1800用ブレーキスワップ

ご存知のようにNA6CEのブレーキは小さい。すごく小さい。13inのアルミがはけるくらい小さい。そしてリヤブレーキが全然効いてない。Pバルブを加工してみてちっとはマシになったものの、やっぱし効いてない。んで、NB8C用のブレーキシステムをタナボったので付けてみた。とは言え、1800のブレーキはカックンブレーキでフィールが実に悪い。そんなクソブレーキになっても困るので、とりあえず問題のリヤブレーキだけ交換してみた。


写真左がNA6CE用スリット入りど〜だロータ。右がサビサビに錆びたNB8C純正ロータ。外径は確か220mmの250mm。


外径がこれだけ違う。同じ摩擦係数で同じ力でパットを抑えれば、外径がでかい分だけ効くわけ。意外と知られてないのだが、リヤブレーキキャリパそのものはNA6CE〜NB8Cまで全部同じ部品である。キャリパが同じ部品なわけで、もちろんピストン径も同じ。だから1800のブレーキをスワップすると言っても、キャリパまで交換する必要はない。という事は、ブレーキ油圧ラインはバラす必要が無いわけで、割とお気軽にシロート整備で出来る仕事である。


NB8のブレーキロータをそのまま付けてみると、バックプレートに見事に干渉する。ちょうどバックプレートと同じ大きさくらいで、入りそうで入らない。無理矢理入れても意味ないんだけど(^^;


干渉するなら切ってしまおう。全然問題無い。2000円のグラインダが大活躍。耳みたいになってる所だけ切れば良い。スローシャッタで火花の躍動感に拘って撮影してみた(笑)


NB8Cのロータを取付け、ギヤを入れてエンジンを回し、サビ落しの即席旋盤加工(^^;。真似してはいけません。特にトルセンLSDでやると非常に危険ですので真似しないように。


綺麗になった。左が旋盤加工前、右が加工後、奥はスリットロータ。


パッドがはまる部分。こいつが1800用と1600用で異なる。パッドがより外側へ行くようになってるわけ。左がNB8C、右がNA6CE。もちろんパッドも違うのだがパッドの面積自体は似たようなモンだ。


1800用は各部がゴツくなってて剛性を上げる努力が見える。


完成! 左が1600用、右が1800用。真ん中のハブの大きさは同じわけで、ロータが大きくなった分だけパッドが外側に行ってるのが解かるかと思う。1600用はバックプレートよりかなり小さいが、1800用はバックプレートとほぼ同じ大きさ。

ちなみに1800用とNA6CE用のブレーキシテムの違いは、リヤはロータが大きくなってパッドが外側にいっただけでキャリパは同じ部品。フロントはロータもキャリパも全部違う。パッド面積はかなり大きいし、ロータもかなり大きい。Pバルブの特性が変更されているのだが、これはリヤに比べてフロントの能力アップが大きかったのでバランス修正の為だと思われる。マスタシリンダそのものは変ってないようだ。ブースタの倍力比が大きくなっているようで、1800のカックンブレーキの秘密はブースタの強化とフロントブレーキの大幅な容量アップにあるようだ。リヤブレーキは1600用と比較してそれほど大きな違いはないようで、私の場合、1800用ブレーキをリヤだけに付けたわけだが、特に違和感は感じない。

今はフロントが1600用スリットロータ+カーボンメタルパッド、リヤが1800用ノーマルロータ+ノーマルパッド、Pバルブ加工調整、という状態なわけで、あんまし正確な比較が出来ない(^^;。前後で同じパッドにしてみないと何とも言えないなぁ。それでもノーマルパッドにもかかわらずリヤブレーキロータの錆が落ちて綺麗に光っていく様子を見ていると、サビたままで綺麗にならない1600デフォルトよりはかなり効いているようだ。リヤロータもガンガン熱くなるし。

NA6CEのリヤブレーキなんかサビサビに錆びて朽ち果ててるヒトも多い筈。ロータとパッドがはまるフレームみたいなのを買えば1800ブレーキと同等になるわけで、パッド交換とロータ研磨なんかやってるよりは1800のロータを付けちまった方が良いね。ロータなんか安いし。

と言うわけで、1800用のリヤブレーキはけっこ安価&簡単に付くぞってお話でした。

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