NAPROの効果

私のロドスタで燃料添加剤の「NAPRO」を実験してみたことが有ります。NAPROを規定量の2倍添加して1300Kmを5日間で走った直後にエンジンを分解してみました。能書書によれば3000Kmくらい走ると清浄作用により燃焼室のカーボンがきれいに落ちるとの事。オクタン価アップ効果も有るらしい。水抜き効果も有りとの事。ほんとか?

まずオクタン価アップ効果については確認出来なかった。レギュラーガスに2倍添加してもノッキングの出方は何も添加していない時と変わらない。水抜き効果に関してはそんなもん知ったこっちゃない(笑)。

で、大きな期待が寄せられる清浄効果はどうなのか?本当は3000Km/hくらい走らなければならないらしいが1300Kmで勘弁してください。では分解してみた燃焼室の様子を載せましょう。


黒くカーボンが付いている部分も有りますがアルミの地肌が見えている部分も有ります。34000Km走ったエンジンでは珍しい事と言えるでしょう。バルブに付いたカーボンは剥がれかかっている部分やすでに剥がれている部分も有りますね。ピンクっぽく見えるのが排気バルブです。某雑誌で「セルキャット」のテストの際に「バルブがピンクに見えるのはセルキャットの色」などと書いてあったがあれはウソ(笑)。普通のエンジンでも排気バルブはピンク色っぽく焼けるのである。雑誌なんか信用してはいけません(笑)。

更に驚くべきはピストン側の写真。以下です。そぉ〜っと分解して何も触ってない状態です。


堆積したカーボンが浮き上がって剥がれているのが解るだろうか?もしこのエンジンを分解せずにあと一回だけでもエンジンを始動したならこの剥がれかかったカーボンは飛んでいただろう。通常のエンジンではこんな状態にはならない。このカーボンをカッターの刃でつついて見た。


ペラペラと簡単に剥げる。これはスゴイ...。

別アングルからも見てみましょう。


ここでも剥げかかったカーボンがはっきりと確認できますね。

水抜き効果やオクタン価アップ効果は知らないが、清浄効果は確かに有るようですね。オイル添加剤などと違って悪影響はないと思われるので使ってみても良いのではないでしょうか?価格も安いしね。 そーゆー私はこの時以来使ってない。なぜかって?燃料入れるたびにあんなのを入れるのはめんどくさいから(笑)。でも継続的に使用しなくても3000Kmくらい走る間だけ入れてみるってのなら良いかもね。前回エンジンバラしてから3年で2万キロくらい走った事だしまた入れてみようか?

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