えひめ丸から。対等とは。 アメリカ,韓国と日本との関係を問う象徴的な事件。 パールハーバーでの事故は当然太平洋戦争を僕達に思い起こさせた。 追い詰められての真珠湾奇襲。 しかしそれは平和な鎖国状態から世界戦国時代へと無理やり押し出した国への一矢だった。 そして原爆というトドメを指し,日本の伝統や精神を断ち切った国への恨みは,経済大国になることで紛らわせた。 しかし経済的にアメリカと同等と思えるまでに復興し,日本の世界の中での役割とは何か,と考えさせられた時,僕たちはそこに確固とした自分自身の姿を見出すことができない事に気がついた。 そこで次のような思いが噴出する. アメリカはその陽気で自由な娯楽の文化を日々日本へと巧妙に仕掛け,日本精神を堕落させた。 日本は支配されてきたことに無自覚だった. アメリカの占領政策は完璧に今も行われている。 日本は日本精神を取り戻さなくてはならない。 日本の独自性を自覚しなくてはならない。 今こそ自立を。 そんな雰囲気が今日本にありはしないか。 それが今回のえひめ丸の事故糾弾の裏側にあったとしたら問題だ。 今後こうした事件が起きるだろう. 日本の主権や独立が問われる事件だ. 日本は敗戦後,独立していない.独立を考えた事がない. それを日本国民は知っている. 1度全部出さなければこの国は浮かばれない.
2001.3.1 |