Nikon COOLPIX 990

とうとう買ってしまった(^^;。


ネジコンみたいな回転式レンズのE990だ。やっぱしスマートメディアがどうしても嫌で、最終的にはCFカードのカメラしか考えなかった。こいつの新型のE995は電池が専用充電式電池になってしまったので論外。単三電池が使える旧型E990の在庫処分品を叩きに叩いて買った。E950の在庫品も有ってかなり安かったんだけど、コマンドダイヤルの使い難さとかAFの遅さや電源オンで望遠側にズームしちゃうのが気に食わなくてパス。

で、総合的にはE990の満足度は95%くらいかな。広角側が28mm相当なら文句無しの100点を付けられるんだけどねぇ。E700で問題だった低輝度でのAF不良はE990では問題無く、E700の限界より2EVほど暗い所でもAF可能だ。5点測距のマルチエリアAFも優秀だし使いやすい。オートホワイトバランスはかなり優秀で、256分割マルチオートホワイトバランスとかなんとか。どんな光源でもそこそこ普通の色で写ってくれるので、E700のようにいちいちホワイトバランスをマニュアル設定する必要はほとんど無い。片手で露出補正や撮影モード変更が可能、操作性に優れた専用ボタンで画像サイズと圧縮率を別々に設定可能、ISO感度、マニュアルフォーカス、なども専用ボタンが有るのでメニューを呼び出す事無く瞬時に設定可能だ。記録画像サイズに銀塩フィルムと同じ3:2のアスペクト比で2048X1360というのが選べるのも良い。1600X1200の200万画素サイズで記録できないのはちょっと残念。

VGAで撮影する分には今まで使ってたE700でも十分すぎるくらい高画質だったので、E990を使ったからと言って画像はさほど変わり映えしないと思う。だからWeb用の画像なんざおんなじようなモンにしかならん(笑)。ただ、2cmまで寄れるマクロはWeb画像でも多いに役に立つだろう。

そしてレンズ手前2cmまで寄れるという比類無き強力なマクロ性能を生かしたオプション品がコレだ。


スライドコピーアダプタ。スライドフィルムのマウントやスリーブをコピーしちゃうモノ。フィルムスキャナも持ってるんだけど、連続で大量にスキャンするのがすごく面倒なのよ。こいつならパシパシと撮影するだけでスライドのコピーがじゃんじゃん作れるのだ。


光源に向けてホワイトバランスをプリセットしたらあとはスライドを入れてパシパシ撮影するだけだ。フォーカスはAFでOK。手ブレなんか絶対にしないから自由な姿勢で撮ればよろし。スライドの上下左右位置の調整とズーミングでトリミングも自由自在。なんてステキなんでしょ!

では先日の間瀬で撮影した画像で実験。元画像はリバーサル(RDP)で撮影したモノ。


左がフィルムスキャナ、右がE990でスライドコピー。双方共に2048X1360くらいでスキャンして300X200にリサイズした。色調補正やコントラスト補正などはやってない。

ちょっとカラーバランスが違うけど補正でどうにでもなる程度の違いだ。パッと見の印象はE990の画像の方が発色が明るめで好印象カモ? しかし細部のキメ細かさではフィルムスキャナの勝ちだな。リバーサルらしいコントラストと色の濃さが出てるのはフィルムスキャナの方、E990のコピー画像はネガフィルムからスキャンした画像のような感じに見えてしまう。それでも実用上は全然問題無かろう。今までフィルムからスキャンするのが面倒で使ってなかった画像も気楽に使える用になる。

で、リサイズする前の生の画像での一部を切りぬいてみた。

左がフィルムスキャナ、右がE990。解像度はそれほど変わらないけど、E990の画像の方がノイズっぽい。スライドコピーではなくて普通に撮影した画像にはこれほどのノイズは無いので、これは暗い光源でスローシャッタで撮ったせいかもしれない。ちなみにフィルムスキャナは限界解像度でスキャンすればここから更に2倍近くまで解像度を上げる事が出来る。絶対的な解像度や品質では専用のフィルムスキャナの方が遥かに良いのは当たり前。しかし、36枚撮りのフィルムをデジタル画像にするには、フィルムスキャナだと1時間くらいかかるところ、E990のスライドコピーなら10分もかからんのだ。この手軽さは嬉しい。

E990で直接撮影するとどうなのか? 意外にサーキットでもけっこ使えたのだ。 今まで使ってた単レンズ+プログラムAEのみのE700と違って、やはりシャッタ優先AEが使える事と望遠ズームがサーキットで生きてくる。


シャッタ優先AEで1/60秒に設定して流し撮り。ASA100の感度で1/30だと絞りがいっぱいいっぱいで足りなくなる。絞りがF11までなので明るいとスローシャッタは無理だ。NDフィルタが必要だなぁ。一眼レフならF32までいけるので問題無いのだが、絞りの限界がF11なんで明るい時のスローシャッタは厳しい。ASA50の感度設定が欲しい。


逆に高速シャッタは十分で、↑コレは1/500秒で止めたモノ。ホイールの回転まで止まってるので十分だろう。間瀬は高速シャッタで撮影すると畑が写るんで絵にならん(笑)。ちなみにシャッタは1/1000秒までいける。絞りがF22まで欲しかったな。それかASA50の設定が欲しい。

スライドコピー時に出たようなノイズも無いし、直接撮影した方がキレイ。しかしサーキットの撮影でここまで使えるとはビックリした。シャッタのタイムラグ100msecは高級1眼レフのレベルからすれば遅い方だが、ヘタな銀塩カメラより速いのカモしれない。大容量バッファによる連続高速撮影も良好で、かなり使える。これに3倍テレコンが有れば345mm相当の望遠レンズになるんでサーキット撮影でもかなり使えるなぁ。

ちなみにNikonのデジカメは光学ファインダの出来が優秀でして、特にE950やE990の光学ファインダはすごく良い。今回のサーキット撮影はすべて光学ファインダで撮影した。2cmまで寄れるマクロ、サーキットでも使えるほどの性能、素晴らしいです。動画に音声が入らないのは愛敬か?(笑)

.