クラッチ組み付け

3月3日

クラッチの組み付け。クラッチはナニを使おうか最後まで悩んだけど、やっぱし純正を使うのだ。Sタイヤでサーキットをガンガン攻めると、クラッチがフェード気味になって滑る事が有る。これはクラッチをフェードさせてしまうような乗り方が悪い。ブレーキの問題を抱えて走ってた時、ヒール&トゥがうまく出来なくて回転を合わせきれずにシフトダウンしてた。この時にノーマルタイヤならリヤがロックするのだろうが、Sタイヤだとクラッチが滑る。この時にクラッチの温度が上がるのだ。というわけで、ホントなら耐フェード性が高い強化クラッチが望ましいのかも知れん。んが、強化クラッチは驚異的に減りが早いので私は大っ嫌いなのだ。だからノーマルを使う。クロスミションを組んだ時に交換したばっかりだし、そのまま使い回すのだ。


んが、フライホイールだけは交換するのだ。これも最後まで悩んでたんだけど、結局交換する事になった。HKS製のCr-Mo鋼で5.0Kgのモノ。重量はノーマル比−38.3%、慣性モーメントはノーマル比−39.2%とやや大人しい数字。あんまし軽くするとロクな事が無いのでこれくらいが丁度良い。これで空吹かしのレスポンスが向上し、ヒール&トゥでの回転合わせがやりやすくなる。そんでクラッチも滑らなくなる予定(笑)。

余談になるが、軽量フライホイールと称して売っている製品の中には粗悪品も多い。バランスが取れてなくて振動が増加するモノ、クロモリと称して純正の鋳鉄製を削ってあるだけという詐欺同然のモノ、リングギヤがフライホイール一体の削り出しになっていてすぐにナメてしまうモノ、その他いろいろ。そんな中でHKSのモノはちゃんと作ってある。Cr-Mo削り出しで、リングギヤは焼き嵌めの別部品になっている。リングギヤに求められる機械的強度と、フライホイールに求められる機械的強度は別なわけで、別素材別部品で焼き嵌めにするのが正しい。パイロットベアリングも組み込み済みで付属している。価格も34000円と良心的。重量も5.0Kgと理性を保った重さ(笑)。 粗悪フライホイールには気を付けよう。


その軽量フライホイールを取り付ける。ロドスタの場合、取付ボルトには液体パッキンを塗らなければならない。これを忘れるとオイル漏れで泣きます。


今回はクラッチディスクのセンタ出し工具を導入した。わんだぁあぐり君のメンドラ。1500円である。ちなみにまったく同じモノをSnap-onバンも持っていたが、もっと高い値段で売っていた。


クラッチのスプラインに見事にマッチする。が、パイロットベアリング側にちょっとガタが有るので、そのガタの中心くらいにセットすると一発でセンタが出た。


クラッチカバーを規定トルクで締め付けて完成。

こうなればあとはエンジンをクルマに載せるだけである!

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