夢日記          2003.7.1-31

 

赤い惑星の月の年 宇宙の月13月5日.

7月1日.

 

ぼくは忍びで、これから家に侵入しようと背を低くし、前進している.

明るい茶の間が見えている.

ぼくは進みながらメガネをかけていない事に気付いた.まずい.実際何も見えていない.これでは戦いになったらどうしようもない.

ぼくはあせる.

だが進んでいく目の前にメガネがあるのに気付いた.丁度目の高さの廊下の所だ.ぼくはホッとしてメガネをかける。これでだいじょうぶだ.

 

通りから人の声が聞こえる.

ぼくはびくっとする.見つかってはならない.

声が大きくなる.

ぼくは恐ろしくなる.

どんどんそれはエスカレートする.ぼくは耐えられなくなって目を覚ます.

 

彼はこの学校の理事の息子で、何か力を持っているようだ.

舞台で彼は彼のグループの連中と共に、糾弾を受けている.

だが彼は自信たっぷりだ.

彼の仲間が自分たちの秘密を話出そうとする.

その度に彼は彼らの体に高い圧力をかける。彼らは膝をガクっと折り、肩を落とし、首を前に倒す.そして自分の体重を支えるのに精一杯だ.

みんな今にも座り込みそうになっている.

 

赤い惑星の月の年 宇宙の月13月7日.

6月3日.

 

真っ暗な寺院.キリスト教の教会だ.天井が高い.ステンドグラスだが真夜中で月の明かりもなく真っ暗だ.ぼくは床からはるかに高い天井近くを飛んでいる.以前にも空を飛んだことはあるが、その時はおなかが地面にすれていて周りに人の歩く足が見えていた.今回ははるかに高い.ぼくは浮いたままだが手を動かす.ゆっくりと前へ進んでいく.調子がいい.ホッとする.

入り口に着いた.

そこには侍の姿をした白塗りの男が、座っている.出番が終わったのでリラックスしているのだ.周りの同じような侍姿の男たちに笑いかけみんなでふざけ合っている.突然笑い出すのだこの男は.

 

ボートに大勢で乗っている.外人の男や女たちが乗っている.

ぼくは彼らにリラックスしていいといった.

突然彼らは歓声を上げ、海に飛び込んだ.そして海底へと潜っていった.

確かに海底にはデパートがあって、それは有名なのだ.ぼくもそれに気付き海に飛び込んだ.ゆっくりと手で水をかき、底へ向かう.

 

思ったより小さな建物だ.ぼくは階段を泳ぎながら降りていく.

親父がいた.水の中苦しくはないかと思ったが、よく見ると中にいる人はみんな普通に立って歩いていて、呼吸も問題ないようだ.

ぼくはオヤジと軽くはおるジャージを選んでいる.

親父はファスナーで足の前半分をさっと取り外す事のできるジャージパンツを選んでくれたが、ぼくはもっと暖かいのがいいと言う.だがこんな形のパンツがあるのだと感心する.

もっと階下に行くとそこではイベントが行われていて、各国のスターとVIPが集まっている.その中にビートタケシがいて、彼も侍姿をしている.酔っ払っている.一人で騒ぎ出しみんな引き始める.ぐるぐると舞台を一人回り始め、みんなは遠巻きにし始める.

しーんとしだした時、彼は中央にどかっと座り、刀を引き抜くと腹に当てた.切腹だ.みんなドキッとする.するとタケシは腹の中から1枚の布を引っぱり出した.その布には赤ん坊の絵がかかれていて、彼はそれをひらひらさせながら舞台をやったぜという得意顔で歩き回る.周りの人々はちょっと困惑気味だが拍手をし始めた.

ぼくはオヤジと坂道を登り始めた.

いつもの駅からの坂道だがいつもよりはるかに勾配が急だ.

僕は駅前で親父が買ってくれた直径40cmはある巨大な今川焼きを食べている.中は白アンだ.それは駅前で数人の若い連中が踊りながら客を集め、売っていたものだ.それを親父が買ってくれた.温かく甘くおいしい.

 

坂道は急で僕はこんなにこの坂道は急だったっけと親父に言うが、オヤジはそうだ、前より急だがそれは知っていたよとぼくに言った.

ぼくは納得する.

 

家に帰ると部屋に子供たちがいて小犬を勝手に部屋で飼っている.部屋はあちこちにくるくると舞う毛のかたまりや糞で汚れている.

ぼくはちゃんと育てられるのか、今可愛いから可愛い可愛いだけではだめだ.ちゃんと考えて連れてきたのか、と怒る.

子供たちは何も言わない。みんな不満げだ.

ぼくはかまわず返してこい!と言って外に出た.

家に帰ると子供たちはいない.

奥から小犬が出てきた.

ぼくが呼ぶと1匹が駆けて来てぼくの胸によじ登ってきた.

もう1匹はおしりをぼくに向けたままこっちに来ようとしない.

