パワーチェック

CDRSの友人S田さんが自車に合わせて自らの手で独自のセッティングを施したROMとノーマルROMでのパワーをシャシダイで測定してくれた。本人の許可を得たのでその結果をここで紹介しよう。

試験車両はNA8C Sr1のAT車でフルノーマルのエンジンにフルノーマルの吸排気系、つまりROMをいじった以外は完璧なノーマル車両だ。測定日は98年5月18日、同一の車両でROMだけ差し替えて連続測定したものなので車両個体差や気象条件の違いなどはまったく無い。完璧な比較条件と言えよう。

チューンドROM 117.4ps/6000rpm
ノーマルROM 106.3ps/5500rpm

ノーマルROMは2回測定している為に線が2本重なっている。この事から測定誤差は非常に小さい事が伺える。AT車なので駆動ロスが大きすぎてマイナス側(これが駆動ロス)に振り切っている。この為駆動ロスが正確に測りきれなかったのでピークパワーが低めの数字になってしまった。駆動ロスをきちんと測定すれば130馬力以上は確実で140馬力に近い数字が出せたのではないかと思う。

ノーマルROMがピークパワーを発生した5500rpmを過ぎるとドンドン下降して行くのに対してチューンドROMは5500を過ぎても上昇を続けて6000rpmでピークを迎えた。ノーマルよりもチューンドが右側まで伸びているのはレブリミットを上げてある為だ。低速や中速でもチューンドはノーマルを上回り5500以上ではノーマルとは比べ物にならんくらいに盛り上がっているのが解かると思う。

チューンドECUを発売しているショップはなぜこのようなパワーチェックの結果を出さないのだろうか?もしECU交換だけで上記の結果と同等にパワーアップするなら自信を持って結果を公表すると思うのだがショップは結果を出していない。それはきっと公表できないほど低レベルなパワーアップ率なのではなかろうか? やっぱショップチューンなんか信用できねぇよなぁ〜(笑)。

ちなみにS田さんのマップと私のマップを比べてみると全開付近のデータは実に良く似たモノになっていた。ギリギリまで詰めて行くと、違う所で別々にセッティングしても似たような物になるんだね〜。しかし、負荷の軽い領域ではそれぞれのチューナーの考え方がマップに反映されていて面白かった。どちらが良いとは言い難い。これが個性なんだよね。

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