シリンダブロック鋳砂落し 炎のブロック編

12月1日

ブロックをボーリング加工に出す前に鋳砂落し加工をやる。これは鋳砂が予期せず脱落や剥離してオイルに回ってトラブルとなる可能性を減らす事と、ブロック内側を滑らかにする事でオイルの落ちを早くしてオイル容量を有効に使うという意味がある。


右側が無加工の表面、左側が加工中の状態である。各部のバリや鋳砂跡はかなり激しい。


これはマイナスドライバで突っついただけでポロっと取れたバリである。8mmはあるだろうか? エンジン回転中の振動や熱歪みでコレが剥げて脱落しても何の不思議も無い。


このように削る。このタイプの回転ヤスリよりも、砥石状のモノの方が鋳鉄を削るのは楽だった。


こんな風に削っていくと切り粉が溜まって加工面が見えなくなってくる。コンプレッサが有ればエアガン(鉄砲ではない)で飛ばしたいところだが、コンプレッサは無い。


そこで買い求めてみたのがコレ。ウルトラジャンボサイズお得用ブレーキクリーナである。手前は普通のサイズ。このサイズは頼もしいじゃないか!

で、調子に乗って、しゅぅぅぅぅ〜っとブレーキクリーナでブロックを洗浄する。頼もしいサイズのお得用ならではの持続力でドンドン綺麗になっていく。うひょひょひょひょ。ケチってはいけない、ガンガン吹くのだ〜っ!

と、その時、後ろでストーブの炎が揺らぐ音がした。ブレーキクリーナの雰囲気で燃え方が変わってるなって私は思った...。

その直後....深刻なエラーが予期せず発生。



私は炎に包まれた!

画像は事実を元に再現したモノである。当サイトにふさわしいエラーかもしれない。

そう、1メートル以上離れた背後に有ったストーブの火に、揮発したブレーキクリーナが引火、雰囲気が爆発、私は炎の中心で視界が青い炎の海になるのを見た。非常に重大なエラーである。ブロックとストーブの間に私がいたわけで、ストーブの炎が引火したって事は、まさに私が炎の中心。なぜかまったく熱くなかった。揮発した雰囲気が爆発したのは一瞬で終り、そのあとはブロックが聖火台のようにメラメラと燃えていた。まさにFireエンジン。これで名実共にFire号である。 すぐに消えるかなーって思って3秒ほど見ていたが、消えない。ブロックの下に敷いていたダンボールがブレーキクリーナを大量に吸収していた為に、更に燃え続ける。だんだんダンボールそのものが焦げてきた。

イカン、Fire号消失の危機。
それどころかガレージ消失の恐れも...
新聞に載っちゃうかもしれない。
消化器買っておくんだった。
でもブレーキクリーナの火はすぐに消えるよな (お願い、消えて!)
とりあえずデジカメで写真撮りたいな。(馬鹿)
いやいや、それどころじゃないぞ(^^;
とりあえずブロックを移動して...(聖火台のように燃えるブロックを持って移動)
ダンボールの火を消そう。(ダンボールを裏返しにして踏んづける)
ふぅ、消えた消えた。ブロックはどうなった?
をぉ、まだ燃えてる。まぁ良いや、ブロックは燃えても全然問題無い。
とりあえず俺は燃えてないのか? (ケツを確認)
大丈夫、燃えてない。ふぅ。
げげげげのげ、まだなんか燃えてる!
イカ〜ン、ハロゲン灯の配線とフレキチューブとウエスが燃えてるぅ〜。
...はぁ、とりあえず被害はほとんど無かったな。
我が人生最大のエラーだったかもしれん。

シャッターが閉まってて良かった。もしも隣の兄ちゃんに目撃されてたら3代は語り継がれるギャグになってたに違いない(^^;


これが燃えたウエスとフレキチューブと配線。フレキチューブも配線も使用は可能。問題無い。


事故発生現場。事故直後にブロックを再び元の位置に戻した状態である。ストーブとブロックの位置関係はこんなモンだったわけで、かなり巨大な炎が出現した事になる。ストーブのとなりに灯油のポリタンが有るが、中身は空。あぶねーなー。

教訓: 「ブレーキクリーナには気を付けよう」

このあと、私は何事も無かったかのようにブロックを削り続けた...。

# G氏が死にそうなくらい笑ってる姿が目に浮かぶ...

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