暖房はどうする?

新潟県内に存在する薪ストーブほとんどを設置したんじゃないか(?)と思うのが雪国科学という会社。展示会をやってるというので行って来た。

ウチが採用しようとしている総和社の薪ストーブ型の灯油ストーブも展示されているし、今村工務店からウチの図面も雪国科学に届いてるという。ハナシが早い。

で、総和の煙突モデルが展示してあった。


← ↑画像:SOWAのサイトから拝借(^^;

コレがサイトの写真で見るより実は安っぽい感じ(笑)。一体型の鋳物っていうより、鋳物の本体にいろいろゴチャゴチャと部品が付属している感じだ。金色の枠などは本体からちょっと離れていて、フローテンィグ枠と側面の遮熱板の保持になっている。 ま、別に余計なモノが付いてるわけではなく、側面の遮熱板だったり、調理器具を上の載せる為のモノだったりするわけだが、普通の薪ストーブが単なる鋳物の塊でシンプルなのに比べるとカッコ悪い(笑)。この煙突モデルだと暖房の原理は薪ストーブと一緒で、燃料が灯油っていうだけ。鋳物本体が熱くなる事で熱対流と、鋳物本体からの遠赤外線による輻射熱、それと窓から見える炎そのものによる赤外線など。あと、オプションで二重煙突により、天井付近の暖かい空気を煙突外側を通して下に温風として吐き出すシステムが有る。これは天井付近と床付近の温度差を無くす事と、煙突で排気される熱も効率的に使う。熱効率を20%ほどアップさせるらしい。コレが理想カモ。

もう一方の簡易煙突モデル。
画像:SOWAのサイトから拝借(^^;;

こちら展示は無かったが、原理的にはFFファンヒータだ。鋳物の本体は単なるケースに過ぎず、見た目は違うが普通の灯油FFファンヒータとまったく同じ動作をする。窓から見える炎そのものによる赤外線効果は有ると思われるが、基本的には温風暖房だ。


画像:SOWAのサイトから拝借(^^;;;
こちらのFF方式のモデルはダミーの薪の隙間から炎が出るという演出が素敵だ(笑)。炎が見えるだけでも気分的に暖かいと思うし、人類進化の過程で遺伝子に刻まれた記憶が炎を見る事で安らぎを感じる(笑)。

が、これらのハナシをしていると、営業はしきりにホンモノの薪ストーブを薦めてくる(^^;; いや、言いたい事は解りますよ。薪ストーブ好きだし、好きじゃなきゃ元々こんな灯油ストーブを検討なんかしないわけで...。

とはいえ、薪の確保や保管、着火と消火の手間、煙突掃除の手間、耐震消火の問題、など。いろいろな問題は有るわけ。ところが、営業さん、すべて「簡単」だと言い張る。

薪の確保? 意外と誰かからもらえますよ(マジか?)

着火? 簡単ですよ (スイッチONでは点かねぇだろっ)

消火? 消す必要無いですよ (おいっっ!)

あのー、そんなに楽観的な営業に乗ってしまい、買ってから苦労してるヒトも多いんじゃないっすか?(^^;; が、ちなみにこの営業さん、私は好きです。自分の主観で話しているだけで、騙すつもりは無い感じ(笑)。本人はホントに薪ストーブが好きで本当に簡単だと思ってる感じ(笑)。例えて言うなら、私が「エンジン組むのなんか簡単だよっ!」って言ってるようなモン(笑)。

ま、ここまでは笑って聞き流してたけど...

地震の時の話。2回の巨大地震で、「雪国科学で設置した薪ストーブは2台しか倒れなかった」 との自慢話を聞いた。あのー、2台は倒れたんですよね? 中越地震が10月23日、中越沖地震が7月16日です。どちらも暖房が必要な時期ではなかった。もしも暖房が必要な時期だったら? その倒れた2台は火災に発展してたわけでしょ? 倒れて真っ赤に焼けた木炭や薪が散乱して一気に火災になる可能性も有ったわけでしょ?

長岡、小千谷、川口、柏崎、などの震度7〜6だった地区に薪ストーブが何台有ったのか解らない。でも、通常の暖房器具に比べたら薪ストーブの普及率など1%に遥かに届かないくらいの数なハズ。ヘタすりゃ%どころかppm単位だ(笑)。 そのウチの2台が地震で転倒したわけで、私にはそれだけで薪ストーブを却下するには十分な理由だ。

というわけで。必死の薪ストーブ売り込みを却下し、灯油ストーブのFFファンヒータ型と煙突式薪ストーブ型の双方で施工費込みの見積もりを依頼して帰ってきた。コレが2月10日のハナシなので、見積もりはまだ出てない。

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