今回の計画

今回のレストア計画で使用するエンジンパーツが大体揃った。とりあえず用意したのは以下のモノ。 みなさんがエンジンO/Hを考える時の参考の為に価格と共に載せてみよう。尚、部品番号は車体番号によって異なるのであえて掲載しない。価格は99年12月現在のモノであり、随時変更される恐れ有り。

品名 単価 員数 定価
O/Hガスケットセット \22,100 1 \22,100
コンロッドメタルセット \6,300 1 \6,300
スラストメタルセット \2,180 1 \2,180
メインベアリングセット \9,520 1 \9,520
B6Z4 ピストン 0.25mmオーバサイズ \4,220 4 \16,880
同 ピストンリングセット(0.25mm) \9,860 1 \9,860
タイミングベルト \5,230 1 \5,230
アッパホース \1,010 1 \1,010
ロアホース \950 1 \950
ロアホースその2 \1,160 1 \1,160
ウォータポンプ \11,600 1 \11,600
ヒータホース \680 1 \680
ヒータホース \720 1 \720
ウォータバイパスホース \480 1 \480
ウォータホース \330 1 \330
ウォータホース \330 1 \330
ウォータホース \480 1 \480
合計 - - \89,810

水回りのホースはついでに全部交換しちゃう。この他にタイミングベルトアイドラとテンショナが必要なのだが、面研によってアイドラを変更する必要が有るかもしれない為、それは仮組して状態を見てから考える事にする。必要最低限なモノだけで大したモノは頼んでないのだが、それでも9万円近いのは驚き(^^;。でもこれ以上は削りようが無い。厳選した部品なのだ。

パーツを見れば解かると思うが、基本的には単なるO/Hで、ピストンをファミリア用のオーバサイズを使うだけである。クロスハッチが消えるほど摩耗してなければスタンダードサイズのピストンでいこうと思ったのだが、あれほど摩耗したシリンダはボーリングしなければならん。よって0.25mmのオーバサイズピストンを使用する。これによる排気量アップは、0.32%に留まる為、排気量はほぼノーマルと一緒である(5ccくらいアップするか?)。ロドスタのB6はレギュラーガス仕様で圧縮比が9.4だが、ファミリアのB6はハイオク仕様で10.0である。この違いはピストンの形状だけだ。従って、ロドスタのB6でもファミリアのピストンを組むだけで圧縮比は10.0となる。これに面研1mmで圧縮比は10.7前後が狙える。私はすでに1mmの面研がしてあるが、更に0.5mm削って11.0を狙う。ちなみにファミリアのピストンはフルフロータイプでスナップリング溝もちゃんと付いてるし、ピストンクーラオイルジェットの逃げも有るのでそのまま無加工使える。が、1.5mmも面研してハイカムを使うなら、バルブリセス加工だけはやった方が良いと思う。これはのちに仮組して粘土でも使って確認しよう。

私は極端なチューンナップエンジンは好きではない。大幅な排気量アップや巨大カムなどは必要ないと考える。ノーマルの素性を引き出すファインチューンの領域にとどめたい。今回ファミアリアのピストンを使うのだって、本来ファミリアではハイオク仕様だったのにロドスタでレギュラ仕様にされてしまったB6を元の姿に戻してやるだけだ。更にハイオクガソリンの性能を使い切る為に面研を加える。それをベースに燃焼室やポートをキッチリと作り込み、各部の磨きももちろん、鋳砂やバリを落とし、各部を丁寧に組み付ける。カムシャフトはノーマル+αに過ぎない256度で、HLAもそのまま生かす。256度で8000回転+α程度で使うならHLAを殺す必要も無い。この仕様で狙うのは、あくまでもフラットトルクで幅広いパワーバンド、なお且つ高回転までシャープに吹け上がる仕様である。特に重視したいのは、ハーフスロットルでのトルクのツキだ。ちょっと踏んだだけでドカンっとトルクが出る、更に踏めば踏んだ分だけトルクが出る、リニアな反応、レスポンス。元々Fire号はこの特性を持っていたが、それを正常進化させるのが狙い。いくら腰下までバラして本格的にチューンするからと言っても、低速スカスカとか、ハーフスロットルではガボガボ言ってるだけでトルクが付いてこないとか、9000回転まで回さないと活きてこないようなエンジンにはしない。そんなエンジンが速いのは直線だけで、コーナを含めた峠やサーキットでは遅いだけだし、普段乗ってても楽しくないだろう。私はクロスミッションを組んでいるが、それでもそんな高回転型エンジンにしたらピークでは速くてもトータルでは遅くなるだろう。いつでもどこでもドンっとトルクが出る、どんな時でもストレスなく楽しめる、そんなエンジンを目指したい。そうなる予定なんだけど...。目標はフラットトルクで8000まで一気に回る200馬力!(^^;;

