北朝鮮工作船撃沈。 北朝鮮工作船撃沈。 世界大戦敗戦後初の他国家との戦争。 撃ち撃たれ死者、負傷者が出た。 これで日本も戦後、他国と同様、平和を守るために戦争をする国家になったわけだ。 そしてだからこそ、そこから降りる権利を持った。 これから日本は北朝鮮と話し合いによる歩み寄りを始めることができる。 それは武力を背景とした話し合いではあるが、進歩だ。 愚かな我々人間に、暴力を捨て去ることは不可能。 だが暴力を抑え、殺し合いを避けることは生き物の義務でもある。 生き物は殺し合いもするが、助け合うこともする。 我々も同じだ。 撃った日本はそうした愚かさを自らも持っていることをちゃんと証明したのだから、 そこから降りることを宣言することができる。 北朝鮮の経済的な破局が国家の破局につながる状況は変わらない。 貧しい国家を豊かな国家が助ける。 助けられた国家はその事を自覚、感謝し、再建後何らかの形で帰す。 助けた国もそのことで自分たちの国の存在を確認し、その事により助けた国も現実的に潤う。 日本は武力を背景とし、援助する。 馬鹿馬鹿しい話だが、それが現実だ。 この米、受け取らなければ、ミサイル撃つぞ! それはこの不況下での富んだ会社、危ない会社との関係にも当てあまる。 好不況で人々の生活が大きな影響を受けることは、資本主義の大きな欠陥だ。 それを互いに助け合う仕組み。 それがなければ、やがては資本主義そのものも滅びる。 助ける事も助けられ事も、どちらがどれだけ借りを作ったか、返したかではない。 堂々と助け、堂々と助けられる。 助ける事で助ける側も、助けられる。 精神的な面と同時に経済にも、そういった仕組みを考え、取り入れる事が必要だ。 殺し殺され、助け助けられる人間。 そのことの深い自覚。 深い深い深い自覚。 その事が平和を少しずつ呼び込んでいく。 2001.12.30 |