ドラマです。車のCMでも話題に なったダンシング・ベイビーの発祥元ということでも注目です。19日放映分 の「汚れなき魂」Making Spirits Bright には、なんとQ役のジョン・デラン シーが出演していました。役柄は、社員を精神耗弱で解雇して訴えらた会社側 の人で、特にどうということのない普通の役でした。だいぶ年をとっていまし た。ポ、ポ、ポキプシー... 前向きに。(Bygones.) ■■■ クリンゴン・アカデミー ■■■ 物凄いパソコン・ソフトが出ました。STAR TREK: KLINGON ACADEMY(ス タートレック:クリンゴン・アカデミー)という題名で、宇宙船同士の戦闘シ ミュレーション訓練を行うというものです。プレイヤーの腕次第で、クリンゴ ン戦艦がエンタープライズやエクセルシオールを撃沈するというとんでもない 光景を見ることができます。また、クリストファー・プラマーがチャン将軍役、 デビッド・ウォーナーがゴルコン宰相役で、出演しているのも注目です。宇宙 艦隊を仮想の敵にして、チャンとゴルコンが登場することから、時代設定はS T6当時のようで、TNGのエンタープライズDは出てこないようです。対応 OSはWindows 95/98/NT のみで、IPX, TCP/IP を通じて複数プレイも可 能です。 ■■■ カードゲームCCG(Customizable Card Game) ■■■              デサイファー社のカードゲームCCGのスタートレック・シリーズに Blaze of Glory(栄光の炎)パックが登場しました。実は私にはCCGのルールは繁 雑でよくわからないのですが、このパックのカードは対人戦に関連した能力を 提供しているみたいです。袋の絵はバトラフを掲げる老コロースで、これだけ でも買う価値ありです。 来年も良い年を。 Qapla’! コウブチ