マラソン日記 2010.5

 スペクトラムの月

5月1日

 まだ足が治らない。

回復率78%。足の甲の腫れはまだ引かない。5本の指の骨が見えない。

くるぶしも埋もれている。

じっとしていれば痛みが無いのがあり難いが歩くのは秒速0.5m。

町をあるのがまだ怖い。

足を真っ直ぐ前へ向けてあることはできない。

少しずつ治って入るのだが遅い。もうすぐ1ヶ月だ。

せめて全治1ヶ月で終わって欲しい。あと5日。

 

 ふくらはぎの筋肉の痛みはだいぶ治まっている。触ってもそれほど痛くは無い。1週間前は触れなかったのだから。

 

しかし普通に歩けるようになってから走れるようになるまでにどれ程かかるのか。

これが心配だ。

だが、アキレス腱を切って再起というスポーツマンはいくらでいるのだから、何とかなるはずだ。足の事は足にまかせればいい。

それは真実だと思う。

 

頑張ってくれ、足!!

 

 スペクトラムの月3日

5月4日

 

 足がなぁ。

なかなかだぜ。

このままだと、トレニーングできるのか。

腫れが引かないのだ。

アキレス腱が、伸びない。普通に歩くことができない。

足を後ろに伸ばすことができない。アキレス腱を伸ばすことができないのだ。

 

ふくらはぎもなぜか、じっとしていると、固まってくる。本当に固まってくるのだ。

ふくらはぎが、かちんかちんになる。

かちんかちんになるのだ。

 

これは一体何?

くるぶしが見えない。

足の甲が腫れていて、見えない。

 

 

一体どうなるのだ。

とはいえ、よくはなっている。

だいたいふくらはぎに触ることができる。前はできなかった。

寝ていて足先を右左に動かすことが、方向を変えることができる。向きを変えるだけだが、それができなかった。以前はそれすらできなかったのだ。

それが今はできる。

 

少しずつは治っているのだ。

それが確かだ。

しかしもうすぐ1ヶ月。

かかるかそんなに?

 

 

全治1ヶ月といえば、かなりの重傷だ。それほどの重傷かこれは?

 

少し心配になっている。

 

だがここが、正念場だ。正念場なのだ。

ここでしっかりと気を持つ。

しっかりと気を持って、足に気を送る。

自己治癒力にエールを送る。

小さな一つ一つの細胞にエールを送る。

一つ一つの細胞に動いてもらう。

 

体は体の最高の状態になることを願い、そうなろうと事実動いている。

その願いと動きに任せる。

その願いを邪魔しないよう、励ましの念を送る。

足の細胞に全てを任せる。

 

念を、気を、送る。

 

詰まっているのだ。つまりをとる。つまりを取りさえすれば、一気に回る。

血が回り、リンパが回り、気が回り、神経が回り、筋肉が回る。

 

願うのだ。

気を送るのだ。

左足のふくらはぎ、アキレス腱、甲、に気を送る、走り回る細胞の元気な姿を思う。しっかりと思う。それで治るのだ。

そういうものなのだ。

それで治るものなのだ。

 

スペクトラムの月8日

5月9日

 

足駄目だ。うまくいってない。

連休中、3日間動かなかった。そのおかげで、腫れが引いた。かなり引いた。

引いて、足の甲に細い筋が何本も浮かんだ。

腫れが引いたので、皮膚がたるんでその分筋になったのだ。

 

それで、外に出た。歩くときに足をまっすぐ出して歩いた。これまでそれができなかった。足は左に開いて、歩いていた。それしかできなかった。

 

それを足をまっすぐに出し、歩いた。何とか歩けた。

治っている。治ってる。嬉しかった。

 

それが夜からあれっと思う位、足の甲、くるぶし、が引きつってきた。

翌朝、また腫れが戻った。

 

今もだ。今も同じ。

 

 

くるぶしから足の甲の真ん中にかけて、腫れている、引きつっている。痺れている。

しかしこれはこれで、これまでに無かった。

これはこれでいいことか。と思ってみる。

 

これまではピンポイントでの感覚が無かった。

それがあるということは、腫れが引き、個々の部分が感じられるようになってきたといえるのでは。

 

 

分からん。

分からんのだ。

 

もう1ヶ月だ。

自然治癒力はどうなっている?

