夢日記 2003.6.1-31 赤い惑星の月の年 水晶の月12月13日. 6月11日. W.Aだ. 二人で何かを観戦している.膝と膝が触れ,ぼくの手の指と彼女の指とが触れた.ぼくは暖かさに思わず手を握った.恐る恐る顔を見るとAはぼくを見て微笑んだ. 「どこに行こう」 ぼくは大きな声で彼女に聞いた. これからデートなのだ.嬉しい.こんな事は考えられなかった.回した手に強く力を入れる.彼女は体を傾けてくる. 嬉しい. こんな事は初めてだ. 前から男が二人ニヤニヤしながらやってくる.Aはそれを見て不愉快な顔をする.僕はビビルが,見ると後輩だ.彼女にいい所を見せようと二人にピンタを何回もかましてやった. 二人はそんなぼくを馬鹿にしたように眺め降ろしている. ぼくは本気になって二人を殴り始める. ありがたいことに二人は後輩である事を守ってくれた. 彼女は体をぼくに寄せてくる. 赤い惑星の月の年 水晶の月12月16日. 6月14日. 雨が降ってきた.ぼくたちは小さなプレハブの物置に入った。中はがらんどうでしかしちり一つなくきれいだ. 生徒が3人いる.K.Mもいる.あとの二人は卒業生だ.国語の授業だ. その二人を早く返さなくてはならない.一人が読んでいる文章に作者の若い頃の回想があり,当時の若者ファッションがあったので,ばくはVANだのJUNだのそしてジーパン,長髪へと移っていく話をするが,彼は平凡パンチやフォーク,ガロ,ポパイ,ホットドックなどの話を詳しく話し出す.父親から聞いたらしい.父親はぼくと同じぐらいの年なのだろう. もう一人の子は詩を呼んでいた.朔太郎だった. ぼくは二人の授業を終えK.Mと二人きりになった.物置小屋から廊下が伸びていて,キッチンが見える.テーブルには母親が座っている.買い物にでも出かけてくれないだろうか.K.Mを抱きしめたいのだ. 僕は眠くなり横になった. 目が覚めると彼女はテーブルに座っている. ぼくは廊下を走って誰もいないのを確かめて彼女を抱きしめようとするが,起きたばかりで口の中がねばねばしていて,これでは嫌われると思い,顔を洗おうとした. 彼女はそんなぼくを見て,くすくすと笑っている.ゆったりとして,落ち着いていて,リラックスしていて,ぼくはホッとした. 早く歯を磨いて顔を洗ってとぼくはあせる.彼女はそんなぼくをくすくすと笑いながら見ている. 早く抱きしめたいのだ. 赤い惑星の月の年 水晶の月12月17日. 6月15日. 研究所だ. ここで絶対零度にどれほど人間が耐えられるかのテストが行われる.大勢の人間が部屋にいるが,テスト内容が明らかになるにつれ,人は減っていく.最後にぼくを含めて3人が残った.他の2人は若い.最初から覚悟ができているようだ.さっそく準備に入っている. ぼくはまだ覚悟ができていない.だが部屋に残ってしまっている.今更出て行けない,と思っている. ぼくはバスに乗っている. 循環バスだからいずれは研究所に戻るのだろう. 渋滞している.乗客はぼく一人だ.ぼくはこのまま渋滞が続けばいいとも思っているが,肩や背中がすでに冷たくなっていて,このまま実験に突入してしまえばいいとも思っている. バスが動き出した. カロリーメイトのような物を食べる. それが温度が低下して行く際に体内でどう変化していくかで実験の数値が得られるらしい. ぼくはそれを食べた. 思ったよりカサカサしていないので直ぐに食べられた. 若い二人は談笑しながらもう部屋に入ろうとしている. ぼくもこの実験に興味を持ち始めている. 肩や背中がどんどん冷えていく. 気持ちが入ってくる. 赤い惑星の月の年 水晶の月12月19日. 6月17日. ぼくは携帯を渡された.その中に殺人事件を告白した声が録音されている.ぼくはそれをある男に渡さなかればならない. 男は山の中の一軒家に住んでいる. 僕はハァハァいいながら山を登りやっと小屋を見つけた. そこには大勢の男が泊まっていて,ぼくは面食らう. 奥に部屋がありそこに男が布団に包まっている. ぼくは携帯を渡した. 男が不審な顔をしたので,ここに殺人事件の告白が入っていると言った. 男は病気なのだろうフラフラしながら立ちぼくの方にやって来ると, 「おってくれ,おってくれ.」と顔を近づけ力を振り絞って言った. 凄い顔だ. コンサートだ. 体育館でのコンサートだ. 満杯になっていて,身動き一つできない. そこへ王女がやって来た.ぼくは彼女の命令を受けているので,場所を取らなければならない. ぼくはタキシードを着ていて目立つ.彼女の下僕なのだ. ぼくは横に置いてあったパイプのいすを持ちそれで人を掻き分けていった.みんなが非難の目でぼくを見る.ぼくもいやな気がしてるが,それを出してはいけない.それはぼくの仕事上してはいけないことだ. ぼくはかき分けスペースを確保した. 王女はニコニコと最前列でコンサート楽しんでいる. ぼくは階段を下りながら駅に向かった. タキシードのままだ. 仕事はした. 赤い惑星の月の年 水晶の月12月26日。 6月24日。 嵐の夜だ。風の音が凄い。 