引渡し〜資産税課の調査
固定資産税の謎に迫る



7月26日土曜日

翌日はCoomac耐久レースの第二戦(^^; 耐久レース準備などでちょー忙しいのだが、引渡しの為に時間を作った。レース前日の積み込み作業などはチームメイトに任せた(^^;; ありがとう >チームメイト各位

で、7月26日の夕方からついに引渡しの儀式。

と、言っても、ナニをするわけでもない。フロや給湯器、トイレ、IHヒータやキッチンなど、設備の使い方をそれぞれの業者がやってきて丁寧に説明してくれた。

あとは工務店担当H氏立会いで各部のキズの有無を確認する。各部のキズなどはすでに工務店側で把握してるようで、問題点は修正して頂く事になっているようだ。


各種設備の説明書と資料などをファイリングしたモノと、住まいのお手入れセットと称する工具や補修材などのセットを頂いた。

そしてホンモノの玄関キーを頂く。このキーで玄関を開けると、それ以降は工事用のキーが使えなくなる仕組み。工事用のキーよりも本物キーの方が長い。 普通ならこの本物キーでガチョンとカギを開けて引き渡し儀式終了となるのかもしれないが、私の場合は開けなかった。なぜなら、すぐに引越しするわけじゃないし(明日は耐久レース)、残っている修正作業や二期工事(謎)なども有るから。

さて、問題は固定資産税の調査。放っておくと忘れた頃にやってくるらしい。出来れば引越し前の荷物が無い状態で調査してほしい。コレ、市役所の資産税課に連絡してお願いするとすぐに来てくれる。と言うわけで、引越し前に資産税課に来て頂くことになった。

固定資産税の算出方法に関しては謎に包まれていて色々な都市伝説が有る。コンセントの数で変わるとか、コンセントの数なんか関係無くて契約書の金額で決まるとか、いろいろ。私が建築の相談をした3社もそれぞれ言う事が違った。ナゼかというと、固定資産税の調査は建築業者から施主に引渡された後になるわけで、建築屋さんは詳しく知らないってのが本音なんだと思う。それぞれの施主の過去の経験が都市伝説を生み出したのではないか?

そこで、資産税課の調査をチェックし、ナニで税金が変わるのか?を突っ込みまくって確認してみた。ナニでいくら高くなるのかは解らないが、ナニで変わるのかはかなり解った。その内容を書いてみよう。今後建築する人達の参考になれば幸いです。

最初に基本的な固定資産税に関する説明をされる。控除される面積の件や、課税の時期、減税される期間、など。そして調査が始まるわけだが、まずは平面図と立面図の提出を求められる。主に建築確認申請の図面から変更が有るか無いかの確認の為。窓の位置や大きさなどは変更されているが、基本的な面積が変わってない事を確認される。面積を元に課税されるのでコレは当然。この確認が終わるとスケールを持って現地調査が始まる。

真っ先にキッチンの幅を測定される。キッチンが高級なモノか安物かは関係無いようで、キッチンの幅や大きさなどをメインに測定していた。

各部の天井の高さを測定。図面では解らない高さ方向の測定ってわけか? 2500mmの天井は割と普通。コレが高いと税金も変わるらしい。

各部の素材をチェック。コンコン叩いたり触ったり。ビニールクロスと珪藻土の塗り壁だったら税金も違うでしょう。石膏ボードの剥き出しだったら安くなると思われる。大理石の床と大理石風味なフロアタイルでも変わると思われる。 要するに、図面では解らない各部の素材の違いを見ているとの事 。高級な素材の方が高くなるのは当然だろう。 フロアタイルが大理石じゃないのは解ったと思うが、ムク材と合成フローリングの違いを見極める事が出来たのかどうかは解らない(^^;;; 間違っても 「コレは高級なムク材です」 などと言ってはいけない。

窓から顔を出して上を見上げている。 「コレは?無いね。」 と、つぶやく。ナニが?(^^; どうやら軒の長さを見ているようだ。軒が長いとその分屋根材を多く使うわけで、だから税金が高くなる。との事。ウチは軒が無いので税金は安い方向へ。

