絶体絶命日記 2002.9.1−30

 

9月11日.水曜日.

 

フォトン・ベルト.

マヤの宇宙観.

2012年12月22日.

浄化.

 

それらは新しい土俵からの攻撃を可能にするか.

 

いやもはや論争でも行動でもない.

意識の中での戦い.

いや戦いでもない.

闘ってはならないのだ.

憎しみも攻撃欲も所有欲も、地球を濁らす.

心の整い.

 

心の整い.

心の整いこそが必要だ.

御魂磨きだ.

 

赤い惑星の月の年 月の月2月25日.

9月16日.

ノストラダムスでこけたから、今度はマヤ暦.

じゃあ、まずかろう.

 

だが何かあった方がいい.

自らの浄化は必要.それが隣人に伝わり、地球に伝わり、それを地球が返し、また自らの浄化を意識する.

どうせやらなければならないことなのだから、そこにマヤ暦だろうがフォトンベルトだろうがあった方がいいのだ.

 

浄化を意識するとは、「いま」「ここ」を意識するということだ.

 

誰もが言い、殆どの人が恐らくできず、ぼくには全くできない.

 

要らぬ取り越し苦労、いつまでも引きずる過去、思いは「今」にない.

いつもだれかに揚げ足取られぬか、誰かに後ろ指さされてないかとびくつくばかりで、思いは「今」にない.

 

いつも意識は細切れに分断され、「ここ」という場に足は着いていない.

 

「今」と「ここ」に意識を絶えず集中するということなど、できないのだ.

 

子供はできる.(もちろんその数はどんどん減ってきているが.)

 

目が輝いている.まっすぐこちらを見る.

目は驚きや疑問や納得や喜びにくるくるとめまぐるしく変化する.

くっきりとした輪郭で、教室の中に「いる」.空間の奥深くシャープに揺れ動く.

大きく見える.

 

一瞬一瞬に出し尽くしているから、あとに何も残さない、残らない.

くっきりと存在し、くっきりといなくなる.

 

躊躇も妥協も不安もないのだ.

自分の時間が豊かに膨らんでいき、心や感覚や言葉が自己増殖していく.

自分でどんどん成長していくのだ.

生きている事が嬉しいという事がわかる.

その嬉しさが周囲を明るくしていく.

 

「いま」「ここ」.

 

難しいのだ.

ぼくにはあまりにも難しいことなのだ.

そこでマヤ暦やフォトンベルトを利用する.

 

そういう事だ.

 

「テレクトノン・キット」「13の月の暦」「フォトン・ベルトの謎」「プレデアス+はかく語りき」「マヤン・カレンダー2」「新しい時間の発見」「なぜマヤ暦は2012年12月に終わるのか」「銀河文化の創造」「混迷の星」「銀河文化の夜明け」

 

赤い惑星の月の年 電気の月 3月2日.

9月21日.

今日は疲れた.

昨日生徒たちに明日の運動会見にきてといわれ、家から成田は2時間かかるし、土気での授業は2時からだし、しかも今回マンションの役員を持ち回りでやらなくてはならなくなりその会議が9時からあるということで、運動会は勘弁してもらうことにしていた.

 

しかし子供が来てくれと言ったのだ.

行かないわけには行くまい.と前の晩、布団の中で思い、行くことにした.

 

まず9時からの会議に出る.

理事会での役割を決めるという.

理事長、副理事長、理事、監事.

 

自分の住んでいる所への関心と責任はなくてはならない.

だから理事長以外は引き受けるつもりでいた.

 

役割決定を阿弥陀くじで決めるということで、そんな大事な事をくじでいきなり決めるという事はないだろと横槍が入り、確かに僕もそうも思ったが、結局引き受け手がいない以上くじでの決定しかないだろうと思い、しかしこれは議論が一回りするまで待つしかないと思い、時計をギリギリする思いで見ながら待った.

 

結局、くじで決めるしかないとなり、名前を書き、線を5本引き、急いで会議室を出た.(結果は今のところわからない.)

 

何とか小学校へは11時半には着き、最後のリレーとダンス、大玉ころがしには間に合ったが、生徒とは会えなかった.

 

 

それにしても小学生の低学年の子供たちが一斉に上がる歓声は、なんと軽やかで、音程もそろい、長さも強さも、弱まっていく時間やタイミングも揃っていて美しいのだろう.

 

一瞬その場の重力が消え、空へと持ち上げられていく感じがする.

思わず深呼吸をして目を細めてしまう.

 

また急いで戻った.

2時前には着いたが、さすがに疲れた.

 

 

 

今日から13:20の手帳と、テレクトノンを使い、意識を「今ここ」に集、万物の照応を絶えず意識することにする.

 

全ては繋がっている.

大きなものの中に小さなものが.

小さなものの中に、大きなものが.

 

全ては凝縮と拡大の中で同じひとつのもの.

たった一つのものが大きくなったり小さくなったりして、外見を変えている.

 

犬も猫も、クモも木も空も、魚も石も自動車も、元は同じ.

入れ物だけが違った.