ぼくは2度、3度と呼ぶが尻尾は動くだけだ.

もう一度呼ぶ.

同じだ.

ぼくは小石を小犬のおしりを狙って投げた.

みんなが声を上げて笑った.

 

赤い惑星の月の年 宇宙の月13月8日.

6月4日.

 

昔住んでいた家の2回.

ぼくは両親を責めている.

理由は携帯で写真をせっかく送ったのに見てくれていない.

すっかり忘れていたということだ.

ぼくは両手を広げて大きな声で、「要するにぼくになんか興味がないんだ」と言っている.

クリーニング屋が来る.僕は出す物もないので断る.

 

ぼくは部屋の奥に行き黙りこむ.

両親が困った様子でやってくる.

クリーニング屋がまた来た.

出してはいないのだがサービスなのか真っ白はTシャツをぼくに渡そうとする.750円をおつりだといってぼくに渡す.

ぼくは良くはわからないが白いシャツがきれいなので受け取る.

 

赤い惑星の月の年 宇宙の月13月11日.

7月7日.

素敵な長い夢だった.

 

どこかの会社説明会の会場だ.一杯で入れない.そんな人のために会場の裏に別のブースがあり、そこに行った.そこからは会場全体が見渡すことができる.説明会が終わりみんな三々五々帰っていく.そこに彼女がいた.

目が大きく輝いていて、長い髪を後で束ねている.キラキラしている.すっと立った感じがとても清楚だ.ぼくは彼女を見つけ横に並ぶ.帰っていく人でごった返していて、肩と肩が触れ、手が触れる.ぼくは思い切って手を握った.彼女もすぐに握り返してくれる.嬉しい.強く握り返してくれるのだ.ぼくはとても幸せに感じる.

裸の腕がすべすべとして温かい.

 

彼女の家だ.

広く古い木造の家.ぼくは友人らしき男と一緒に家に入っていく.

家には彼女の兄と何人かの弟がいて、小学生の弟は友人を知っている.

彼にぼくは嫉妬する.彼はだから彼女も知っているのだ.

でも彼女はぼくをずっと見ていてくれて、ニコニコ笑っている.

とても幸せな気持ちに僕はなる.

彼女は兄さんとぼくを見ながら何か小声で話し出した.

ぼくを何かに誘う話のようだ.またぼくを見て笑った.素敵な笑顔だ.

 

彼女が言った.

今度社会党の盆踊りがあるの.いっしょに行きましょ.私浴衣着るの.」

社会党というのがわからなかったが、ぼくは行くことにした.

誘われたことが嬉しかった.兄さんも同意してくれているのだ.

 

それから庭にみんなで行った。庭には畑があり丁度野菜の種をまく時期らしい。ぼくらは種まきの手伝いをする事になった。

畑の土はドロドロでぼくはサンダルを脱いで裸足で土の中に入った。

ぬるぬると気持ちがいい。

 

帰りは友人と一緒だった.途中でえらく喉が乾いているに気付いた.

友人もそうだった.

二人ですいか屋に行った.

スイカを売っている台からスイカの汁がたれていて、それを地面に置いてあるコップが受けている.ぼくたちはそのコップを取るとスカイの甘い汁をグッと飲み干した.

ぼくはその時自分が裸足であることに気づいた.

サンダルを彼女の家に忘れてきたのだ.ぼくは急いで家に戻った.

 

家には彼女のお父さんがいてぼくを見ると今日は娘といてくれてありがとうと言ってぼくに千円札を3枚渡した。そして、

「さっき種まきを手伝ってくれたお礼だ。もっと働いてくれると思ったが」

と言った。

ぼくは試されているのだと思い、

「あまりでしゃばるのもなんだと思い控えました。もちろんもっとテキバキとやれます。」とお父さんの目を見つめながら言った。

「ところでこの3000円という金額だが、君にとってどれほどの金額かな。」

と言った。

ぼくはここは答どころだと思った。ぼくの年収は50近くにもかかわらず400万円ない。これから増える見込みもない。

「人生はお金ではないと思っています。どれだけ1日1日の中に新しい発見や面白さ、驚きや喜びを見つけることができるかが大事だと思います。

それを自分ひとりでなく、二人で分かち合う、二人で見つける、二人で励ましあい、慰めあい、生きていくことが大事だと思います。」

 

ぼくはそう言おうとしたが目が覚めた。

赤い惑星の月の年 宇宙の月13月26日

7月22日

 

長い障子と廊下。

部屋に誰もいない。そこに両親と妹がいるはずなのだが、いない。

ぼくは障子を開け廊下を見、また部屋に入るが誰もいない。

シーンとしているだけだ。

また廊下に出て戻ると部屋にみんないる。

ぼくはだまされたのか、それとももともとここは時間と空間に歪みがあったのか、あるいはぼくの目に問題があったのか、そのどれかだと考え、一つずつ検証しようとする。

 

