小川vs佐竹−2

結果は予想通り。

佐竹の蹴りがもう少し出ていればと思う。

佐竹の蹴りが出なかったのは、しかし既に佐竹にハイ、ミドル、ローと蹴り分ける力が無かった事、そしてもう一つは小川が左ストレートを絶えず出す姿勢を見せ、それが佐竹にパンチへのこだわりを強制させ、蹴りを封印したこと(もっとも最初の理由が8割)。そして最初の1分から最後まで、小川が距離を支配した。佐竹が出ようが引こうが、左右に逃げようが、全て小川が先手を取り、動く先を制していた。だから佐竹は自分の動きを全く出来なかった。見ていて佐竹の消耗が激しかったのはそのせいで、負けてすぐリングを降りたのも完璧な負けを自覚したからだろう。

しかし高田よりは良かった。戦う意志が見えた。高田は頼むからもうやめて欲しい。UWFの恥だ。さっさと消えて欲しい。消えろ!何も語りたくない。

 

小川は前回書いたように、プロだ。プロとは、観客の無意識に応える事。

今回の観客の無意識は、佐竹とスタンドで戦うこと。組まずに戦うこと。それを小川は実行した。

実行しそれで勝てば最高なのだが、まぁそこまでは望むまい。

1ラウンドはしかし立派だった。

2ラウンドもあっさりと組んで極めた。

ヒクソンだ。

次はヒクソンしかない。組んで極める。どちらが強い。

これは見たい。本当に見たい。

ヒクソンが全盛でいられるこの2,3年のうちに見たい。

21世紀の新しい格闘技の土台を作る1戦。

本当に見たい。

もし実現するなら久しぶりに現場に行きたい。