絶体絶命日記 2002.2.12.28

 

21.金曜日.

大幅に部屋のレイアウトを変えた.

というか今まで使っていなかった部屋、書庫となっていた部屋を書斎、仕事部屋に変えた.

ファックス、PCをリビングから移動.

もともといつも書き物はテレビを見ながら、リビングでしていた.

 

それを改めた.

今もシーンとした中で書いている.

ファックスでの作文授業.今日からはテーブルの上でなく、デスクの上できちんとやる.

 

ペンスタンド、時計、地図、ペン、ブックスタンド、カレンダー、メモ帳、本棚、ファイル、カードケース、等々、新たに買い揃えて仕事場らしくした.

それにしてもダイソーで買うと安い.

ありがとうダイソー.

これからずっとあんたが頼りだ.

 

鍋が壊れた.

鍋も100円で変えるのだろうか.

なんかあったような気がするが、100円の鍋ってダイジョブか?

買うぞ明日!

 

23.日曜日.

 

さらに要らぬものを捨てた.

机の引出しから要らぬものを捨てた.あっという間に書庫が臨戦体制の仕事部屋に変わった.

いつでも来なさい.そんな感じだ.

何でいきなり突然こうなったのか.よくわからない.

 

これから何か始まるのか.何か起こるのか.

部屋の中はかなり変わった.「読解・作文教室」を行うための準備だと考えれば当たり前の事だが.

 

いったい3月にはどうなっているのか.

 

24.月曜日.

新聞やめた.

床屋やめた.

毎日買うのは東スポのみ.

 

生協の野菜と肉、玄米.卵と牛乳、豆腐と納豆.

酒はビックボスの1500円のまずい酒.(でもそこそこは飲める.

 

飲食生活はこれでいい.別にこれでいいだろう.栄養もあるし酔える.

 

あとは何も無い.

な〜〜〜にもない.

 

清貧.質素、節約、精神生活.

 

走るのが趣味でよかった.

 

25.火曜日.

 

何だか首が痛い.

首が回らない.

今、体ごと向きを変えている.

 

まずいんでないの?

どうなったの俺の首.1週間前の目一杯走ったフルマラソンが原因?

 

寝返り打って、痛くて目がさめる.

オイオイオイオイ.

 

 

そこでウレタンの枕を買う.

しまむらで、3900円のウレタン枕を買う.

 

これから寝る.

じっくり眠れるか.

頼むぞウレタン.

 

26.水曜日.

オイオイオイ.

いいぞいいぞいいぞ.

 

ウレタン枕.

どっちに寝返り打って、そっと、優しく受けてくれる.

柔らかいようで、すっと沈んで、次にきちっと支えてくれる.

 

これ良いんではないかい?

 

まだ首の痛み消えないが期待期待期待.

 

2月7日.木曜日.

まぁ、そう急に治ることもないだろう.

しかし悪くはない.

 

ところで俺ってなんも資格もってないんだよね.

自動車の免許も失効になっている.

 

P.

文検.

英検.

 

この3つを6月までに取る.

 

7月で途切れていたリスニングから学ぶ英会話.

今日から再開.

10月から途切れていたNHK英会話.

先週から再開.

 

気入れて緊張状態に自分置いとかないと、いざというとき心折れてしまうからな.

「読解・作文教室」、こいつを動かさないと.

 

あの世に帰った時、もっと人に優しくしておけばよかったと後悔しないように、いまここで、走り回る.

 

29.土曜日.

全く変わった.

部屋のレイアウトというか、部屋の雰囲気がかなり変わった.

変わりたいのだろう.自分自身が変わりたいのだろう.

 

今日なんか、いつもは9時に起きるところを7時に起き、たまっていた週プロ、ゴングを別の部屋へと整理した.たまれば重く、眠い体にはかなりの重労働だったが.それをエッホエッホ言いながら移動した.一体どんな気持ちが朝の眠い体を起こしたのだろう.

 

やはり、変わるのか.これから一気に変わるのか.

それを予感し準備しているのか.

 

それが正しい理解だと思うが.ではどう変わるというのだ.

俺はこれからどうなるのだ.

47歳だぜ.

 

 

2月10日.日曜日.

 

また7時に起きた.妙に気が高ぶっている.

そこでプリンタとスキャナーのインストールに再挑戦する気になった.

去年の暮れ再セットアップし、再インストールに1週間を費やしできず、あきらめた奴だ.

 

来週会社に持っていってわかる人に聞こうと袋に入れ玄関においてあるのをまた開いた.

 

3時間、4時間、5時間.

まず午前中が潰れる.

 

マニュアル通りにしている.

 

7時間経過したとこであきらめた.

よく頑張ったはずだ.

とその時1枚のペラマニュアルがポトリ.

 

何か書いてある.現在の状況に合っている.どきどきする.よく堪えた僕に誰かからの贈り物か.

