これからロドスタ買うならどれを買う?

注: この情報は99年当時の情報です。十数年経った今では各車の程度はクソ悪化してるハズです(^^;

掲示板で話題になってたんで、せっかく書くなら雑学ネタにして残してし置こう。これから中古でロドスタを買おうと思っている人の為にちょっと書いてみましょう。ロドスタには大きく分けて以下の種類が有る。

1600初期 89〜90

1600中期 90〜91

1600後期 91〜93

1800 Sr1初期 93〜95

1800 Sr1 後期 95〜96

1800 Sr2 96〜

1800の年式に関しては間違ってるかもしれない(笑)。この中で一番のお勧めは 1800 Sr1 後期 である。次点が格差で 1800 Sr1 初期 だ。

ではそれぞれの○と×を書いてみよう。


1600初期 89〜90

× デフが壊れる。クランクシャフトが折れる。
× そろそろ程度が良いモノが無くなってきた(笑)。


1600中期 90〜91

○ デフとクランクは対策済みらしい。初期と中期の境目は良く解からん。見た目は前期と同じ。


1600後期 91〜93

○ リヤクロスメンバに補強が1本追加されたが、大した効果はない。


1800 Sr1初期 93〜95

◎ この型以降はトルセンLSD付き
◎ これ以降の型はボディ剛性が大幅に向上
○ 1600に比べてブレーキ性能が大幅に強化
○ これ以降の型は2速のシンクロが強化されている。が、大した違いはない(笑)。
○ これ以降の型はA/CがR134aタイプに変わっている。
× この型で採用された非線型スロットルが違和感有り


1800 Sr1 後期 95〜96

◎ これ以降は非線型スロットル廃止
○ RS-LTDはファイナル4.3に軽量フライホイール付き(Sr2への実験車だった)
× これ以降は油圧計が動かない


1800 Sr2 96〜

○ ファイナルが4.3になった。でも大して違わん。
○ フライホイールが軽量化された。でもどんぐり(笑)。
× 16bitのECUは駄目。まさに致命的問題。
× 各部のコストダウンが激しい。
× 昆虫の触角のような方向器レバーがダサイ。
× フロアカーペットの毛並みが安っぽい。
× 標準車だとトルセンLSDの設定が無い(B2リミテッドもLSD無し)。


各車の特徴はこんなものです。細かい違いは多々有るが、重要なのはこれくらいのものだろう。

まず、1600か1800で考える。

●1800は元々ボディ剛性が高い。1600を買って1800並まで補強すると最低でも数万円はかかる。

●1800は無敵のトルセンLSD、1600は役立たずのビスカスLSD。この違いは大きい。1600に機械式LSDを入れるだけで10万円。それをやっても1600はデフのリングギヤが割れるという不安は無くならない。

●1600のブレーキは効きが悪い。1800並にブレーキを強化するだけで金がかかる。(私は1600のブレーキの方が好きだけどね)

●ROMチューンをやる場合、1600は追加基板とROMデータが必要だが、1800Sr1は何も要らない。初期投資無料でROMがいじれる。

●1800は純正排気カムを吸気側に簡単に流用出来る。1600の場合はB5カムが使えるがクランク核センサの加工が必要なのでめんどくさい。

●ノーマル同士だと大した違いはないが、エンジンをいじるなら1800は元々排気量がでかいので、1600より簡単に大パワーが出せる。1600でパワーを出すにはかなり高額な出費となるが、1800なら割と簡単にパワーを出せる。1837ccと1598ccでは最初から229ccもの差が有るわけで、この差は埋め難い。

●1800のミッションは2速がダブルコーンシンクロに改良された。1600より2速の入りが良くなったらしいが、私には差が良く解らない(^^;

と、ここまで読めばもはや1600を選ぶ理由はあるまい(笑)。1600に比べると高回転が重いと言われる1800だが、ROMをいじるだけで綺麗に7500以上まで回るようになる。1速なら8000回転もあっという間。あとはSr1かSr2で考える。

●Sr1ならROMを簡単にいじれるが、Sr2の16bitECUは無理。これは致命的。感動的なほどの変化が有るROMチューンが出来ないと言うのは不利。ROMをいじったSr1にはかなわない。

●Sr1の前期は油圧計がちゃんと動く。Sr1後期以降は油圧計が動かない。(センサとメータを交換すれば動くようになる)

●Sr1前期は不評の非線型スロットル。アクセルの踏みが浅い領域でのエンジンの反応が鈍く感じてしまう。Sr1後期以降は1600と同様のスロットル。

●Sr2はフライホイールが軽量化されている。これはぐぅ。

●Sr1はファイナルギヤが4.1、Sr2は4.3。これにこだわる人は多いが、実は単純にファイナルギヤだけを4.1と4.3で比較した場合どっちでも乗った感じは大差はない。各ギヤがカバーできる速度域がちょっと変わるのでコース次第でどちらが有利かは変わるけど。私はノーマルミッションには4.1が良いと思う。ジムカーナなら4.3が良い。東名技研の3速クロスを組むなら4.3の方が相性が良い。松田速度のクロスだとどっちでも合わない。Sr1に乗っている人はファイナルギヤコンプレックスが有るようだが、それほど大きな違いではないので気にする事はない。私は4.1だしね。私はAE86時代に 4.3→4.1→4.3 の変更を、ロドスタで 4.3→4.1 の変更を経験しているが、特に大きな差ではないと思っています。

●Sr2は各部のコストダウンが激しい。メータのメッキリングの廃止とか色々。Sr2の方向器とワイパーレバーのカッコ悪さは耐え難い(笑)。Sr2標準車にLSDが無いのも致命的(B2リミテッドもLSD無し)。

と言う事で、線型スロットルを採用していてROMチューンも簡単に出来るSr1後期がベスト。油圧計が動かないと言う欠点は有るが、センサとメータを買っても高いモノでは無いので気になるようなら交換すれば良い。

Sr1前期だと非線型スロットルの違和感は我慢するしかない。交換するとなるとかなり高価な部品だ。解体パーツが有れば良いけどね。

Sr1の前期と後期の違いはメータとスロットルなのだ。どっちを取るかは良く考えて欲しい。Sr2はROMチューンが出来ないから論外(笑)。あとあとエンジン本体に手を加えた時などもROMでセッティングできないと言うのは致命的な問題となる。お金が有る人はモーテックでも買えばそれで良いけどね。

このように、FireRoadster流に判断すると、雑誌や巷の噂とはまったく違う結果が出るわけだが、みなさんはどう思うだろうか?

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