薄くすると燃費は良くなるのか?

例えば15%燃料をカットするとどうなるか?15%燃料をカットしても燃費が15%よくなるわけでは有りません。燃料が単位重量あたりに持っているカロリー( エネルギー)は同じですので、燃料を減らせばトルクが無くなります。従って余計にアクセルを踏む結果になります。つまり空気を増やすわけです。意味解かるかな?

希薄燃焼というのは燃料が薄いと言われますが、実は空気が多いと言った方が 正しいのです。例えば40Km/h一定速度巡航時に必要なトルクを発生させるのに必要な燃料の重量は空燃比(常識の範囲内での空燃比)がいくつであっても大して変らないのです。効率の問題を除けば燃料が持っているエネルギーは空燃比が変化しても変らないわけですから。結果的に同じ速度を維持するには希薄燃焼エンジンは普通のエンジンよりもいっぱいアクセルを踏む事になるのです。

ではなぜ希薄燃焼エンジンは燃費が良いのか? それは空気が多いからです。空気が多いと言うのはアクセルをいっぱい踏んだ状態の事です。空気が多いとマニフォールドの負圧が下がります。負圧が下がるとピストンが下がる時に吸気する為に使われる力が減る。ポンピングロスが減るわけです。ピストンが下がる時 に一生懸命に空気を吸おうとしているのにスロットルバルブが邪魔をしているわ けですが、希薄燃焼エンジンはより多くの空気を吸わせている為にこのポンピング抵抗が減るのです。希薄燃焼エンジンの燃費節約分はほとんどがこのポンピングロスの低減分なのです。

しかし、空気が多いと言う事はいっぱいアクセルを踏む必要が有ります。ガバガバとアクセルを踏んでも全然トルクが出てこないようなフィールになってしま います。だから必要に応じて濃くしてやらないとトルク感の無いエンジンになってしまいます。

これと同じでロドスタの場合、中低速域ではいくらアクセルを踏んでも出力空燃比よりもかなり薄い状態のままなので、そこをROMチューンで増量してやるとちょっとアクセルを踏んだだけでドンっとトルクが出るのです。私のROMを試乗 た人がそのトルク感に感動する秘密はここにあったのだ!むはは。


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