 

システム、デバイスマネージャー、不要なデバイスの削除.

 

一件落着.

 

疲れた.しかし実に爽快な気分.やればできるのだ俺だって.

 

 

 

 

妙な事が起こった.

 

まだ整理できていない.

 

2月11日.月曜日.

久々に友達が来た.高校のときからの友だちだ.1200CCのバイクでやってきた.

今日は娘の大学入試と先日受けた大学の発表日だという.

 

夕方家に電話をかけた.上智はだめだった.がくんと仰向いてそのまま動かない.

かなりこたえていた.

あいつ相当頑張ってたぜ.あれだけやって落ちるかな.

しばらく黙っていた.

 

しかし大学の娘か.

友人が帰った後、母親から電話.相変わらずいい人いないの.

いないね.

むすっとこたえる.

 

 

友だちに昨日の妙な事を話した.

やはりどうするべきかわからんとの事.

やや混乱.

 

そのせいで夜眠れなかった.暗くすると眠れなくなる.

2月12日.火曜日.

また7時に起きた.明るくなるとホッとしついでに起きた.

今度はスキャナーに挑戦だ.

 

まずはマニュアルどおり.

2時間が経過.

 

そしてそこで昨日の不要なデバイス削除をここでも試す.

.

やった.

できた.

入った.

これまではうんともすんとも言わなかったスキャナーガチゴチと動いた.

死んだと思っていた愛犬が突然息を吹き返したのを見て呆然とする飼い主のように、しばらく胸を詰まらせて薄い金属の箱を見つめていた.

 

だがそれで全てがオーケーではなかった.

最後、スキャナーに切り替えた時に、入力装置の欄にキャノンの名が出てこないのだ.

空欄.三角をクリックすると「その他」が出るだけ.

その他を入れても変化は無い.

つまり入力装置が入っていないということになる.

しかしさっきぶるぶる動いたぜ.生き返ったぜ.

 

もう一度同じ事を繰り返す.

だめ.

 

空欄.

「その他」を叩いた.

そしたらなんとそこにキャノンのスキャナーの名が入った.

 

「その他」をダブルクリックするのだ.

書いとけよそういう事は!

                                                                                                  

 

とにかくプリンタとスキャナーが生き返った.

よくやったよ俺は.

 

 

それにしても例の件どうする?

真面目に考えた方がいいものなのか.

やや困っている.

 

 

213.水曜日.

 

 

If you must fly, fly well.

 

214.木曜日.

 

本社.

会議室に貼られた業界新聞に親会社の記事があった.

記事は好意的でさらに経営の厚みを増したとある.

 

子会社であるうちの会社も来年度の新教材の説明があった.

どうやら危機的状況は脱したのか.

とホッと思ってみる.

大丈夫なのかね.俺達.

215.金曜日.

 

英語.

ここにきてやっとやる気本格化.

いつも春には英語をやらねばと思う.去年もその前も、おそらく日本中でそんな思いが乱れ飛ぶのだろう。.

しかし今年は違う.

生徒に宣言.

先生も62級受験するからな.

 

言っちゃたもんね.

6月は英検2級を受ける.そのあと準1級。1級はなぁ。

 

聞き取りが甘くなっている.年だからな。勉強のしなおし。

 

押入れ探してみると英会話教材、5つ.総額20.

どれも第1巻のテープ、CDの封が切られているだけで新品.

これをこれから5月一杯で全部やる.いやまぁ、選んで3つやる.

 

62級とって、さらに準1級。

いいね、この目標感。

更にP検3級も。更にさらに日本語文章能力検定2級も。

これを取る。

取るのだ。

 

英会話力、今のところ仕事にも生活にも必要無い。これまでも無かった。だから勉強する必然性は感じなかった。

だが1ついつも心にひっかかってきた、聞き取れない、聞いてもわからない。

 

これがこれまでの人生、いつも心に引っかかってきたのだ。何年やってきたのだ、英語!

 

2年ほど前、教室に外人が入った。何いってんのわからん。

必死でわかった振りしてしのいでいた。

 

ある日話していると、何でも彼の家の裏庭にはカンガルーが何百頭といて、行ったり来たり走り回っている。コアラはユーカリの葉っぱを食べて酔っ払い、ふらふらと木から降りてきて、カンガルーにぶち当たって空に吹っ飛んでいく。

 

なんてことを言ったように思えた。

 

ホンとかよ。

何だよ俺のリスニング力!?

 

それから彼とは会わないよう、時間合わさないよう姿を見ると電柱の陰に隠れた。

 

何でそんなことしなきゃならない?

