夢日記 2003.8.1−31 白いスペクトルの魔法使いの年 磁気の月5日。 8月1日。 広い空だ。青く、雲はない。その中央を白い翼の飛行機がゆっくりと移動していく。鋭角的な翼。ゆったりとした動き。 しばらくして、地響きが轟くl。 そして遠くから人々の群れがあちらこちらから、見え始めてくる。 爆撃を受けた。誰かが言った。爆撃と言う意味が分からない。だが逃げてくる人々はどんどんと増え、彼らの顔はみな一応に引きつっている。 遠くから戦車がやってくる。 青く平べったい戦車だ。 ゆっくりとカタカタと音を立てながらやってくる。 長い砲身をゆっくりと回しながらやってくる。 その砲身がこちらを向くと、ドキッとする。だがまだ信じられない。 その戦車の周りをぼくたちは取り囲んでいる。 砲身が大音響と共に揺れた。近くの塀が粉みじんに砕け散った。 全員凍りつき、立ちすくんだ。確かに戦車だ。攻撃をぼくらは受けている。 ぼくらは大きな倉庫の様な所に追い詰められた。 一人の男が銃をくるくると回しながらやってくる。日本人だ。 だが英語をしゃべっている。 ぼくたちはそれぞれ1mほど間を取って整列している。 そこは収容所なのだ。男のくるくると回す銃口がこちらに向く時、打たれるのではないかと身がすくむ。さっきの青く平べったい戦車を思い出すのだ。 ぼくたちは完全にその一人の男に制圧され、銃口から逃れようと、体を左右にくねらせてよけようとする。 ぼくは尿意を催し、トイレに行きたくなるが、勝手に行っては撃たれると思いその男にトイレに言っていいかどうかを聞く。 男は自分も行きたいので付いて来いと言う。 男が狭い螺旋階段を登っていく。 向こうだと男が言う。50cmほど先に別の螺旋階段があり、そこへ飛び移らなければならない。 だがそれほど危険では無さそうだ。 最終の新幹線が出ると両親は言う。 それに乗ろうとホームは乗客の足音で響きわたっている。その音はどこか病的に狂っている。不吉な音に満ちている。 ぼくは今日はここにいると言う。 母親が、生きていくのならあんな電車にでも乗らなくてはだめだと言う。 ぼくは、いやあの電車に乗らないのは、別の理由からだ。 それに乗り込もうとする人々の精神のバランスが狂っている。 あの場に言ってはいけないという理由からなのだと言う。 母親はそれならばいいだろうとわかってくれる。 白いスペクトルの魔法使いの年 磁気の月15日。 8月9日。 小高い丘。 芝生が広がる。 そこでみんな集まっている。みんなそれぞれグループを作り酒を飲んだりから揚げやサンドイッチを食べている。 僕はギターを抱えている。みんなも僕が歌うのを待っている。 歌っていいのだ。だから歌える。 だが僕は歌いたい歌の楽譜が見つけられない。歌詞は覚えていないので楽譜がなければ歌えない。 いや殆ど覚えているのだが、もう頭の中は真っ白になっていて、僕は必死でページをめくることしかできない。 前にもこんなことがあった。 みんな待っているのだ。 ぼくはもう絶望的にただページをいつまでも繰り返しめくっている。 白いスペクトルの魔法使いの年 月の月7日. 8月28日。 えらく広い広場だ. きれいに芝生が植えられている. 遠い端っこは、ぼんやりとしか見えない.1000メートル以上はある. 遠くから虎が猛然と走って来る. みるみる大きくなっている.視界の中に虎の顔が大きくふくらんでくる.髭が硬い.ぼくは急いで3、4歩前へ出、虎の進路から逸れる.風を切って虎がすぐ後ろを通り過ぎている. 遠くを象が走っている. ものすごい.砂埃、土ぼこりが立っている. 象は目一杯ストライドを伸ばして、しかもピッチは全開だ.象の足が一直線に前に伸び、後に蹴り上げられ、それがくるくると続く. こんな光景は見たことがない. ドンドンドンと1キロ先の象のステップが伝わってくる. 象はさらに体を前傾させ、大きな耳は後に伸びている. とにかくパワー全開だ. こんな象の姿は見たことがない. 僕は感動して遠くの象を見ている. |