絶体絶命日記12月1日〜31日

白いスペクトルの魔法使いの年 倍音の月20日.

12月4日.

 

また1年が過ぎていく.

そして今年も教室での毎日は楽しかったし、充実していた.

だがそれはこちらがむしろ子供たちととても楽しい時間を過ごせたというだけで、どれほど子供たちを成長させることができたかといわれれば、全然、と答えるしかない.

 

子供たちも来て不愉快な思いはしなかった、とりあえずわからない単元はわかったというぐらいで、何か人間的に成長できたとかはなかったろう.

 

もっと深い係わり合い?

互いに人間的に成長する?

いやこちらが大人なのだから、彼らをどれだけ成長させることができるか?

 

短い時間に、人は多い.時にティーチングマシーンになってしまうこともある.

それがいやだ.

じっくりわからない部分が少しずつ小さな頭の中でわかり始め、最後にすとんと落ちる.

嬉しくて、なるほどと思って、ヘぇへぇヘぇと思えて、ちょっと得して、大きくなったような気がする.そんな時間を過ごしてほしいのだ.

 

できない時はむなしい.

それを読解や、作文の授業だけでできたら一番いいのにと思う.

3が来年卒業すれば、存続が危うくなるのだ.

確かに兄弟の弟、妹が入ってくる.

だがそれでは限界があるだろう.

評判が評判を呼び、というのはないのか.

ないのだろうな.

そんな大した立派な授業をしてるわけではないからな.

 

四国へ旅にでも出るか.

お遍路さんだ.

走って回る.

お遍路ランナー.

 

白いスペクトルの魔法使いの年 倍音の月23日。

12月7日。

 

年賀状は今年は書かないつもりでいた。

いつもいつも一生懸命書いているが帰ってこないのもある。

何かもう縁を切りたいという気もある。

みんないなくなる。

戻っても来ない。

 

年賀状来なかったらどうして今年は来ないのだろうと何人が思うだろうか。

 

とまぁ、思って今年はもう書くのはよそうと思っていた。

だがよく考えてみると既に先月100枚を郵便局に予約していたのだ。

このまま忘れた振りをしてようと思っていたが、どうもやっぱりそれも大人気ない。

やっぱ書くことにした。

書けばいいのだ。

戻ってこないのがあってもそれも縁だ。

楽しかった時は事実だった。

 

今日は忘年会だった。

リストラで会社やめてった人たちとだ。みんなもう次の職に就いてがんばっている。みんなぼくよりいい給料もらっている。当たり前か。

 

呼んでくれてあり難い。

健康風呂入って、ボウリング。181、171,153、と信じられない高得点がでた。

そのあとはお好み焼き、ビール。

楽しかった。

気の置けぬ人々。

有難いことだ。

 

白いスペクトルの魔法使いの年律動の月4日。

12月16日。

 

はるか遠く、やって来ることのない

真っ直ぐな稲光。

細く、長く、突き刺さり、突き刺さる

輝き、しなやかに、伸び、伸びる

触れられない。

冬の日の午前4時。

 

いっそ一気に狂う。

眩しい破壊を夢に。

 

月もなく星もなく、瀕死の虫の音。

見てみたい最後を。

 

白いスペクトルの魔法使いの年律動の月11日。

12月23日。

 

日本語教師というのはどうだろう。

 

白いスペクトルの魔法使いの年律動の月13日。

12月25日。

 

ははは。

 

白いスペクトルの魔法使いの年律動の月19日。

12月3日。

 

とうとうボーナスも出なかったぜ。

来年、50.年収300。

働いてるぜ。

少年少女を導いてるぜ。胃も痛めてるぜ。

 

やっぱ、買い物いつもバーゲンと、100均じゃ、時に、情けなくなるわな。

物欲が多少少なく、異常な我慢強さを持ってる私だからこそ何とか生きのびているわけで、ほかの50男なら、とっくに自殺か事件起こしてるな。