妹とピアノに向かっている。

ぼくが右手、妹が左手を受け持つ。

曲はズーニ-ブーの「青いさんご礁」だ。

次第に二人とも乗ってきて、妹は両手でぼくもアドリブを入れながら、体を揺すり立ち上がりアップテンポで引く。

気持ちよく弾けた。ずっと昔子供の頃こんな事があったかもしれない。

ぼくは緑色の長い布をそっと鍵盤にかけると音が立たないようにゆっくりと蓋を閉める。

赤い惑星の月の年 宇宙の月13月28日。

7月24日。

コンクリートの建物の前に少年がいる。少年は右手を何かに置いていて、こっちを見て笑っている。記念撮影のようにだ。

少年の右手は大きな物の上に置かれている。

よく見るとそれは巨大は虫だ。

もこもこと動いている。尺取虫のように動いている。

オームだ。オームとしては小さい。幼虫だ。

はちきれそうに膨らんでいる。ゆっくりと動いている。少年は横歩きしながらこちらを見て笑っている。

 

走っている。誰もいない。ぼくは天気のいいことに満足している。

だがぼくは何か違うと思っている。それが何か必死に思い出そうとしている。

 

思い出した。

これは違うコースだ。

ぼくはまちがっている事に気付く。道路の横に公園がある。そこには空に向けた滑り台がある。ぼくはその滑り台に向かって走り始める。いや、走り始めてからそれが空に向けた滑り台である事に気付く。

かなりの勢いをつけてぼくはその滑り台に走りこんでいく。

滑り台は曲線を描き空に向かっている。

スキーのジャンプ台を空に向けた感じだ。

ぼくは一気に駆け上がり、そのまま空へ飛ぶ。

少しの間中に浮き、そのまま垂直に落ちていく。

ぼくはうまく着地をする。

公園には何人かの清掃の男たちが弁当を開いていて。、落ちてくるぼくの着地に驚き、そのうまさに感嘆する。

僕はうまく着地できたことにホッとする。

 

白いスペクトルの魔法使いの年1月1日。

7月27日。

 

新しい組織だ。元同僚のSマネージャーがいる。その後任がぼくだ。ぼくがその組織を任されている。

それは会社のようなだが、公的な組織のようでもある。

職場は野球場のような形をしていて、スタンドには所々小さなグループがあり、独自の活動をしているようだ。一般に開放されているのだ。ぼくはそれをスタンドの上から見ている。ぐるりと回りながら見ている。

スタンドの上には鎧甲冑が並んでいる。

その横にはそれを管理している老人が椅子に座っている。その地域の歴史と文化の資料館というプレートが見える。

ここは地域を大切にしている所なのだ。

ぼくはスタンドを1周した。この土地の文化と歴史を勉強しなければならないなと思っている。

フィールドには机が何台か並び、制服姿の女子社員とスーツを着た男たちが電話を取ったり、コンピュータを操作している。

 

ぼくはフィールドに降りていく。

誰もぼくには注意を向けない。仕事に忙しそうだ。

僕は彼らの上司になるのだ。

ぼくは彼らの仕事振りを見ている。誰かが早くぼくに気付いてくれないかと思う。でないと何かフェア―な感じがしない。

早く紹介され、彼らに挨拶がしたいと思う。

 

天気がいい。ぼくはまたスタンドに上がり、ぐるりと1周する事にした。

 

白いスペクトルの魔法使いの年 磁気の月4日。

7月29日。

 

有名な音楽プロデューサーが来るらしい。

みんなデモテープを持って待っている。

きた。やせて背の高い黒人だ。手が長い。体を揺らしながらやってくる。何か音楽を聴いているようだ。

みんな、ワッと彼を取り囲む。そして自分のテープを彼に渡そうとする。

だが彼が彼らには見向きもせず、ニコニコしながら真っ直ぐにぼくの方にやって来る。

そしてぼくの持っているテープをさっと取ると、男はにっと笑った。

ぼくはすぐさまそれを取り返すと、「イッツノットマイン」

と言ってその場を去る。渡したくなかったのだ。男が不思議そうな顔をしてぼくを見ている。

 

大きな工場だ。

幾つものブースに分かれている。ぼくは巡回している。そしてその中のブースで問題のあるところを指摘していく。

次々を周っていく。ドアが開き、一瞬中が見え、書き物をしている社員や、コンピュータを操作している社員、図面を引いている社員などが見える。

僕は歩きながらその姿を見、指摘する。

 

指摘を受けたブースには上司が入っていく。

みんな緊張している。そのブースには中年の社員がいて、上司と話し始めた。かなりのストレスをため、仕事上問題になっているらしい。彼は上司と話しこみ、やがて晴れ晴れとした顔をして立ち上がった。

上司がぼくを見て手を上げる。

問題は解決したようだ。

男もぼくを見て頭を下げた。

ぼくの仕事がうまくいったのだ。