俺の体の自然力はどうなっている?自然力とは宇宙力だ。大げさではなく、生命そのものの力だ。

だから、それが動けば、それが次々と足に働いてくれれば、問題は無いのだ。

 

障害の起きた体に必要な力は命の力だ。それが回ってくれれば、回復する。

問題なく、当たり前に、回復する。当たり前の手順だ。

当然の帰結だ。

 

それが足に起きてくれればいい。

何も気を送るのだの、意識を集中するだの、てかざしをするだの、必要は無い。

体が、体である限り、自動でそれは起きる。

生きている以上、生きているそのことに一番ふさわしいことが起きる。

だから、置いておけばいい。

待っていればいい。

そっとしておけばいい。

心配など必要ない。

疑わなくていい。

 

 

自然治癒力。

お手並み拝見でいいのだ。

 

スペクトラムの月15日

5月16日

 

少しは良くなっているのだろう。

先週の火曜日から直接アキレス腱をマッサージし始めた。痛くない。

触っても痛くない。それでマッサージ。

さらに金曜日から足の指を動かす運動。

そして土曜日から足の甲をそらす運動。

 

これはこれでこれまでにできなかった事。

なんとかアキレス腱を伸ばすこともできる。いわゆるリハビリだ。

これがこれから大事になるのだろう。

この運動を続ける。

要するにアキレス腱がショックで縮まり固まっているのだ。だからほぐす。

腱を伸ばす。伸ばす運動をリハビリとして続けるのだ。

これが第二弾。

 

 

でないともうすぐ2ヶ月になる。

これじゃ大重傷だ。

 

アキレス腱が見えない。

腫れが引かない。

階段は上れるが降りることがことができない。

 

 

だが、悪いことは思わない。治る念を送る。細胞にエールを送る。

嘘じゃなく送る。

強く送る。

 

スペクトラムの月22日

5月23日

 

足だ。まだだ。まだまだだ。いらいらしてきている

医者に行こうか。もうすぐ2ヶ月になる。異常だ。きっと異常なのだ。

自然治癒力はどうなっている。自己回復力はどうなっている。

そこともここからなのか。

ここから足に任せるのか。

ここから念を送るのか。

 

 

ここで気持ちを大きく持ち、気を流す。縮まない。小さくならない。とにかく動いていない。足がこうだから、動いていない。運動をしていない。2ヶ月近くもだ。気が滞っている。血が溜まっている。リンパ液が淀んでいる。

だからここで気持ちが止まればおしまいだ。もっともっと気持ちを動かす。大丈夫だと信じる。

ここからだ。

ここからが勝負。

 

水晶の月1日

5月30日

 

 

本来なら今日は幕張飛翔60ミニウルトラマラソン。

棄権。

 

4月6日   負傷

5月10日  足の指先を動かす運動

   14日  足の甲をそらす運動

   24日  正座する運動

 

リハビリ開始して、2週間。それまでは動かすこともできなかったのだから、反らしたり座ったりできるようになったのだから、進歩。

歩くのも足をまっすぐ出して歩けるようになった。前はアキレス腱が伸びず、足を後ろに残すことができなかったが、ほぼ普通に歩けるようにもなった。

だが体をひねりながら前に動く感じは残り、完璧ではなない。

そしてアキレス腱を伸ばすよくある普通のストレッチはまだできない。全然それはできない。

多分歩くことでの腱伸ばしリハビリが一番良いだろう。大体1ヶ月以上通学以外には歩かず、運動もまったくせず、じっとする生活が続いていたのだ。

体がなまっている。

普通以下の生活が続いた。せめてウォーキングだ。

この2ヶ月汗をかく事も無い。

ありえないことだ。

 

少しずつ治っている。まともに歩けるようになっている。

もう少しだ。

もう少しだ。