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冨山常喜氏のご家族の皆様 2003年9月7日

アムネスティ・インターナショナル フランス第9グループ

アムネスティ・インターナショナル フランス第9グループ(ストラスブール)のメンバーは、冨山常喜氏が亡くなったという知らせを受けました。氏のご家族に対し、心からのお悔やみを申し上げます。

私たちは過去四年間にわたって、フランスのストラスブールおよびアルザスにおいて、日本の死刑制度と刑務所の苛酷な状況に関する情報を人々に知らせる活動をしてきました。なかでも、ことに冨山さんの悲劇的な事件について力を入れて伝えてきました。

私たちは継続的に彼の釈放を呼びかけ、地元の新聞に投稿したり、フランス語、ドイツ語、英語で書かれたパンフレットなどを作成し、さまざまな機会に配布してきました。

私たちは、手紙を書いたり、請願書を送ったりして、事態を変えようといたしました。日本の歴代の首相や法務大臣にも1800名の署名を送りました。また、ヨーロッパ議会にも手紙で訴えました。

波崎事件支援グループの皆様、フォーラム90の皆様、死刑反対運動にたずさわっている日本の弁護士の皆様など、日本の友人の方々からのお力添えに、感謝申し上げます。

残念なことに、冨山常喜氏に日本語でお送りした手紙には、お返事をいただくことができませんでした。

私たちアムネスティ・インターナショナル第9グループは、死刑とは野蛮な司法制度であり、冷酷で非人道的かつ品位を汚すやり方である、と考えている多くの国々とともに進むことを、日本がこれ以上遅らせることがないように願うものです。

敬具  

アムネスティ・インターナショナルフランス第9グループを代表して
Christian Motch

※文章は今井恭平氏より提供。今井氏訳


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