Mainly written in Japanese / teksto chefe japane

ヘタ詩で再現あの場面

『けいおん!』詩集

2010年10月、世間では『けいおん!!』第2期の放映が終わったところですが、私は遅ればせながら第1期を見始めました。

で、いざ観てみると、とても面白い作品で、リアルタイムで観なかったことを今さらのように後悔している次第です。あまりに面白かったので、第1話視聴の2〜3日後には詩が続々と生まれてきました。以下、第1話「廃部」の各場面を再現した詩をお楽しみください。詩はすべてエスペラント語です。(え? 読めない? ごめんなさい。)


"Leghera muziko por ghui"

Un, tan, un, tan, kun kastanjet',
Nun Yu-njo ritmas kun ripet'.
Silent' kaj bat', lau metronom'.
Vi indas je la majstra nom'!

第1話の要(?)ともいうべきカスタネットの場面の詩です。「うん、たん、うん、たん」で詩を作りたいと思ったのが、そもそもの始まりなのです。詩形はアイアンビック・テトラメーター(弱強四歩格)です。エスペラントではちょっと難しいので、普段はあまりアイアンブを使わないのですが、ここではun, tanに合わせるためアイアビックにしてみました。kastanjeto「カスタネット」と綺麗に韻を踏める語がなくてちょっと苦労しました。

題名は「楽しむための軽音楽」という意味ですが、ghui「楽しむ」という語の発音[ジューイ]が「唯」に通じることで、「唯にとっての軽音楽」「唯の思い描く軽音楽」という含みもあります。これは説明しないと分かりませんね。


Nu, en kiu klubo Yui
Novan vivon povas ghui?
Mi ne havas la ideon...
Vidu, kio estas K-ON?

高校に入ってどんな部活をしようか迷う唯の様子を詠いました。ある日、唯は軽音部の張り紙を見つけます。


Ni promesis tion, chu ne?
Ighu ni du fama kune!
Mi ja ludu tamburaron!
Kaj vi ludu basgitaron!

Ho, chu tion ni promesis?
Veran fakton vi forgesis.
Vi rakontas la fikcion.
Trankviligu l' emocion!

合唱部の見学に来た紬の前で繰り広げる律と澪の漫才です。一緒にバンドをやろうって約束したよねと興奮して詰め寄る律と、思い出がだいぶ誇張されていることを冷静に指摘する澪の場面からです。


Estas unu el la ritoj
Rekomend' de terpomfritoj.
"Kiel estas ili al vi?"
"Tiel donu ilin al mi!"

ファーストフード店が初めての紬ちゃんは、「いっしょにポテトもいかがですか?」の言葉に、一度聞いてみたかったと感激してしまいます。紬ちゃんの雰囲気は『ストロベリー・パニック!』の光莉ちゃんみたいです。


Venis shi al klub' de K-ON.
Ja, unue, trinku teon,
Kaj, nu, manghu dolchan kukon!
Donu ni al shi kondukon!

軽音部への入部を希望してやって来た唯を逃すまいと、律ら三人は紅茶とケーキでもてなして“餌付け”します。


Chu mi mem gitaron gajnas?
Ghi malmulte kosti shajnas.
Chu sufichas kvin mil enoj?
Chu mi prenos g^in sen penoj?

軽音部にめでたく入部することになったことを和に報告する唯。ギターは貸してくれないのかな? 自分で買わなきゃダメ? 5千円くらいで買えるよね? ……とこれには和も呆れてしまいます。


Per gitaron ludi, Yui
Sian vivon povas ghui.
Tamburaron batu Ritsu!
Je ludado via spicu!
Basgitaron ludas Mio
Kun tekniko de l' premio.
Kun klavaro de Tsumugi
Nia koro povas flugi.

最後に、四人のメンバーとその楽器を詠った詩です。第1話を見ただけで作ったものなので、各人のイメージが合っているかどうか心配ですが、割りといい線いっているのではないでしょうか。(自己満足)


他にも面白い場面が盛り沢山ですが、とりあえずここら辺でお終い。余裕があったら、読み方や意味の説明も掲載したいと思います。あと「テンポが悪くて使えないドジッ子」の詩も作りたいですね。


作成者:姫楼しん(きろうしん)/公開日:2010-10-11
ホームページ:蜃気書楼/コンケルスピーロ
Farita de Sin kiro el Japanio / Aperis en 11 okt. 2010
Chefpagho: Konkelspiro