夢日記 2003.1.1−1.31

赤い惑星の月の年 律動の月6月24日。

1月5日。

夢を見た。

死の夢だ。

死の予感、不安、死に包まれる恐怖、襲いくる死の痛み、死にゆく恐怖と悲しみ、虚しさ。

そしてまた生まれ、再び同じ死の予感から不安、恐怖と続く夢だ。

それが5回、6回と続いた。

 

実に映像もリアルだった。

始めてみる絵だった。夢の中でうめいた。泣いた。

 

それを一つ一つここに書いたが5分前突然「不正な処理をしたため、強制終了します」という例のやつで、全部消えた。

 

書き直そうとしたが、やめた。意味があって消えたのだろう。

書いたものがここに字となって残るのは良くないと思った。

ずっとここに残っていると実現してしまいそうだからだ。

 

それに死の苦しみを夢の中で経験できたのだから、その事を良しとしたい。

厄払いだ。

そう思いたい。

 

赤い惑星の月の年 共振の月7月12日。

1月21日。

 

長いさおの先にカサカサに乾いた顔がひっついている。

僕はそのさおを大きく振り回し、さおの先の顔を地面に叩きつけている。

あと何回か叩きつけると顔は小さくパリパリに砕け、散り、飛んでいくのだ。

顔は目を閉じ歯を食いしばっている。

 

 

赤い惑星の月の年 共振の月7月14日。

1月23日。

 

妹の友達がやってきた。

8人もいる。みんな可愛い子だ。僕はドキドキしている。

部屋をきれいにしなければならない。一人ぐらいは僕の部屋にやってくる。その時に可愛がるのだ。

僕は自分の部屋に戻ろうとする。

吹き抜けの向こうに僕の部屋が見え、窓が開いている。部屋は整頓されている。

僕はそちらに向かう階段を上がる。

 

階段を登るとホームになっていて、4番線と5番線を示す標識がやけに大きい。

僕は迷わず5番線に行き、電車に乗る。

だが窓から見える光景が違う。急いでぼくは窓から飛び降りた。

 

そこは野原でぼくは近所の子供達とコンクリート台の上に座っている。

近くの家からおばさんが大きな望遠鏡を目に当てた。あまりに大きな望遠鏡なので顔全体が隠れ、僕と友達は大笑いをした。

するとおばさんは望遠鏡を下ろし気がつくとぼくたちの目の目の前にいた。

そしてぼくたちが座っているコンクリートの台を指さした。

台はよく見るとイスの形をしていて、穴の上を上下に動くような仕組みになっていて、穴を覗き込むと車がビュンビュン走っている。高速道路のトンネルがこの野原の下を走っているのだ。

 

階段を上がると3階には老婆が3人畳に座っていた。

僕は尿意を催し、トイレに行く。トイレには白塗りのダンサー達がいて、あからさまに僕のチンチンを覗き込んでいくので、僕はしていたおしっこを止め別のトイレに向かった。

 

早く部屋に戻らないと女の子と会えない。

ぼくは急いだ。

女の子たちが廊下に集まっている。

僕は部屋をきれいにしようと急ぐ。

二人が僕のほうにやって来て、いきなり槍投げのフォームをした。

そして槍を投げる直前の胸の張りについて僕にこれでいいかと聞いた。

ぼくは見事なフォームなので、良いのではないかと答えた。

だが2人は男で、もう一人がどこの大学行っているのですかと僕に聞いた。僕は立教ですと答え、陸上も有名ではないなと思い、他の誰かにきっとまた聞くのだろうなと思った。

男は持っていた細い木の棒を投げた。

棒は10mほど飛ぶと廊下に見事に刺さり、カタカタカタと音を立てて揺れている。

男は僕を見ると嬉しそうににこっと笑った。

僕はホッとした。

 

赤い惑星の月の年 共振の月7月15日。

1月25日。

 

ガスを止めたのだが青い炎がまだ出ている。

しっかりと最後まで回したのに、とまらない。

左の台もだ。一箇所だけ細く長く炎が伸びている。

僕は心配になり、ガス会社に電話をした。

僕は自転車にまたがって家の前で待っている。出かけなくてはならないのだ。

自転車のハンドルがさかさまになっている。

だが昔こんな風にして乗っていた事があった。大丈夫だろう。

だがハンドルはしっかりと止まっていないので、運転しづらそうだ。

 

合宿が終わった。

みんな自分の荷物を整理し、帰りのバスを待っている。

僕も同じだ。

 

ゆったりした気分。

誰かがバスがくるまでゲームをしようと言い出した。

そしておいてあった僕のリュックを勝手に開け、人生ゲームをやり始めた。

僕はまいっかと思いバスが来るまで宿を散歩することにした。

 

裸の中年の男女が手を取り合い、きょろきょろしている。

何なんだといぶかしく思ったが、二人して同時にぴょんとはね、向かいの部屋に飛び込んだ。大丈夫、誰にも見られなかったよ。そう言うと二人して無邪気に笑った。

 

バスが来た。

僕の人生ゲームがそのまま部屋に散らばっている。

僕は怒りながら、乱雑に散ったゲームをリュックに詰めた。

なんて勝手な奴等なんだろう。

ぼくはバスに目一杯遅れて出発を遅らせてやろうと思う。

 

