石油ストーブパワーアップ実験

MG-Z製作者の吉川さんによると、「MG-Zをストーブの燃料タンクに入れると灯油の燃焼効率が上がり、ストーブの燃費が良くなる」 との事。ほんまかいな?(笑) FireRoadsterとしては実験せずにはいられまい。


実験に使ったストーブは20年以上前に買ったオーソドックスな開放式反射型ストーブ。こいつは最大にしても炎が赤熱面より上にほとんど出てこないと言う根性無しストーブだ。

僅かな違いでも捕らえられるように撮影には気を使った。

Canon EOS-1HS
EF 28-80mm F2.8-4.0L を80mmで使用
絞り F5.6
シャッタ速度 0.8秒
フジクロームRDPII

という条件に完全固定で撮影。ガレージのシャッタを閉めて外光を遮断、照明はすべてOFF、露出はMG-Z投入前にストーブの赤熱面をファインスポット測光で測光し、+−0EVで決めた。撮影時の状況は以下の写真。ストーブの上に載っているのはセブンイレブンの鍋焼きうどん。

撮影後のリバーサルフィルムを元に Nikon Cool ScanII でスキャニング。スキャナの自動補正により明るさが変化する事を避ける為に、スキャン条件を固定したままで連続スキャン。Photoshop4.0Jを使用してJPG化したが、明るさや色調などの補正は一切かけていない。

↑これがMG-Z投入前のストーブ。点火後30分以上経ってから、炎が上に出ないギリギリの位置に火力を調整した。この時点で基本測光値が「F5.6 0.8秒」である。

↑MG-Z投入から1時間後の写真。測光値はまったく変わらない。露出計の針は動いていないし、見た目の明るさも変化無し。臭いも変わらない。この後、4時間経過しても変化はまったく見られなかった。今日の実験をこれで中止にしたいが、後日に同じ位置に芯を調整するのは不可能。そこでこの時点での最大火力状態で撮影してみた。それが以下の写真。

冒頭で述べたように最大にしても根性が無いストーブなのだ(笑)。まったく同じ露出値で撮影しているが、写真での見た目はほとんど変わらない。現場での見た目でもこんなものだった。僅かに赤熱部分が大きくなっているのが解かるだろうか? しかし、たったこれだけの違いでもカメラの露出計は1EV(1絞り分)ほど明るめを指していた。


さて、前回の実験から3日間放置したMG-Zストーブに火を付けてみた。前回と同じ位置に芯を調整するのは不可能なので、最大火力の違いを撮影してみた。撮影条件はまったく同じだ。

なんと! スーパーパワーアップ! これはびっくり。このストーブがこんなに強力な火力になったのは10年ぶりくらいで目撃したような気がする。ちなみにこの時点でカメラの露出計は3EVほどプラス側に振れていた。前回のように炎が赤熱面より上に出ない程度に芯を調整すると、今までより芯を下げた位置になる。確かに効果は有るみたい。

そーいえば、MG-Z投入後のストーブはしばらくの間は臭いがきつくなるとの話を聞いていたが、私のストーブでは臭いの違いは解からなかった。投入前、投入後、投入3日後、すべて臭いは同じようなものだったなぁ。

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