握り物

握り物を紹介してましょう。とはいえ、握り物の安物は持ってないので比較対象があんまし無い(^^;。 刃物系の安物はすぐに刃こぼれしちゃうから買わない方が良いと思いますよん。握り物はちゃんとしたモノでもそんなに高くないので、ちゃんとしたモノを買う事をお勧めします。

左下から書くと...

Snap-on ロングノーズプライヤ
KTC ウォータポンププライヤ
KNIPEX アリゲータ
KNIPEX ニッパ (右上)
KNIPEX プライヤ (右下)

KNIPEX ニッパ
これはもう最高! その切れ味と耐久性の高さは驚愕に値する。 こりゃ切れんだろう?って思うモノでもスパっと切れる。5年以上使ってるけど刃こぼれもしない。太い鋼線も切れるし、薄い紙を切ってもスパっと切れる。噛み合わせ精度が低いモノや刃こぼれしてるモノだと紙のように薄いモノは切れないのだ。本当にスゴイです。お勧め! 安物を買って刃こぼれして捨てちゃうくらいなら、最初からKNIPEXを買っちゃおう。価格は2000円台だと思う。

KINIPEX プライヤ
実はまだ買ったばかりであんまし使ってないから耐久性とかは解からない(^^;。でもニッパがあれだけ素晴らしいんだからプライヤも素晴らしい筈だと思う(笑)。

KINPEX アリゲータ
これは良い! 上下でアゴの形状を変えてあって、回転しようとするモノを掴むと、回転力がアゴを締める方向に働くようになってるのだ。


銀色のがKTC、黒いのはKNIPEX。アゴの噛み合わせ部分の形状が全然違うのが解かるだろうか? KTCのモノが単純に挟むだけの形状なのに対して、KNIPEXはちょっと変わった形状になっている。この形状がミソで、実際に回転するモノを挟んでみると食い込むように掴み込んでいくのだ。回転方向によって向きを変える必要が有るんだけど(笑)。アゴの調整段数もKNIPEXの方が細かいし、支点になるピンはKTCがナットでカシメてあるのに対して、KNIPEXは一体構造のようになっている。 ピンの出っ張りが無いから使いやすい。 ちなみにKTCは新品の時、赤いグリップラバーが付いていたのだが、ボロボロのズタズタになってすっぽ抜けて消失した。簡単に消失しちゃうあたりがKTCらしい(笑)。でもこの2つの場合、KTCとKNIPEXで価格はほとんど同じだ。どう考えてもKNIPEXが宜しい。


この形状がミソなのよ! ホントに素晴らしいんです! 使ってみなけりゃ解からないこの噛み心地。是非使ってみてほしいな。


左KTC、右KNIPEX。横から見ると構造が大きく違う事が解かる。KNIPEXは上アゴ側がフレームのようになっていて、そのフレームの真ん中を通り抜ける形で中心に下アゴが来ている。左右対称の構造で3枚合わせのようになっているのだ。対するKTCは一般的な構造で2枚張り合わせてナットで止めたような構造である。


斜めから見ると構造の違いは更に良く解かる。これだけ作りが違って、使いやすさも全然違うのにほとんど同じような価格で市販されている。どちらを買うかは悩むまでも無いと思う。

でも、これよりもKNIPEXのコブラの方がもっと良い。ボタンロック式の調整になってるので、アゴを大きく開いてもズレない。アリゲータより使いやすいです。アリゲータは調整する時に気を付け無いと調整部分をガジる事が有るし、大きくアゴを開くとズレちゃうのが欠点。コブラならこの問題は無い。買うならコブラがお勧め。サイズは250mmが一番使いやすいだろう。

ちなみに写真のKNIPEX握り物を3点セットで買っても8000円くらいで買えると思います。国産のVICTORやFUJIYAなどでも同じくらいの価格ですから、どうせなら世界最高と言われているKNIPEXを買ってしまった方が良いかと思いますよん。BAHCOの握り物も良いと言われてるけど、私は使った事ないから評価できません。

Snap-on ロングノーズプライヤ
良いとも悪いとも思わない(笑)。それでも剛性はかなり高いようで、先端でモノを力一杯掴んでも歪まない。ナシ地の仕上げは放って置くとすぐにサビる。実はこれは拾ったモノだったりする(^^;。サビサビだったんだけど、私が磨いてキレイにした。製造年を見ると85年のモノらしい。実に15年が経過している事になるが、噛み合わせ部分のギザギザ加工は今でもシャープである。でもSnap-onの握り物って他社のOEMなんだよね。ちなみにKNIPEXの製品はSnap-onでも売ってます。Snap-onでも刃物系は保証の対象外なので、OEM元のモノを素で買った方が安いからお勧め。

と、書きましたが、BLUE POINT ブランドのモノ以外は紛れも無くSnap-onの自社製造でした。Snap-onって書いてある握り物はちゃんとSnap-on製です。んで、私の手持ちのこのロングノーズプライヤ、これが使い込むにしたがってその良さが解かってきた。他に類を見ない剛性の高さ、先端の滑り止め溝加工の鋭さと硬度の高さ、本当に素晴らしい。タコ吸盤状のグリップはオイルまみれの手でも滑りにくく、ピストンピンのスナップリングを脱着する時などは素晴らしく使いやすい。しかし、この剛性の高さは、何かを掴み続けるような時にはデメリットとなる場合も有る。「しなり」がまったく無いので、ちょっと力を緩めただけで挟んでいるモノが落ちるのだ(笑)。「しなり」が有るプライヤだとしなる事で「溜め」が出来るので掴み続ける時には楽だったりする。で、Snap-onの握り物でナシ地シリーズは高剛性なのだが、赤いゴムグリップが付いてる他のシリーズはしなりを持たせた設計になっている。用途によって使い分けると宜しいかと思う。

スナップリングプライヤについて。これはKTCのモノがお勧め。


先端クローだけを交換できるので、クローが摩耗しても安心。また、いろいろなクローがセットで売ってるので、これを買えば本体は一個だけで良い。曲がり、平型、丸型、サイズ違い、などのクローが10本セットで2000円くらいだ。本体も2000円台だと思う。穴用の本体と軸用の本体+クローセットでほとんど全てのスナップリングに対応できる。クロー脱着式とは言えガタも無いし使いやすい。本体を買うと、基本的な丸型ストレートのクローが付いてくる。このクローは先端が逆テーパになっていて、スナップリングが飛ばないようになっている。この逆テーパ形状がぐぅでして、これと同じ形状になっているモノはあまり見かけない。逆テーパのモノを使い慣れると、普通のストレート型のクローだとすぐにスナップリングが飛んでいったり外れたりするのでムカつく。それくらいに逆テーパ形状は使いやすいのだ。 平型クローは滑り止め溝加工が施してあり、これも使いやすい。クローセットは必要に応じて買えば良い。KNIPEXの一体型スナップリングプライヤをいっぱい買うより良いと思います。ちなみにこの平型クローを軸用のプライヤに付けると、KONIやBILSTEINなどのCリング式車高調整が簡単に出来ます。

トップページへ

.