 

目の前の光景に自分の反映を見、自分の心の中に世界の反映を見る.

 

全てが繋がり、支え合い、交流している.

その感覚を感受する.

 

よく見る.

よく感じ取る.

世界はもっともっと美しく、自分に近いのだ.

 

だが言うは易し、行うは難しだ.

 

人間は思っている以上に自動人形だ.

一度できた習慣からはなかなか抜けられない.

それが楽だからだ.

できるだけ人間は無駄なエネルギーを使わないよう努力する.

最小のエネルギーで生き延びようとしたいのだ.

 

「今ここ」に力を込めるという、今はもう不自然さとなってしまったその事に、これからは喜びを持って対面していきたいと心底思う.

 

赤い惑星の月の年 電気の月 3月3日.

9月22日.

アクアユーカリという所へ、元の会社のメンバーと行く.9名と随分来た.

11時着.

泡風呂、ボーリング、ビリヤード、場所を変えて、食い放題バイキング.

 

初めてのビリヤードは面白かった.角度を予想してコン、コン、コーンと当てる醍醐味を味わってみたいものだったが、初心者には無理だった.

確か通販で小型の台があったように思う.

2万以内なら買ってしまおう.

 

みんな若い.20代から30代.よく誘ってくれたと思う.有り難い.

みんな気心は知っているし、後輩ばかりだ.

 

だが元々人といるよりは一人のほうが気を使わなくてその方が好きだ.

話すよりは黙っているほうが良い.

といってしらけた場はいやなので、盛り上げるように努める.

といってそれはぼくに似合わない.

だから疲れる.

だがワイワイガヤガヤした雰囲気は好きだ.

そんな中にいることは心地良い.

だからいつも人と会うのは嬉しくもあり気が重くもある.

 

でもこのメンバーの中にいるのは楽しい.

みんな心優しい、静かな、明るい連中だ.

 

そのメンバーの中の2人が一緒になった.

女のこの方は少し気になっていただけに、ちょっとしたショックだった.

 

会社をリストラ去れた連中もそろそろ新しい職につき始めている.

新しい会社ではみんな給料が前より良い.

それほどうちの会社が低いわけだが、確かに現在、48歳の男子がもらっている給料を日本中で調査して低い順にずらりと並べてみたら、僕がおそらく低所得者上位10パーセント位の中には入っているだろう.

 

みんなやめて幸せになっているようだ.

僕にしてもこの仕事が楽しくなければすぐにやめるところだが、楽しいのだからしょうがない.

 

13:20の手帳が来た.

これでもっともっと、今とここに意識を集中させたい.

いつでも、どこにいても、そこでそれを行う事が魂に必要.特別な時や特別な場所はいらない.

会社に向かい歩いている時、子供に授業をしている時、風呂に入っているとき、テレビを見ている時、今こうして書いている時も意識をゆらゆらと広げ、なおかつ1本の糸のように細めていく.

今している事に気を入れ、同時に身を引き見下ろす.

どこで何をしていても修行だ.

 

赤い惑星の月の年 電気の月 3月7日.

9月26日.

ビリヤード面白い.

500円でPCゲーム買った.

これでまずナインボール、エイトボール、ローテーションの全体を理解する.

反射角度の勉強をする.

ビリヤード台、35000円であった.

かなりの大きさもある.ほしい.

しかし高い.

大きな買い物だ.

だがほしい.

 

という事で、あと2週間時間をおこう.それでもまだ欲しかったら買おう.

衝動買いは避けるのだ.

 

マラソン以外にのめり込めるものが欲しい.

体力勝負以外で、頭を使う.しかも身体的緊張感もある.

いいんだな、ビリヤード.

年取ってもできるし、一人でも遊べる.

やっぱ欲しい.

赤い惑星の月の年電気の月 3月10日.

9月29日.

今、朝の5時.

眠れない.

 

突然さっき気づいたのだ.

布団の中から飛び起きた.

今、この世界で、一番不幸な男は自分なのだと.

 

傲慢にもそれを今まで認めていなかった.

ふと気づいたのだ.

そう言えば俺は何も持っていず、そばには誰もいず、誰も俺の事を何も知らないと.

 

突然中学の頃の思い出が頭の中を一気に駆け抜けた.

 

部活のシーン、べーラン、初めてのデート、ぎこちない喧嘩、授業をサボっていった屋上や、喫茶店、学校の前の文房具屋のオアチャンは、パンを食べ牛乳飲み授業をサボっている俺を探しに来た先生にとぼけてくれた.

 

みんないない.

誰の記憶の中にも俺はいない.

そして俺も誰も覚えていない.

 

みんな愛してると誰かに言うのだろうか.言っているのだろうか.

 

俺は言えない.

そんな恐ろしい事は誰にも言えない.

 

明るくなっている.

もうすぐ朝だ.

 

本当に冷静に、今わかった.

誰か不幸な人を助けるとか助けたいとか思う前に、俺が間違いなく、世界で一番不幸な人なのだと.

 

驚いたよ.

ほんとに少し驚いた.