絶体絶命日記   2010.7

 宇宙の月8日

7月4日

 

 ほんとに、やっぱし、結婚とかは関係ないのだろうな俺には。もうすぐ56歳。

一度もプロポーズとかしたこともない。好きになって告白するまでに1年もかかればしょうがないのだろう。

結局結婚とか家族とかいうのとは縁がない今生だったのだろう。

 

実際だがしかし、いつもいつも同じ屋根の下で同じ人と一緒にいるなどというのは息が詰る。考えられない。

ほんとに相性がよく、気が合うというのでなければだめなのだろう。

 

天然、天衣無縫、細やかで、繊細、頭がよく陽気で、可愛く、スレンダー。

 

 いるわけない。だからいい。一人がいい。一人で何とかする。

そんなもんだ。

一人でしっかりやっていく。やっていくのだろう。

 

仕事だ。だから仕事だ。

仕事が欲しい。

喜ぶ顔がみたい。

相手の喜ぶ顔が見たい。

相手の喜ぶ顔が見れる仕事がしたい。

したいのだ。

その為にはもっともっと勉強しなければならない。ならないのだ。