ECU基板加工

CDRSのなかむらさんがNA8C32ピンタイプの基板加工に挑戦して成功したようです。その方法を詳細に書いてくれましたのでここに掲載しましょう。

■無保証必殺超貧乏ROMチューンの方法

0.「ECUは高い」というおまじないを20回唱える。

1.IC用はんだごて(30Wくらいの先の細いヤツ)を借りてくる。IC用糸ハンダもつ
いでに借りる。


2.半田吸い取り機シュッポンを借りてくる(買っても\3500位)。ついでに、ハン
ダ吸い取り線も強奪する。


2.ZIFソケットを買う(1500円位)


3.ROMライターを人から借りる


4.ノーマルECUデータをごにょごにょごにょ


5.EPROMを買う


6.EPROMにノーマルデータを焼く(焼いてもらう)


7.ECUのノーマルROMの裏面から生えてるトゲトゲ足をニッパで切る。これがある
と吸い取り機の口がの方が大きくてうまく当たらない・・・吸い取り機もある
(わしの^^;)。


8.ECUをばらして基盤だけにする


9.ROMの本体側の足の根本にはんだごてを当てて、裏面の半田がキラキラ光るまで
我慢する。グランドパターンにつながってる足は、なかなか半田が溶けないから、
さらに我慢する。


10.キラキラ光ったらすかさず、吸い取り機で半田を吸い、こてを足から離す。


11.基盤の反対側から足の両側面に光が射し込んできたら成功。ダメなら、9から
繰り替えす。


12.中途半端に半田が取れて、光が見えない時は、IC用糸ハンダを流し込んで、ハ
ンダ付けをやり直し、9から繰り返す


13.全部の足のハンダが取れたらROMの裏面から足を爪ではじいてみる。ピン!と
澄んだ音がしたらOK。基盤ごと振動してるようなら、9もしくは12から繰り返す。


14.ROMをごとごと揺すって外す。ドライバでコジッて外そうとしたりするとECUを
壊す可能性大。どうしてもハンダが取れないときは、ROM側からこてを当てて、裏
面から爪で足を揺する。こてを離した後も足を揺すり続ける。これで、スルーホー
ルの内壁面から足を剥離できる・・・こともある(最後の手段)。


15.ハンダくずが飛び散っているはずなので、きれいにする。基盤に張り付いてる
のは、ソルダーウィック(ハンダ吸い取り線)なんかで綺麗にする。


16.基盤両面から穴の開くほど、ROM足のあった部分を覗いて、ハンダブリッジや
パターンカットがないか確認する。あったら根気よく修正。微細パターンってわ
けではないので、目視でなんとかなる・・・かもしれない。


17.ZIPソケットを向きと場所を間違えないように取り付ける。


18.外側4カ所を糸ハンダでハンダづけしたら、残りの足も全部ハンダ付け。糸ハ
ンダは、結構送り込まないとハンダ付け不良の元。やりすぎるとショートの元。
これは、他のジャンク基盤かなんかで練習あるのみ。同じ位の基盤の厚みとスルー
ホールの細さを持つジャンク基盤があれば最強。


19.ECUを組み立てたら、焼いておいたEPROMをROMの方向に注意して取り付ける。


20.ECUを車に取り付けたら、深呼吸。


21.そっとエンジンを掛ける。キーだけ回して、「ぶぉん」と吹け上がって掛かれ
ば、きっと成功。


22.チューンドROMは、RYOさんと博士のHPを暗記して自力で頑張る。ダメなら・・
・(^^;。

とのことです。ROMの外し方は色々な方法が有ると思います。私の場合は強力無比無敵バーションの半田吸取機を使ってますので特に問題は無いのですが、普通はそんなモノ無いので手動式の半田吸取機を使う事になるかと思います。この場合NA8CならROMは犠牲にしても構わないので(もちろん事前にROMから読み出したノーマルデータを確保出来る場合のみだが)ROMの足を全部切って1本ずつ取り外すのが一番簡単でしょう。この方法なら半田ゴテで温めながら外せますから基板のパターンを破壊してしまう事は無いでしょう。NA6CEの場合は外したカスタムチップは再利用しなければならないのでどうしても綺麗に外さなければなりません。この場合は自信が無いならGRIDにでも頼むか得意な人に頼んだ方が良いでしょうね。簡単な作業ではありませんので軽い気持ちでやらない方が良いです。

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