前ページへ  入り口へ戻る 
ライン
想いが通じた瞬間(とき)   
ライン


ユウナの陰謀(?)で、俺はアーロンと同室になってしまった。
俺の心理はもう、訳が解らないくらいに目茶目茶になっていた。
嬉しいような気持ちもあって…ドキドキしてて。アーロンに話し掛けられて、
とても嬉しくて…でも…何か変な感じなんだよな…

『ティーダ…』

アーロンが俺の名前を呼んでいる。嬉しい…
俺は嬉しくて、笑顔でアーロンに答えた。

『何?…アーロン。』

もう一度、俺の名前を呼んで欲しい。
もっともっと俺を…可愛がって…。

気がつくと俺は、いつしかアーロンに触れて欲しくて。
少しでもいいから話したくて。…アーロンに…言っちゃったんだ。

『アーロン…アーロンは…俺のこと…好き?』
アーロンから何て返ってくるかな。返事。
『………ティーダ…?』
アーロン、びっくりしてる。アーロンだから、とっくに解ってると思ってた。俺の気持ち。
だってあの時…

―俺のことを好きなら、俺の言うことを聞けばいい。―

そうアーロンに言われたから、俺がアーロンに…恋してること、とっくに解ってると思ってたから。

『ねえ、アーロン。教えてよ。俺のこと…好き?』

何も言わないアーロン。うつむいた顔が、少し赤らんでた。

『アーロン。俺は…あんたが好き。』
気付いたら、言っちゃってた。さっきは大声でみんなの前で叫んだ。
アーロンが好きだって。
でも…なんだか…さっきと違う感じの…好き。
好きって…いくつあるのかな…?
俺、アーロンにいっぱい恋してるのかな。

『アーロン。俺に触って。もっともっと可愛がって。』
『ティーダ…俺は…』

―今だけでいいよ。触って。俺に…―

『アーロン…』
『ティーダ…お前がそんなに俺を好きだとは思わなかった…』
『…あんたのことだから、最初から解ってると思ったよ。』

…だって、いつも俺の気持ち解ってたから。
俺の心読むようにいつも喋るから。

『ティーダ…俺もお前のことがずっと好きだった。』

…嬉しい。
嬉しくて嬉しくて。涙が出てきた。
もう何もいらないよ。
そう思ってた瞬間。
『っ!?』
アーロンがおれをいきなり抱きしめた。
『アッ…アーロン…?』
びっくりして、何だか解らなくなった。 
『お前が欲しい…』
アーロンに言われたその一言。
『いいよ…俺もアーロンが欲しいから…』

嬉しくて。
アーロンが自分のものになるような気がして。
でも…俺男なのに、大丈夫かなぁ?

『でも…アーロン…俺…男なのに…大丈夫…?』
『…心配するな。何も言うな。…俺だけを見ろ。』
『うん…』

その夜、俺はアーロンと抱き合った。
アーロンの腕の中は暖かかった。

…もう…アーロンは俺のもの。
…誰にも渡さない…そして俺も…誰のものにもならない。

『アーロン…大好きだよ…』

俺が消えるまで、ずっとそばにいてね。

―おしまいー




前ページへ   入り口へ戻る