腰下組立

2月12日


クランクシャフトのラッピング?である。ピカールで磨いてるだけなんだけど、気休めだなぁ。元々私のクランクは綺麗だし、やっても意味無いかも。一応やってみただけ(^^;

クランク表面も出来れば磨きたいけど、磨くとバランスが狂っちゃうから、ダイナミックバランス調整に出さなきゃならん。金も無いし時間も無いのでクランクには触らない事にする。ピストンやコンロッドの重量バランスは自分でいくらでも調整できるが、クランクのダイナミックバランスは自分では出来ない。無念。


ついに活躍のエンジンスタンド! アストロで買った7500円のモノ。やっぱ楽です。買って良かった。最初からこれ使ってれば爆発しても...(え?)


鋳砂落しが終ったブロックは、外側をブラックに塗装した。赤にして欲しいという強力なリクエストが有ったのだが、赤いブロックは日野のトラックみたいだし汚れが目立つから却下です。


クランクを仮組してオイルクリアランスを測定する。


プラスチゲージを潰して測定...。ちと広いです。つーか、分解前に測定したのと同じくらい。って事は古いメタルにはキズが有ったけどそんなに減ってなかったって事。基準値よりちょっと広いなぁ。でも広めの方が軽く回るからこのままにして置こうか...?

プライベータには有名なF1メタルならサイズが5種類あるそうで、それを使えばクリアランスを調整出来るかも知れんが、3/1000mm刻みで5ステップ、最大と最小の差は0.18mmだそうだ。それだとすっごくシビア。28000円もするメタルを何セットも買うわけにはいかんし...。

ところで、このF1メタルだが、F1マシンに採用されているメタルで、これを電子顕微鏡で見ると表面が小さなピラミッドを敷き詰めたような形状になっているんだそうだ。これによって従来の面接触から点接触になり、接触面積を減らす事で摩擦抵抗を抑えて発熱も抑え、ロスも無くし、耐焼付き性も向上する。クランクの温度も20度ほど下がるんだそうだ。更にピラミッド型表面の谷間にオイルの分子を大量に取り込む事で油膜切れを抑えて潤滑特性も向上する。....ってどっかの添加剤の能書きとまったく正反対の理論ですな。F1マシンの常識は添加剤メーカの能書きとはすご〜く異なるようで(笑)。


エンドプレーはきっちり基準値の真ん中くらい。スラストメタル交換後も変わらない。スラストメタルはやっぱし減ってなかったみたい。あんなモンそう減るもんではないか?(笑)

う〜ん、クランクメタルのオイルクリアランスがちょっと広い以外には特に問題はないな。

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