絶体絶命日記 2004.3.1−31 白いスペクトルの魔法使いの年太陽の月9月2日. 3月8日. 日本語教師.アルクの通信講座,面白い. 実に面白い.個別指導の難しさをきちっと書いてある. 外人に日本語を教える. 教える形態は個別指導だ. しかし一斉でないから個別であるということではない. 当然ではあるが個別で指導すると言っても実際は5名から7,8名の中での指導になる.しかもその5,6名の外人に共通点はない. その共通点のない5,6名に個別指導を行う事に大変な困難がある. と指導書にある. しかしこちとら,それを20年やってきている. どうすればいいかが分かっているとは言わないが,それがとても大変な事だということは分かっている. それだけでもずいぶんと違うだろう. いつも話している日本語に自覚的になる事. これも面白い. これは小学校2年3年生の授業と重なる. 助詞の使い方がそうだ. また,れるられる,せるさせる,などをどう外人に教えるのか,小学生に教えるより難しいのではないか. 面白い. 白いスペクトルの魔法使いの年太陽の月3日. 3月10日. いよいよだな. いよいよ絶体絶命の状況. もっと真剣に勉強をしなければ. まだまだ甘い. サバイバルだ. この1年,いや半年が勝負. 7月25日,8月19日. これが大きな境目だ. 白いスペクトルの魔法使いの年太陽の月12日。 3月18日。 どうにも辛いものだ。 春だというのに,相変わらず。 なんか,吹っ切っちゃて,遊びまくるというのもありなのだろうが,できない。 当たり前だ。 ここまで真面目にやって来たのだから,最後まで押し通してやる。 復讐だ。 誰への? 自分への,か。不真面目な時代へのか。 それにしても疲れる。 白いスペクトルの魔法使いの年太陽の月14日。 3月20日。 なんかこう,パッと良いことないかね。 息苦しい。 締め付けられている。 押さえつけられている。 ひゅん,と飛んでいけないかね。 なんかこう,来てくれないかね。 待っているだけ。 あほだあほ。 白いスペクトルの魔法使いの年太陽の月22日. 3月28日. だれかを抱きしめたい.守りたい. 自分だけではやっていけないからだ. 自分ひとりなどどうでもいいからだ. さっさと消えてしまえばいいからだ. だが消えていけない. しがみつくみにくい108匹もの黄色い猿たちが乱れ飛んでいる。 奴らは引きつったどろどろした笑顔を垂れ流して,いつもいつも上機嫌だ. 錆付いたざらざらしたナイフしかないから突き刺せない. 尖ったナイフならなおさらだ. だから緑のよだれを垂らしいている鏡の中の呆けた顔をうっとりと眺めるのだ. |