部屋の中でおばあちゃんが色鉛筆で絵を書いている。見ると嵐の中で笑っている自分の絵だ。ただ描かれているのは小さな女の子で,きれいな色を使い可愛いイラスト仕立てになっている。ぼくは感心する。絵の大きさは1cmに満たない小さな物で,それが横に5つ並んでいる。どれも可愛い。 ぼくはおばあちゃんにもっと色が欲しければ買ってくるけど,と言うが,妹がだいじょうぶよ10色もあるし,それにさっきから鉛筆食べてるから,もったいないよ,と言う。 見ると確かに鉛筆はどれも半分の長さになっていて,僕はどうしたもんかと悩む。 特に茶色の鉛筆は,チョコレートみたいでおいしそうなのだ。 赤い惑星の月の年 水晶の月13月1日. 6月27日. これから卒業式だ.中学だ. 在校生の前で友達がみんな何かぼくたちに話しておきたいことはないかと言い出した.ぼくはびっくりする. 一人の女の子が話し始める.シリアスな話だ.ぼくはほら見ろと思う.何も今そんな事する事はないだろと思う. だが直ぐに質問者が変わった.舞台にスポットライトが当たりそのたびに上半身裸の男の子達が野球の素振りをしたり,空手の型を演じたり,ニコニコと物怖じせずポーズをとる.野球の子は高校からすでにスカウトされていて,学校では有名人だ.それを知っていて彼は素振りをニコニコと笑いながら何回も繰り返す. ぼくは式を抜け出して,階段を降りる. ぼくは何かをそこで探し出さなければならない.僕はスパイだ. ぼくは絵巻物を見つけた.それが探していた物だ.ぼくはそれをくるくると巻こうとするが,途中で横にずれてしまい,何回も元に戻して巻きなおす. そのとき階段を男が下りてきた. ぼくはあせる.しかしどうごまかしようもない.あせる. 男はぼくは見てにっとすると,貸してみろ.と言った. ぼくはあせる. 男はこれはこうたたむのが良い.と言って羽織をたたみ始めた. 巻物は羽織に変わっていて,ぼくはホットする. これでだいじょうぶだと思う. 階段を女の子が下りてきた. ぼくを追いかけてきたという風にぼくを見つめるが,追いかけてきたのはぼくではなく,さっきの男だということをぼくは知っているので,顎で男のほうを指す。 悔しい思いがする. 羽織の包みに昔の新聞が使われていて,そこに若き日のスタン・ハンセンが写っている。まだ線が細く,貫禄がない.昔は名前はスタンではなかったんだ。と男が言う.僕もそれは知らなかったが,そうだよといかにもわかっている風でカッコをつける. みんなが階段を降りてくる. 袋を持っている. ぼくの袋にもお菓子とスティックの砂糖が10本ほど入っている. だが良く見ると袋の端に幾つものこげあとが並んでいる. 友達がタバコを吸い,その灰をぼくの袋の端で叩いて落としているのだ.その時に焦げ跡ができる。 ぼくは怒ってタバコを吸っている友だちの頬を平手で打つ.だが友だちなので本気ではない.今度は右の頬を打つ.友だちはしかしけっこうびびっているので,ぼくは面白くなり,もう一度叩こうとする. 叩いているうちに本気になり始め,僕は怒り出しそうになるのに気付き,笑って,叩くのをやめる. 赤い惑星の月の年 宇宙の月13月3日. 6月29日. 生徒が自分の部屋にと誘ってくれた. 最近入った中3の男の子だ. 部屋は台風の後のように水浸しになっていて,交通標識が流れ込んでいる.だが彼は別にそれを気にしている風は無く,イスに腰掛けてどうぞと言う. ぼくは部屋に入っていく.ちょうど足首が隠れる程の水だ.畳が底に揺れて見える. ゆっくりと水浸しの畳を歩いていく.足首がくすぐったい. 階下には小学生がいて,タバコを吸いたいと言う.ぼくはピースを1本渡し,見つからないように、順番にコタツに潜って吸え、といった. 5,6人の子たちが頷く. ぼくは2階に上がり座卓に座った.大人たちは食事を取りに階下に降りていき人がいなくなった.彼らは今回新しく来たメンバーが協力的でないことを嘆いている. 子供たちがやって来た. みんな同じ秘密を持った者同士の、親しげな視線を交し合っていて、可愛い.みんなコタツで一服してきたのだ. みんなぼくの前に座った.ぼくは今度来た新しい子に声をかけるようにと言った. 子供たちは口々に今度話し掛ける.何かに誘おう、家に呼ぼうと次々に話し出した. みんなぼくをじっと見つめる. 赤い惑星の月の年 宇宙の月13月4日. 6月29日. 会社の上司たちとバスに乗っている. そこで何かの文章を暗記しなければならない.それができなければ、まずいようだ.その言葉は携帯の内部の仕組みの基礎を作っている部分に合致していて、それが正確に発音されないと携帯が機能しなくなるらしい. ぼくはテストされる事が腹立たしい.だいたい他の上司たちより社歴は長いのだ.現場もマネ-ジメントもわかっている、と思っている. 昨日の日報を読まれた.昨日はぼくの誕生日だったので、誕生日おめでとうと書いてあったのが読まれた.別に構わないと思っている. バスが目的地に着きそうだ. 上司の一人がぼくにバス代借りにきたのでぼくは財布を見た.ちょうど細かいのが二人分あったので、ぼくは貸した. |