夢日記 2003.2.1.〜2.28

 

 

赤い惑星の月の年 銀河の月8月2日。

なんともくっきりとした夢だった。

母親と二人の兄弟がやってきた。

中学2年と小学6年。

二人とも小太りでニコニコしている。

御礼に来たという。

3人とも頭を下げた。何も思い出せない。

一生懸命思い出そうとあせる。だが顔に覚えは無い。

とにかく家の中に入ってもらう。

その間にも思い出そうとするが、思い出せない。

あせる。

 

でも3人ともあまり気にはしていないようだ。ニコニコしている。

ぼくは思い出せないとは言えず、困っている。

母親が言い出した。

「ほんとにあの時はありがとうございました。二人はもうどうしようかって、大パニックでしたから、ほんとにありがとうございました。」

 

どうやらぼくが道に迷っていた二人を助けたらしい。

それでも全く思い出せない。

またあせる。それに思い出せないのが恥ずかしい。

それとも当たり前にやった事なので印象に残っていないのか。

結構そんな時俺は必死にやる。

知らないで人に良い事をすることだってあっていい。と思っている。

 

帰り際に母親が先生の塾に入りたいという方がいらっしゃるのですが、大丈夫でしょうか、と聞いた。

名前が変わってるんです。宮本武蔵というんです。

 

それは随分と変わってますね。

楽しみにしてます。

 

そう言って3人と別れた。

ぼくはポツンと取り残された感じがしたが、良い事をしてたんだし、良い事が起こったのだから、これはこれでいいのだろう、と玄関に立って思っている。

 

赤い惑星の月の年 銀河の月8月10日。

 

小さな森の中、小さな神社があるl。

赤い大きな鈴の下に赤い色の紐が何回もねじれ、ぶら下がっている。

ぼくはその鈴を鳴らす。

 

拝殿には小さな人形やお供え物がずらりと雑然と並んでいる。

 

ぼくは靴を脱いで中に入る。

並んでいる人形を倒さないよう気を使う。

梯子段があり、2回に行けるようになっている。

視線の端を何かが横切る。それは牛だ。

大きな牛だ。

壁に描かれていた絵だった牛だ。

それが拝殿の中を歩いている。

 

ぼくは梯子段に足をかける。

だがそのときぬっと牛が目の前に現れた。

真っ白な牛だ。

牛が顔をぼくに向けた。

真っ白の牛。

目が大きい。

そして潤んでいる。大きくて、澄んでいて、笑っていて、不安げで、小刻みに動いている。

脅えているのかもしれない。

顔をぼくに押し付けてくる。グッと体が押される。また押し付けてくる。

真っ白な顔と体に真っ黒の瞳。

本当に少し脅えている。

 

赤い惑星の月の年 銀河の月8月17日。

 

体育館で二人の男が戦っている。異種格闘技戦だ。

一人はムエタイ、もう1人は空手。

ムエタイの男がゴンクが鳴っているのにまだ相手に攻撃を続けた。それを止めようとレフリーが割って入り、そのまま二人の戦いが始まった。

だがレフリーの蹴り足は十分に上がらず、ムエタイの男に押されている。周りの年配の、昔は鳴らしたに違いない老人たちが止めようと蹴りや突きを繰り出すが、押さえられない。

 

僕はムエタイの男の横にさっと駆けていった。

すれ違いざま、男の左腕を取り、真っ直ぐに高く持ち上げ、手首と肘を押さえ、体を肩に当てた。

その体をさらに男の体に寄せると、男の腕は真っ直ぐに伸びきり、反対側にかしいでいく。

 

静かになった男に回りの人々も静かに僕を見つめている。

勝ったな、と僕は思っている。

 

その夜、僕はアパートに遅く帰った。

ドアを開けようとすると突然ドアが開き、中から生徒たちが昼間の格好のまま眠たげにでてきた。

聞けば、遅くなったので、先生のアパートに泊まりにきたのだという。

ぼくの後輩の先生に連れてこられたらしい。

 

僕はその先生と生徒たちを叩き起こすと、すぐに家に電話をかけさせに外へと出した。

小学生で勝手に外泊は無いだろ。

それをさせた先生は一体なんなんだ。

 

僕は怒りまくっている。

一人一人の電話にで、今夜は僕のアパートに止めるので心配いらないからと

説明する。

 

明日の朝食はと思うが、いらんとも思うが、連れてこられた子供も可哀想だと思い、コンビニでなんか買って来ようと思う。

日清のチキンラーメンを食べさせようと思う。

卵が必要だ。