ヘッドボルトを規定トルクいっぱいで締め付け、HLAを入れたらカムシャフトを載せる。O/HしたHLAはなんだかいつもと違う。やっぱしO/Hすると気分が良い...ってそうじゃなくて、カムがなんだか浮き上がってます。HLAが伸びてるのでカムが浮いちゃう。まぁ、ベアリングキャップを締め付ければHLAが縮んで丁度良くなるだろう...。と、思ったら、ベアリングキャップを締め付けたらバルブが全部一緒に開きました...(^^;;;;;;;;;。俗に言うバルブ突き上げ状態。なんてこった。HLAが素晴らしすぎて縮んでくれない。まぁ良いか、カムを回してバルブを最大リフトにすれば縮んでくれるだろう。ピストンに当たらない様にクランク角を90度くらいにしておいてカムをグルグルと回す...が、回ってくれない。なんで? なんと、バルブスプリングが縮みきって線間密着しちゃってる。それでもHLAが縮んでくれない。チェックボールの密着具合がよほど素晴らしいと見た! って喜んでる場合ではない。どうする? とりあえずカムを無理矢理回す。なんとか回ってくれたのだが、やっぱしバルブは閉じない。予期せぬエラー。バルブ最大リフトの位置でカムを止めておいて、バルブが閉じて行くかどうかを観察した...閉じない。本来ならバルブが閉じてる筈の時に2〜3mmほど開いてる。これじゃ絶対にエンジンは始動しない。突き上げてます。ラッシュアジャスタ付きのエンジンでバルブ突き上げに悩むとは夢にも思わなかった。


とりあえずタイミングベルトを付ける。古いベルト(と言っても3万キロしか使ってない)を付けてバルタイを108-108度程度にセット。


1.5mm面研でベルトが張りきれなくなるかと心配したが、テンショナの長穴にはまだ余裕が有る。B6は1.5mm面研でも張りきれるようだ。情報によればBPは1.5mm面研で張りきれなくなるらしい。古いベルトで張りきれてるんだから、新品ならもっと余裕が有るだろう。


ダイヤルゲージでバルタイを確認。バルブが閉じきってないので、バルブリフト量は10mmくらいは有るだろう(笑)。この状態でバルブとピストンの隙間を確認しておけば安心だ。普通は希望するバルタイよりもオーバラップを大き目にして確認するのだが、今回はHLAが伸びてるので希望するバルタイでやった。

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