Text written in Japanese / teksto japane

男の娘オペレッタ
『みんなの かわいい ドールちゃん』

ギルバート&サリバンのオペレッタ『ミカド』の名曲を元にして、男の娘の替え歌を作りました。


『Three little maids from school are we』
(学校出たての三人娘)より

ボクたちメイドの オトコのコ
姿と形は 女の子
四人そろって 綺麗どこ
メイドのオトコのコ

華麗に お接待
浮世は 花舞台
楽しく 遊びたい
メイドのオトコのコ

おいしいメニューは 日替わり
お気に召したら おかわり
おやめください おさわり
メイドのオトコのコ
メイドのオトコのコ

長男 やさしく素直
次男は あやしい雲行き
三男 いやはや何とも
メイドのオトコのコ

末っ子いなけりゃ トリオ
一人欠けても 大問題
四人は なかよし兄弟
メイドのオトコのコ
メイドのオトコのコ

おいしいメニューは 日替わり
お気に召したら おかわり
おやめください おさわり
メイドのオトコのコ
メイドのオトコのコ

メイドのオトコのコ

解題

原曲は、女学校を卒業したばかりの、箸が転がっても可笑しい年頃の三人娘による、元気で陽気で能天気な歌です。ここで原詞のmaidは「娘さん」「お嬢さん」という意味ですが、今の日本でメイドといえば「女中さん」です。そして、男の娘のメイドといえば『オトコのコはメイド服がお好き!?』の四人兄弟ですね。

その昔、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のミニチュアの情報を得るために、ホビージャパンの公式サイトに足繁く通っていました。そんなある日、サイト上に『オトコのコはメイド服がお好き!?』が登場した時には驚きました。え、男の子がメイドなの?とドキドキしましたよ。まだ時期が早かったのか、女装というよりも華やかな衣装をまとった美少年という感じでしたね。

替え歌は一応、脚韻を踏んでいますが、長男から末っ子の部分は、行末に各メイド君たちの名前が織り込んであります。

いつか、この四人にコスプレした男の娘を集めて、動画版を作成してみたいものです。男の娘イベントでは、ユキ君やリオ君のコスプレはよく見かけますが、ナオ君とトモ君はあまり見かけません。トモ君の衣装は体型をごまかしにくいので、着こなすのが難しそうですね。


『From every kind of man obedience I expect』
(朕はあまねく服従を期待する)より

〈コーラス〉
ミヤチャン ミヤチャン
オマタノマエニ
プラプラスルノハ
ナンジャイナ
トコトンヤレ オトコノコ

〈紳士様〉
あらゆるタイプの男を 魅了するよ

〈男の娘〉
それは男の娘
きれいで かわいい
ボク 男の娘

〈紳士様〉
私を愛してくれるかい

〈男の娘〉
ばっ! ちょっ! なにをいってるの
ボク 男だよ
わぁい わぁい ボク 男の娘

〈コーラス〉
わぁい わぁい キミ 男の娘


〈紳士様〉
キモヲタどもも パンピーも あこがれるよ

〈男の娘〉
それは 男の娘
自由に はばたく
ボク 男の娘

〈紳士様〉
ひかりかがやく愛にみちて

〈男の娘〉
そう生きていくのさ
ボク 男の娘
わぁい わぁい ボク 男の娘

〈コーラス〉
わぁい わぁい キミ 男の娘

解題

女装美少年の専門誌『オトコノコ倶楽部』の登場は衝撃的でした。その創刊号の表紙と巻頭グラビアを飾った魅夜さんの怪しい魅力も衝撃的でした。この替え歌の冒頭コーラス部分は、そんな魅夜さんへのオマージュとして、グラビアストーリーの内容を詠っています。『オトコノコ倶楽部』は18禁の雑誌なので、若い男の娘たちは内容を知らないはずですし、若くない男の娘でも手に入れにくいところがあると思いますので、内容を少し説明すると……

ある日、魅夜(♂)は女生徒の制服を着て登校する決意をします。教室には意地悪な女教師や同級生たちが待ち構えていました。彼らは魅夜を取り囲み、スカートをまくって、この股の間に付いているものは何だと詰め寄ります。こんな格好をするということは、男からイヤらしいことをして欲しいんだろうと、裸に剥かれて、哀れ皆の慰み者になってしまうのでした。

……と、まあ18禁本なので所詮はそんな結末です。しかし、冒頭の鏡の前で母の形見の制服を着て女装登校を決意する姿はとても印象的で、まさに来るべき男の娘の時代の幕開けを象徴する素晴らしいものです。

替え歌の本体部分は男の娘の魅力とそれを巡る想いを詠ったものとなっていますが、まあ、あまり深い意味はありません。はっきり言ってしまうと、ここでは要するに冒頭のコーラスがやりたかったわけです。ご存知ない方は原曲を聴いていただければ分かりますが、誰でも同じことを思い付くと思います。もう、早い者勝ちです(笑)


作成者:姫楼しん(きろうしん)/公開日:2011-03-21
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Farita de Sin Kiro el Japanio / Aperis en 21 mar. 2011
Chefpagho: Konkelspiro