赤い惑星の月の年 共振の月7月18日。

1月27日。

 

広い部屋だ。

だが何もない。

長いステンレスの机が三台並んでいる。

顔は見えないが3,4人の友だちとぼくはいる。

 

誰かが誰かに飛びついた。突然でぼくは驚いたが、とにかく止めなければならない。

ぼくは二人の中に入ろうとしたが、ぎゃっという声と共に一人が左手を押さえて顔をしかめた。

もう一人が指を噛んだのだ。

友だちの左の手の真ん中がスコンと抜けている。

 

「これはきれいに噛み千切られた。早く探さなければ。」

ぼくは思った。

だが床を見るのが恐かった。できるだけ違う方向をと思って顔を回したが、最初の一瞥で見つけてしまった。

えらく大きい。肌色のソーセージだ。

きれいにちぎれている。

これはひっつくぞ。

 

だけどぼくは拾えない。気持ちが悪い。

ポケットからティッシュを出すと、友だちに背を向けて拾い上げた。悪いような気がしたのだ。

すぐに電話をした。

救急車がやって来て、友だちは担架に載せられ中に引っ張り込まれた。

ぼくもあとに続いた。

救急隊員のこれなら繋がるな、と言う言葉が聞きたかったのだ。

 

救急隊員はぼくが渡した友達の指をじっと見た。

ぼくは食べてしまうのではないかと心配になった。

 

赤い惑星の月の年 共振の月7月19日。

1月28日。

 

オヤジの運転する自動車におふくろと乗っている。

成田山新勝寺に初詣に行くのだ。車で行くのは初めてだ。

 

左右に続くカーブを加速して突っ込んでいく。

体が左右に揺られる。

「ゆっくり、ゆっくり!」

僕がそう言うと親父は平気な顔で今度は見たこともない急な坂をアクセルを目一杯踏んで登り始めた。

幅が、5、60メートルはあり、坂の下につくと山のように坂がのしかかっていく。

エンジンの音が4,5分響き続けた。

 

親父は坂の上で車を止めた。

そしてシートを倒した。助手席にいたおふくろが後ろに移ってきた。

そしてそこで体を丸くした。

二人は眠り始めた。

ぼくも助手席に移りシートを倒した。

満天の星だ。

 

目を覚ますと旅館の部屋だ。

仲居さんが幾つかの椀を載せた盆を持ってきて、ぼくたちに「朝のお目覚めをすっきりいたしますたけのこのお吸い物です。」と言った。

ぼくだけ一椀取った。

 

外には大勢の人が歩いていて、ジェットコースターが遠くを走っている。

木の下には花見の人が丸くなっている。

水戸の偕楽園だと言う。

今日はここで1日楽しんでもらう。

オヤジとお袋のそばに見知らぬ中年のおじさんがいて、そう言った。

 

夜。

その男とオヤジは酒を飲んでいる。

「だからもっと世の中は和を尊ばなきゃならんのだよ。もうそろそろ世界は真剣にそう考えなければならんよ。しかしこんな話、真面目にできるのはあんただけだ。

オヤジはもうかなり酔っていて、体が左右に揺れている。頭は真っ白だ。

 

赤い惑星の月の年 共振の月7月22日。

1月31日。

 

空たかくから見下ろしている。

冬の田園風景。

ゆるやかな段々畑になっていて、田んぼは今は浅く水が張られている。

そこを頂上部分からスキーヤーたちが次々と滑降している。

足元に小さく水しぶきが立ち、雪山のスキーより速い。

,60メートルおきに次々と続いていくスキーヤーはこの土地の女の人たちらしい。

 

最後は大きな池になっていて、その池をどこまですべるかでこの競技は決められる。

すぐに沈んでしまったスキーヤーは腕を振って悔しがっているのが見える。

池に入る前に転んでしまったスキーヤーはしばらく悔しさに仰向けになっていたが、素早く体を転がした。直後、次のスキーヤーがその場所を通過し、池の水面を長く長く滑っていった。

 

下りてみると、最初おばさんが滑っていたとばかり思っていたのが、みな20歳前後の女の子ばかりだ。

そういえばあの速さは若くないと無理だ。

しかもみんな上半身裸だ。

みんな驚くほど堂々としていて、美しい。

すぐに沈んだ子も、池に行き着けなかった子も、どこまでも滑っていった子もみんな顔を上げ、堂々としている。

 

ぼくはしげしげと一人一人を見つめたが、みんなきれいな子ばかりだ。

 

他の男2人と若い子を犯している。

合意の上なのだろうが、2人は荒っぽく女の子の性器をいじくっている。

しかめている顔は嫌悪や痛みなのか、それとも感じているのかぼくにはわからない。

ぼくは彼女のキスしようとしているが、彼女は顔を振っていてなかなか唇を捕まえる事ができない。

ようやくキスをした。

ふっくらとした唇だ。

だがすぐに顔を振られ、唇は離れた。

ぼくは嫌われたのか、口臭がいやなのか、きっと嫌われたのだろうと思い、もっと優しくしようと思う。

そのとき性器をいじくっていた男が言った。

『ほら見てみ。こんなに出て来たよ。驚きだ。でるもんかこんなに?』

 

実際女の子の性器からは精液のような白濁の液が流れ出ていて、女の子は顔を覆っている。

感じていてキスどころではなかったのだ。