ブッシュ交換

1月2日

9年が経過しようとしているFire号、各種補強によってボディ剛性は高いハズなのに、最近なんだかブルブルして締まりが無い乗り心地になってきた。これはブッシュがヘタっているに違いないと勝手に思い込み、サスアームのブッシュをすべて新品に交換する事を決意した。


まずは全てのサスアームを外す。とにかくバラバラにしちゃうのだ(笑)。


リヤロアアーム外側のボルトが錆付いていて抜けなかった。ナットは簡単に緩んだのだが、ボルトが回らないし動かないし抜けない。スピンナハンドルに長〜いパイプを付けて無理矢理ボルトを回して固着を解き、浸透潤滑剤を隙間から流し込んで少しずつ回して動きを良くし、最後にはブッ叩いて抜いた。ボルトが駄目になっても構わないと思ってブッ叩いたが、簡単なネジ山修正だけで再利用できた。


バラバラっす。


外したモノをサンバに積んで、プレスを借りる為にこちらのショップに持って行った。


このようにしてプレスで抜く。ロドスタのブッシュは比較的に簡単に抜ける。市販の10tジャッキとH鋼を溶接してプレスを作ってブッシュ交換をやった友人もいるようだ。

しかし、お借りしたプレスはサイズが小さくて、リヤロアアームが入らなかった。


仕方ないので、万力で外した。万力で外れるくらいだから、やはり簡単に外れる部類だろう。

ブッシュを入れる時も万力とプレスを使ってやった。22個もやると嫌になります(^^;。

ちなみにロドスタのアッパアームは右と左で同じ部品を使い回しているようで、デフォルトではブッシュのはめ方が右と左で逆になっている。これは気に食わんので、左右対称になるように組んだ。


外した22個のブッシュとサスアーム類。疲れた〜。外したブッシュは見た目では大きな問題は無い。耳が切れているモノは有ったが、激しいヒビ割れなどは無かった。Fire号は最初に車高を落とした時に、1G荷重で全てのブッシュを緩めて締め直して有ったので、ブッシュのネジレが少なかった。この為、ヒビ割れや大きな変形などは無かったのだが、車高を落としただけでブッシュの当たりを出していないクルマの場合、ブッシュが常に激しくネジレているわけで、ブッシュの損傷は早いハズである。ちなみに、車高を下げた時にすべてのブッシュを緩めて当たりを出しているクルマはほとんど無いと思う。


せっかくだからすべてのサスアームを半艶消し黒に全塗装した。あとは元通りに組み立てるだけだ。全てのボルトとネジ山の錆を点検し、錆が有るモノは綺麗に磨き、ボルトとネジ山にグリスを塗ってから組み付けた。ブッシュは1G荷重で締め付けるのが鉄則だが、エンジンが無いのでサスが沈んでくれない。アライメント調整の時に台の上ですべて締め付け直す事にして、今回は仮締めである。

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