シリンダヘッド加工

12月5〜11日

今回は特にエラーは発生してないので、ギャグに期待しないように!(^^;

シリンダブロックの鋳砂落しを一旦中止して、ヘッドの加工をやる事にする。別に燃えたから遠慮しているわけではない(笑)。 ブロックの大雑把な加工が終り、細かな加工をやる為に小さな回転ヤスリを買って来たのだが、鋳鉄のブロックを加工するとヘッド加工時に刃物が終ってる事になると予想されるからである。先にヘッド側の加工をすべて終らせてからブロックの鋳砂落しをやる事にするのだ。ヘッドはアルミだから刃物は痛まない。

3万キロ前にやったヘッドチューン時には、面研のみで圧縮を上げた為、圧縮比が落ちる事を恐れて燃焼室の大幅な加工はしていない。また、バルブシートを傷付けないように気を付けていた為、加工が甘い部分も有る。ホットスポットになるような所は加工したが、更に圧縮比を上げるならもうすこし真面目に加工しておかなければならない。

今回はファミリアB6のオーバサイズピストンを使って、更に面研もやって目標圧縮比は11.0である。燃焼室加工とピストンヘッドの研磨、燃焼室容積合わせ、などの余裕を持たせて面研をする。余裕が有るから燃焼室は思いっきり加工しちゃおう。つーか、256度のカムで圧縮11ともなるとノッキングが出やすくなるから真面目に燃焼室を作る必要が有るのだ。


各部にバリが残っているのが解かるだろうか? 表面の鋳肌も凄い。前回は性能に関係無いと言う事でサボった部分である。今回のO/Hでメタルに異物キズが大量に有った事を重視、ヘッドも鋳砂落し加工を真面目にやる事にしたのだ。


こんな風にバリを削っていく。別に鏡面研磨にするわけではないので簡単である。


バリ取りと鋳砂落し完了。


あんなに磨いた排気ポートは無残な姿になってらっしゃる。とはいえそれほど厚いカーボンが付いているわけではないようだ。


灯油とキャブクリーナで洗ったらここまで綺麗になった。んが、これ以上キレイにするのは困難極まるみたい。どうしよう..?


結局もう一度研磨してます(^^;;;。 240番のラバー砥石で磨いた。今回はポート形状を変更するわけではないのでここから再研磨しても短時間で済む。


燃焼室もキャブクリーナと灯油で洗ったらここまで綺麗になった。んで、問題の燃焼室を作ろう。


この部分にバルブシートリングを打ち込む為に機械加工した段差が認められる。ドライバが映ってしまってかえって見難くなってしまった。ドライバが映り込んでいる面と、その左側の黒っぽく見える面は、面が違っていて段差つーか角になってるのだ。 問答無用で削るべ。


ガリガリっと荒削り。


シュゴーっと荒仕上げ。


ツルっと中仕上げ。

ここから先の仕上げは今はやらない。面研から上がってきたら、燃焼室容積合わせをやらなければならんからである。本来は現段階で中仕上げまでやる必要は無いのだ。粗削りのままでもOK。なんとなくやってみただけ(笑)。


燃焼室全体はこんな感じの形状にしてみた。全ての面が滑らかな面で繋がるようにし、鋳肌は全部削って研磨した。シートリングのキワやプラグホール周辺のヒートバリア付近などの研磨しにくい部分も全部磨いた。面研から上がってきたら形状も見直しながら燃焼室容積合わせをやって、最終仕上げをやる。 ポートも240番で磨いたままで仕上げてない。あとでやるのだ。


今回の燃焼室加工に使ったお道具。左から、240番ラバー砥石、回転ヤスリ各形状3本、ホイールサンダ180番、使い古して小さくなったホイールサンダ180番、である。小さくなったサンダも捨てないで取っておくと細かい部分で役に立つのだ。


ガスケットも剥がしてオイルストーンで磨いた。どうせ面研するなら意味が無い作業である(笑)。でもなんとなくやってみたかった。

さて、これでとりあえず今の段階で出来る事は終った。 特注の外径がオーバーサイズ(笑)のバルブガイドが届いたらヘッドを加工屋に出して面研とシートカットをやる。ピストンも入荷は近い。 欠品すると、数ヶ月は入荷しない事も珍しくないというピストンだが、在庫が有ったようである。良かった。 ピストンが来たらブロックも加工屋に出してボーリングである。今私が出来る事はもう無いのだ。

と言う事で、次回更新内容は、エンジンの話は置いといて、ど〜だバーをエボる計画である!

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