もっと堂々と行きたい。つまらぬコンプレックスは捨てたい。

 

たかだか英語だ。

子供たちにも宣言した。

だから勉強も真剣にできるl

勉強の必然性ができた。

落ちたら子供たちに顔向けできない。子供たちががっかりする。

 

英語の勉強の理由ができた。やるぞ。やるやる。やるもんね。

 

219日。火曜日。

 

やってるね。

710分からのNHKテレビ英会話、通信教育の英検2級講座2つ。リスニング講座。

この4つが基本。各20分ほどを4つ。

 

走る時はビートルズを聴きながら。

映画で英会話。も買った。これはかなりの優れもの。

「武器よさらば」をコンピュータの左の画面で英語見ながら、右画面の日本語で確認しつつ進む。どの画面でも聞き取りテストが入っていてセリフの聞き取りテストができる。

 

それにしてもブッシュごときの演説も聞き取れない。

いやいやまだ初めて1週間もたっていないのだ。

 

まず2月一杯を頑張る。

これまでの英会話への怨念をバネにこの2月を乗り切る。

そしてその勢いを3月につなぐ。

 

ホントに聞き取りたいよ。

奴らに言いたい事などなにもないが、奴らが何を言っているのかは知っておきたい。

 

ひねくれてるか。

 

220日。水曜日。

 

6月に英検2級、P3級。文検2級、漢検2級を取る。

これを決定し勉強の計画も立て、始めた。

いつもと違って本気の気が入っているのか、2時に寝て8時に自然と目がさめる。

1時間早く起きてしまう。

 

そのまま起きて勉強。ランニング、教室。かえって勉強、HP作成。

これが定着すればいいのだ。

まずは1ヶ月。

次に2が月。

そして3ヶ月。

 

これでとりあえずの結論は出る。

受験は生徒に公言しているので落ちられない。それが気の支えになる。

いい感じだ。

 

あとは会社が続いてくれれば。教室をそのまま続けていければ。

それだけだ。

 

いい子現れないか。

オヤジも年だ。

あと5,6年だ。

生きてる間に孫の顔。

どうとか動くかね、俺の運。

 

2月22日。金曜日。

 

6月に文検2級、漢検2級、英検2級、P検3級を取る。

と考えたら、のってきた。

 

朝もいつもより早く目が覚める。

寝ていると勉強の時間が惜しいのだ。

これまでの知識の整理ができる。足りている所と足りていない所とが明確になり、頭がすっきりしていく。

まず2月、3月、をしのぐ。

 

とにかく勉強だ。

時代を見据えなければならない。

そのためにはこれまでの人類の、日本人の歴史と文化を学び直す。

 

同時に、自分を空っぽにする。

無駄な情報や知識で、感じ取るべき真実が感じ取れないようなことの無いように自分を空っぽにする。

流れるべき流れが流れるよう、自分を空っぽにして置く。

 

その事を絶えず実感できるよう、自分を宙空に浮かせる。ふわっと正しく漂わせる。

 

自分をふわっと浮かせておく。

 

223日。土曜日。

 

月曜日、面接。

 

切られたら切られたで、自分で始める。その覚悟も気持ちもある。(ホンマカ?)

しかし切られる事はないだろ。

伊達に長くはやってない。

本社で新たに研修も受けている。新しく「読解・作文教室」も立ち上げた。

教室にも生徒の人数はいる。

これでリストラされることはないだろう。

 

しかし最年長。

何が起こるかわからない?

わからないのだ。今のご時世。

正直者がバカを見る。

ホントに見るのか。

 

224日。日曜日。

 

やはり日本は曲がり角なのだろう。

誰かが仕組んでいるのにしろ、一番下にいる俺達には関係ない。

影響がもろに来ることはかわりがない。

生活に振り回されないこと。

思想と哲学を堅持すること。(思想と哲学、あったっけ。まっ、それはいいとして)

 

ここで引いて見る。

引いて自分と世界を見る。

 

そしてぐっと寄って見る。

寄って自分と世界を見る。

 

鈴木宗男はロシアやアフリカで良い仕事をしたが、同じやり方をこれからはしてはいけない。

プロセスが大事だ。

だが、目の前で死のうとする子供を目の前にしてプロセスもない。

その時はまず結果だ。

 

だが結果オンリィが続いてもいけない。

 

引いて寄って、寄って引いてを続ける。

相手あっての事だ。

その相手は身内だけではない。

できるだけ想像力を飛ばすこと。

身内の向こうにいる人に視線を向けること。

その向こうにいる人に視線を向けること。

さらにその向こうにいる人に。

そしてまた隣の人に、自分自身に目を向ける。

 

226日。火曜日。

 

とりあえず、生き延びた。これまでと同じ教室指導を続けられる。

多くは営業に回った。

これから盛り返す。

全員でだ。

我々がやってきたことは間違っていない。

生徒の為に実を粉にしてみんなで頑張ってきた。みんなでだ。

今はただ時にあらず、というだけ。

もう一度盛り返せる。

このままで終わるわけがない。