さて、その他に注文した部品が以下。

ブレーキマスタインナーパーツキット \4,350 1 \4,350
エルボージョイントブッシュ \180 2 \360
サスアームブッシュ一式 \960 2 \1,920
\1,650 2 \3,300
\1,010 2 \2,020
\1,650 4 \6,600
\1,010 4 \4,040
\1,010 2 \2,020
\850 6 \5,100
合計 - \29,710

前述のエンジン部品と合わせると119520円+TAX。うひょ〜っ(^^;;;;;;;; まぁ、9年も乗ったんだから仕方ないよねっ! これにボーリングとシートカットと面研などの加工屋さんの分が有る。ショップのエンジンO/Hが高いのもうなずけるってモンだ。とは言え、ちゃんとしたO/Hをやってるショップは少ないんだけどね(笑)。サギ同然のショップが多いからねぇ。気を付けましょう。

余談になるけど、B6の新品エンジンASSYは30万ちょいで買える。単なるO/Hをやるくらいなら新品エンジンを買った方が良いだろう。O/Hで新品並みにするにはボーリングやオーバサイズピストンは欠かせないし、HLAやバルブも新品にすればかなりの金額になってしまう。バルブガイドなども交換すれば更に高くなる。普通のO/Hなんか大した事はしないのだ。徹底的にO/Hすれば新品エンジンより高くなります。ノーマルを大幅に越える性能を出せるくらいのチューンと一緒にやるなら良いけどね。

サスアームのブッシュは全部交換する。最近どーもボヨボヨした乗り心地なのはブッシュがヘタりきったせいだと思う。どうしてもブッシュはやりたいのだ。アッパマウントやエンジンマウントはすでに交換してあるので今回は放っておく。 でもブッシュ交換って面倒だよね〜。足回りバラバラだもんな。トーコンキャンセラってのは、あの考え方がどうしても納得できないので使わない(笑)。普通の純正部品で組むのだ。私の頭には 「バラしたついでに社外部品」 って考え方は無い。必要なければノーマルで十分と考えるのが基本なのである。

ブレーキマスタはO/Hする。エルボーなんとかって部品はマスタとリザーブタンクの間に入るブッシュである。ここからフルードが滲んでるのよ。あと、プロポーショニングバルブの調整もやり直す。キャリパのO/Hもやろうと思ったけど、とりあえず現状でサビてないし動きも良いから、今回はキャリパはバラさない事にした(単に節約しただけカモ?)。

壊れたリヤウインドだが、なぜかスペアの幌一式を持ってるので、これはタダ。でも悪あがきでファスナだけの修理を試みる予定。だって、私のリヤウインドと幌はすっごく綺麗だから捨てると勿体無いお化けが出る恐れが有るんだモン。

こんなところかなー? 大きなところは、エンジンO/H、ブレーキマスタO/H、ど〜だバーエボ化、幌の修理、サスアームブッシュ全交換...。

あ、そう言えばついに「ど〜だロールバー」が完成したので、それも付けます。1001タイプのアルミ極太一体型4点式ロールバーで、ど〜だバーと共存できるようになってるモノ。ロールバーは今まで避けてたけど、あんだけサーキットを走りまくるなら付けない訳には行かない(^^;。

あとは細かい所とか思い付いたところを順次やっていくつもり。ミッションは去年クロスミッション組んでO/Hしたし、デフはトルセン付けた。今回の予定が全部終れば素晴らしいクルマになるぞ〜っ。

# 書いてて金をいくら使ってるのかが見えてきてちょっとビックリ(笑)。

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