アイドルスピードコントロールバルブ(以下ISC)はソレノイドバルブ(電磁弁)をデューティ制御する事で開弁率を決定している。100msecで1サイクル、つまり10HzのON・OFF信号を繰り返している。100msecのうち50msecがオンならばデューティ比は50%という事になる。これが開いているという事はエンジンコントロールコンピュータ(ECU)がアイドルを上げようとしているって事。逆に閉じているならばECUがアイドルを下げようとしている事になる。爆発力が上がってアイドルが上昇しようとするとECUはISCバルブを閉じる事で目標回転数に戻そうとする。オイルの抵抗が無くなってフリクションが減少したりしても同様になる筈である。したがってISCバルブのデューティ比を測定すれば、アイドル燃費がどう変化するかが予測できる事になるのだ。
アースに落ちている時間が長ければISCバルブを開こうとしているって意味になる。この場合は18msecほどだろうか。デューティ比は18%程度って事になる。
オイルに投入直後。20msecを超えてしまった。吸入空気量を増やしたって事ですね。つまりアイドル燃費は悪化する訳です。同一のテスト日に連続して測定してこれほどハッキリとした差が出たのだから測定誤差とは思えない。同一の気象条件で同一のエンジン運転温度において連続で測定しているので、ISCデューティ比がそれほど変化するとは思えない。MG-Zのなんらかの効果によって差が現れたのか? いずれにしても、この測定結果だけを見れば燃費が良くなる方向への結果ではない。
3日後にもう一度測定してみた。結果は23msecだった。気温や湿度は似たような天候だったが、連続して測定した訳ではないので誤差の可能性も有る。参考程度に思って下さい。
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