水周りをチェック。水周りの設備は、それが高級かどうかはあんまし関係無いようで、数で決まるらしい。トイレが2ヶ所とか、洗面台が2ヶ所とか、設備の数が増えると税金が高くなるとの事。各階にトイレと洗面台を設置すると高くなるんだね。ミニキッチンなどを付けたりしても高くなると思われる。

都市伝説で多く言われているコンセントの数。コレは見向きもしなかった。まったく無視。窓の形状や位置なども無視。

ガレージ部分。壁の仕上をチェック。OSB合板仕上は 「コレは生だね」 との事。石膏ボードやOSB合板の仕上は 「生」 らしい。クロスを貼ると高くなると思われる。 ウチの場合、入り口付近だけ耐水性が高いガルバリ仕上げになってるが、コレはチェックされた。 「金属サイディング...」とつぶやきながらナニやら書類に書き込んでいた。ガレージの天井部分は石膏ボードにクロスが貼ってあるのだが、コレもチェックされた。 ガレージの上のロフトはチラ見して終わり。寸法も面積も測られなかった。単なる棚程度の認識か?(^^;

ガレージの高さは各部を測定される。ロフトが有る部分は1800mmとか2000mmなのだが、それ以外の部分は3000mmくらい。コレを各部測定。

シャッタの間口と高さを測定。シャッタが大きいとその分大きなクルマが入るわけで、税金も上がるらしい。コレは知っていたので、ウチはガレージが3000mmでもシャッタの高さは2000mmにしておいた。 シャッタの数も影響するらしく、数が多いと税金も上がる。開放ガレージでシャッタが無ければ安くなる。電動シャッタも高くなる方向。ウチは4ヶ所の出入り口にシャッタは3枚に抑え、更に電動シャッタは1ヶ所だけに抑えて正解。

外壁も調査される。 「金属サイディング...」 とつぶやいていた。 外壁材で変わるのは間違いないと思われるが、金属サイディングと木材と窯業系でどう変わるのかは解らない(^^; 北側開放ガレージの内壁が金属サイディングなのもチェックされた。

チェックシートには「セキスイ」「ミサワ」などの大手ハウスメーカのチェックボックスが有った。コレら大手ハウスメーカと工務店で違うのかもしれない。どう違うかは解らないが、一般的には高価なハウスメーカの方が高いのかもしれない???




キッチンの幅、大きさ

洗面台やトイレなどの水周りの数

各部天井の高さ

フロアや壁など各部の素材

外壁材の違い

屋根の軒の長さ

シャッタの間口と幅、電動か手動か

シャッタの数

石膏ボード剥き出しやOSB合板剥き出しは安い

コンセントの数は関係無

契約書や契約金額はまったく関係無い

と言う感じだった。要するに図面の面積が基本なのだが、図面に現れない素材の違いや仕上、高さ方向の寸法、各種設備の大きさや数など。エレベータなどの設備も高くなる方向。屋根融雪設備も高くなるのだが、長岡では豪雪地帯なので屋根融雪設備は控除されるとの事。コレら平面図から解らない事を現地で調査しているものと思われる。

こうやって私が書いた事が新たな都市伝説となる可能性も有るわけだが、資産税課の調査員に突っ込みを入れながら確認した事なので、それほど間違った話しでは無いと思う。コレらの違いで税金がどれほど変わるのかは解らない(^^; キッチンの幅が100mm違うと税金が幾ら違うのか? 天井が2500mmと3000mmでいくら違うのか? それらは謎に包まれたままなのだが、ナニをトリガーにして税金が変わるのかが何となく見えたわけで、節税もやりやすいのではないか? 少なくともコレらの事が解っているだけでも、コンセントの数を増やすのに躊躇する必要は無いと思うし、クロスを貼るなら資産税課の調査の後の方が良いとか、シャッタは後で付けた方が良いとか(笑)。

というわけで、コンセントは躊躇せずに山ほど付けましょう(^^;

トップページ

.