続 ナラシ

ABIT襲撃で700Kmほど走ったところでオイル交換して、それから平日に150Kmくらい走った。

ナラシ終盤に向かって高回転まで徐々に回していく事になる。そこで普段は外している空燃比計を取り付けた。


空燃比計本体はマジックテープで固定しただけ。センサは普段はメクラでフタをしているネジ穴に付けるだけだ。電源はシガーライタから取れるようにしてある。センサの写真が黄色っぽいのはホワイトバランスの設定を間違えた為である(^^;

んで、4月2日の日曜日、朝からくしゃみ百連発で涙しながらも出発。下道をタラタラと走って三国峠を走る。前回よりは回し気味で踏みながら走る。回転数は6000回転くらいで抑えた。タラタラと走ってるうちに埼玉。埼玉から高速に乗って、○速5000回転くらいで走る。振動が無いしアクセルも余裕タップリ。でも速度はいっぱい出てる(^^;。

そんなこんなで、どういうわけかFACTORY GEARに着弾(笑)。どうせナラシで距離を稼いでガソリン代も使っちゃうなら、安い工具屋へ行って安い工具を買えばモトが取れるってモンだ。前回はABITでいろいろ買ったけど、今回はABITには無いがFACTORY GEARには有るSnap-onが標的である。行って見たら、豊橋店開店記念セールだとかでSnap-onがやたらと安い。細かいモノを何点か購入。更に友人Tの司令によりSnap-onのロールキャブ型貯金箱を購入。これが泣かせる。感動的にカッコイイ貯金箱なのだ。私も欲しかったけど、それを買うよりは工具が欲しかった(^^;。

行きは下道だったが、帰りは高速道路を使う。4速や5速などで負荷をある程度かけたり、6000回転くらいを常用したりしてナラシの仕上げ段階に入るのだ。Fire号のかなり正確なメータで「ぬおわKm/h」くらいで巡航。普通のメータなら「ぬやわKm/h」以上に相当するだろう。この速度域でもアクセルには余裕タップリでエンジン振動も無くとっても静か。この領域では空燃比も特に問題無い。

無事に長岡に帰ってきた時点でO/H終了からの走行距離は約1500Kmに達した。高速から降りて農道に入った時点で初めての全開8000回転を試す。が、全開6000以上で空燃比がかなり薄い事が判明。ヤバイんでちょっとだけで止めておいた。初めての全開高回転のフィールは悪くない。2000以下でも走れるトルク感が有りながら、3000、4000、5000、と回す毎にどんどんトルクが出てくる、そして5000〜8000はフラットにどーんと回る感じ。こら面白いぞ♪

そしてオイル交換。初回は700Kmくらい、それから800Kmほど走ってのオイル交換。鉄粉の量はどうなったか楽しみ。


左、0〜700Kmまでの鉄粉、 右、700〜1500Kmまでの鉄粉。ハッキリと違いが解かる。今回の鉄粉の量も普段のオイル交換から比べれば多い方なのだが、これだけ減ればナラシも終りと見て良いだろう。次回のオイル交換ではほぼ通常通りの鉄粉になると思われる。

これでナラシは完全終了として、全開テスト&セッティングに入るのだ。

数々の測定機を取付け、念入りにテスト走行をやる。データロガーに記録された数々のデータを解析し、問題点を探る。浮き上がってきた問題点を改善する為にROM書換えをやるのだ。多くのパラメータを変更した試作ROMを大量に製作し、次々にROMチェンジャに付けてテストを繰り返す。その結果をフィードバックして新たなROMを作成し、ついに問題を改善したROMが完成した!

...ってのは嘘(笑)。本当は、空燃比計を付けて、それを眺めながら全開加速を数本。どこがどれくらい薄いのかをなんとなく記憶。その記憶をたよりにテキトーに燃料マップを書き換えたROMを1個作成。それを付けてテスト走行。一発で燃調は完璧。あっという間のセッティング終了(笑)。点火時期もやらなきゃならんのだけど、とりあえず問題無いし、時間も無いのでこれでOK。念の為に燃調をちょっと濃くしたROMを作成、それぞれで点火時期をちょっと遅くしたROMも作成、この4個のROMをROMチェンジャに付けておけば大丈夫だろう。週末の間瀬サーキットはこれで行くのだ。

さて、エンジンフィールはどうなったかと言うと、実にフレキシブルなトルクと、カムに乗る高回転、その境目は極めてスムーズにトルクが盛り上がり、トルクの谷間は無い。5000までは回せば回すほどトルクが盛り上がっていく感じ。それでいて5速2000以下からでも振動も無くスムーズに加速できる。全域フラットトルクでありながら、回すほど楽しい、ほぼ狙い通りの特性になった。高回転でも振動も無く、スムーズに回る。んが、予測してなかったのは強烈な吸気音。豪快で荒々しい吸気音を響かせる。なんでこうなったのか知らんが、これは実に気持ちが宜しいのだ(笑)。そして私がもっとも重視しているアクセルの踏み込みが浅い領域でのトルク感とレスポンスは、実に良い。ちょっと踏んだだけでどかーんとトルクが出る。へへへ。面白いエンジンになったぞ♪

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