POWER CHECK

Fire号パワーチェックの様子↑。この狭い部屋の中で5速8000回転240Km/hまで全開加速する。その音と迫力はハンパじゃない。コンロッドとかフライホイールとか飛んできそう。マフラーからバルブが出てくるかもしんない(笑)。とりあえず火は出なかった(笑)。 しかし、この扇風機、ファンネルを付ける向きが逆だと思うんだけど...? ファンネルって吸う方に付けるんじゃ?

この日、一緒にパワーチェックしたのは合計で4台。一台はちょっとしたトラブルでうまく計測できなかった。

Fire号: 1600cc、腰下フルノーマル、ヘッドチューン+256カム、圧縮は10.2くらい、シングルスロットル+エアフロ。ハイオク。

タナボタ号: 1600cc、バランス取り、ハイコンプピストン、圧縮は10.67くらい、ヘッドチューン、256度&264度カム、4連スロットルバルブ+エアフロ。レギュラーガス。

G号: 1600cc、腰下ノーマル、ヘッドチューン+B5カム、圧縮10.3くらい、シングルスロットル+エアフロ。レギュラーガス。

T号: NB8C、1800cc、ヘッドチューン+ノーマルカムバルタイ調整のみ。BPF3のECUで回す。ハイオク。

3台のNA6CEはすべてB63HのECUをROMチューンでセッティング。T号は残念ながらエンジン回転数をうまくセンシングできずにシャシダイでエラーが発生してしまった為、うまく計測できなかった。

. 最大パワー 最大トルク
タナボタ号 183.8ps/7805rpm 19.6Kg.m/5505rpm
Fire号 170.8ps/7170rpm 17.9Kg.m/6514rpm
G号 165.2ps/7427rpm 18.2Kg.m/5315rpm
T号 参考値:183ps -
Fire号+ノーマルROM 156ps _

ちなみに1600ロドスタのカタログスペックは120馬力です。NB8Cは145馬力かしら? Fire号もレギュラーガスを使えばもうちょっとパワーが出るような気がする。最大トルクと最大パワーの発生回転数を比較すると面白い。しかしFire号の最大トルクの発生回転数って...(^^;。G号とタナボタ号は最大トルク発生回転のわりに最大パワー発生回転が高めとなってる。これはレギュラーガスならではの高回転のノビだろう。

やっぱバルタイをもいちどやり直してみようかな〜。バルタイ次第でもっとパワーは出るんだよね。ただ、アイドル安定性とかトルクの面積を考えて今のバルタイになったんだけど。レギュラーでもう一度やってみようかな〜? タナボタ号に負けたのがすごく悔しいんだけど...(笑)

これ↑がノーマルROMとチューンドROMの違い。ノーマルROMでは7200回転でリミッタが効いている。チューンドROMは8000回転まで回している。ノーマルROMでは5000回転くらいでトルクの谷が有るが、チューン度ROMでは谷が完全に消えている。盛り上がりの大きさも全然違うしノビも全然違う。中低回転ではそれほど違いは出ていないが、ハーフスロットルなら大きな違いが出る。チューンドエンジンをノーマルROMで回している人はこんなに損してるって事ですね。

↑これはタナボタ号とFire号の比較。ギヤ比が違う為同じ速度で比較するとFire号の方が回転数が低いので直接カーブを比較できないカモ。タナボタ号は8500まで、Fire号は8000まで回している。両車ともにフラットなカーブを描いている。全域でFire号を上回るタナボタ号はスゴイ。

今回のテストでは空燃比違いで4種類のROM、点火時期違いで4種類のROMをテストした。これによって一番パワーが出てくる空燃比と点火時期を把握出来たわけ。上記のパワーカーブは170.8馬力を記録した時のものだが、これ以外のテストではもっと高回転がノビているROMも有ったし、低回転でトルクが出ていたROMも有った。これらの延べ8種類のROMの中から回転域ごとに良いところを寄せ集めてROMを書けば超高性能ROMが作れるってわけ。これを作ればとりあえず今のエンジン本体用のROMは完成となる。あとは状況に応じて使い分けられるように何種類か作成してROMチェンジャに取り付けておく。油温上昇対策用、後方車両迎撃制裁用、高地用、などなど。

とはいえ、それが出来た頃にはバルタイをいじり直したりして再び挑戦が始まる可能性は大なのだ(笑)

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